- 優秀なエンジニアになるには、どんな努力が必要なんでしょうか?
- プライベートを全部削って勉強しないと上には行けませんか?
- 優秀な人が何をしているのか具体的に知りたいです
こんな疑問にお答えします。
結論、優秀なエンジニアに共通するのは勉強量ではなく思考の型です。

記事を書いている僕は、現役フリーランスエンジニアです。エンジニア歴は6年目、フリーランスは5年目。これまでに5つの現場を渡り歩き、「この人は化け物だ」と思う優秀なエンジニアを見てきました。
この記事を読めば、優秀なエンジニアの10の特徴と、そこに近づくための具体的なアクションがわかります。
寝る間も惜しんで勉強する必要はありません。見るべきは思考のクセですよ。
優秀なITエンジニアの特徴|思考と判断

まずは思考と判断に現れる特徴を3つ紹介します。
- 洞察力が鋭い(本質を見抜く力)
- 感情より論理を優先する
- 的確な提案ができる
順に見ていきましょう。
洞察力が鋭い(本質を見抜く力)
優秀なエンジニアは、例外なくみんな洞察力が鋭いです。
ここでいう洞察力とは、表面的なエラーに惑わされず本質を見抜く力のことです。
なぜ洞察力が重要なのか
エンジニアの本質的な役割は、問題を解決することです。
本質を見抜く力があれば、場当たり的な対処ではなく根本解決に導けます。
エラーへの向き合い方で差が出る
優秀なエンジニアは「なぜこのエラーが起きたのか」「根本的な不整合はどこか」と構造的に掘り下げます。
一方で伸び悩むエンジニアは「エラーをググってコピペして、動いたらよし」で止まってしまいます。
大切なのは後からの振り返り
納期が迫っている時に検索してコピペで動かすこと自体は、必ずしも悪ではありません。
重要なのは、最終的に原因を突き止めて次に同じ問題が起きた際に対応できる状態を作ることです。
この積み重ねが洞察力を磨いていきます。
感情より論理を優先する
優秀なエンジニアは論理的思考力が高く、判断する際に感情より論理を優先します。
感情的に仕事をして客観性を欠くと、重大なミスでシステムを停止させるリスクがあるからです。
プログラミングの世界では、たった一文字の記述ミスでも致命的なエラーを招きかねません。
「自分流」のこだわりが招くリスク
「自分はこの書き方が好きだから」という好みでコーディング規約を無視すると、後の負債になります。
メンテナンスをする人が苦労することになるからです。
正しければ相手が誰でも受け入れる
優秀なエンジニアは、部下や後輩からの指摘でも内容が論理的に正しければすぐに受け入れます。
プライドよりシステムの最適解を優先する柔軟性こそが、プロの条件です。
的確な提案ができる
優秀なエンジニアは、問題が起きた際に「困りました」で終わらせず、必ず提案をセットで行います。
自力で原因を探り、複数の解決策をシミュレーションしているからです。
相手の思考コストを奪わない
提案ができれば、上司やクライアントがゼロから解決策を考える負担を大幅に減らせます。
これは相手の時間を守る行為でもあります。
状況に応じた現場感のある提案
重要なのは、納期・予算・技術スタックといった状況に応じた提案ができることです。
僕が見てきたトップ層のエンジニアは、このビジネス視点を含めた提案力が非常に長けていました。
技術的に正しいだけでなく、今の状況で実行できるかまで見ているんですよね。
優秀なITエンジニアの特徴|仕事への向き合い方

次に、仕事への向き合い方に現れる特徴を3つ紹介します。
- 仕事のスピードが速い(高い集中力)
- 目標をもっている
- 技術力が高い(エンジニアを天職にしている)
どれも日々の姿勢に直結する部分です。
仕事のスピードが速い(高い集中力)
優秀なエンジニアは、プログラミングからテスト・ドキュメント作成までとにかく速いです。
その大きな理由は、圧倒的な集中力にあると考えています。
圧倒的な没入感がスピードを生む
仕事が速いエンジニアは、ひとたび作業に入ると自分の世界に深く入り込み、周囲の雑音が聞こえなくなるほどの没入感を見せます。
集中を途切れさせない工夫
反対に成果が出にくいエンジニアは、作業中にうとうとしたり頻繁に席を立ったりします。
集中が断続的になると、思考を組み立て直す時間が毎回発生してしまうからです。
優秀な人は、自分が一番集中できる環境やリズムを大切にしています。
目標をもっている
突き抜けて優秀な人は、もれなく全員が勉強熱心でした。
「エンジニアはみんな土日もコードを書いている」と思われがちですが、実際は少数派です。
憧れの部長が教えてくれたこと
僕が初めて受託開発企業に入社した時の部長は、頭の回転が速いだけでなく、僕のミスをかばってくれる器の大きな人でした。
その部長は若手の頃から「1年に最低1つは新しい資格を取る」と決めていたそうです。実際にJavaの資格や基本情報、応用情報技術者など多くの資格を持っていました。
行動の裏にある専門性への執着
資格そのものが重要なわけではありません。
目標を掲げて行動し続けるプロセスが専門性を磨き、結果としてその人を優秀にしています。
技術力が高い(エンジニアを天職にしている)
優秀なエンジニアはほぼ全員、技術力が極めて高いです。
エンジニアは技術者なので、ここが全ての土台になるからです。
成長を支える「好き」という感情
なぜそこまで技術を磨けるのか。
大きな理由は、エンジニアという職業そのものが好きだからです。
僕が経験した現場に、実務1年目でありながら4年目以上の実力を持つ若手がいました。彼はいつも楽しそうにコードを書き、「この仕事が好き」とはっきり口にしていました。
原動力は何でもいい
全員がそこまで好きになれなくても問題ありません。
「収入を上げたい」「便利なサービスを作りたい」という原動力でも技術力は向上します。
走り続けられる理由があるかどうかが分かれ目ですね。
具体的なスキルアップの方法は、以下の記事で解説しています。

優秀なITエンジニアの特徴|人との関わり方

最後に、人との関わり方に現れる特徴を4つ紹介します。
- 他人のミスを過大に取り上げない
- 技術マウントを取らない
- 言語化が上手い
- 相手目線で考えている
技術力だけでは優秀と呼ばれない理由がここにあります。
他人のミスを過大に取り上げない
優秀なエンジニアは他人のミスに対して非常に冷静で、必要以上に責め立てません。
「指摘」と「攻撃」を混同しない
コードレビューなどで他人のミスを指摘するのは、エンジニアの日常業務です。
ですが多くの現場では、指摘の仕方がよくないエンジニアを見かけます。
自分のミスは「あ、忘れてた」で済ませるのに、他人のミスは全体チャットで大々的に指摘するケースですね。
これではチームの生産性は上がりません。
モチベーションを管理する伝え方
優秀なエンジニアは、ミスをした人を蹴落とすような言い方はしません。
相手のやる気を削がずに、再発防止のために正確な事実を伝えることが重要です。
技術マウントを取らない
僕が尊敬してきた優秀なエンジニアの中で、技術マウントを取っている人を見たことがありません。
マウントを取る人の心理
技術マウントを取る人は、実は自分に自信がなく、他人を攻撃して自尊心を保とうとしています。
よくない意味での承認欲求が高い状態ですね。
そうした振る舞いは周りから嫌われますし、チーム開発ではマイナスでしかありません。
真の優秀さとは人間性とのセット
技術力が高いのは大前提です。
それを鼻にかけず、後輩を助けられる人間性も備えている人が本当に優秀なエンジニアです。
言語化が上手い
優秀なエンジニアは、とにかく言語化が抜群に上手いです。
エンジニアにこそ求められる伝える力
「パソコンに向かってカタカタするだけで喋らなくていい仕事」と思われがちですが、実際は真逆です。
チーム開発では毎日ミーティングがあり、頻繁に状況を共有しなければなりません。
複雑なことをシンプルに伝える
どんなに複雑な問題が起きていても、整理して相手に伝わるように言葉にする力が必要です。
優秀なエンジニアは、この情報の整理と発信が非常にスムーズです。
相手目線で考えている
最後にして最も重要なのが、相手目線で考える習慣です。
ビジネスを成立させる信頼関係
顧客と対話する際は、相手のビジネスを理解して望みを先回りして考えることが信頼に直結します。
フリーランスなら特に顕著で、期待に添えるように動くことでリピートや紹介が生まれます。
チーム内での評価を高めるコツ
相手目線を持てるエンジニアは、メンバーから「この人と話すとストレスがない」と思われます。
結果として「あの人は優秀だ」という評価が自然と集まるようになります。
技術力と人間性はセットです。どちらかだけでは優秀と呼ばれないんですよね。
優秀なITエンジニアになるための3つの具体的な方法

優秀なエンジニアに近づくための具体的な方法を3つ紹介します。
- できるエンジニアの良い部分だけを真似る
- 積極的にいろいろな現場を経験する
- 専門性を高めることに一点集中する
今日から始められるものだけを挙げました。
できるエンジニアの良い部分だけを真似る
まずは身近にいる尊敬できるエンジニアを観察して、その良い部分を真似してみましょう。
自分一人で悩むより、すでに答えを持っている人を真似るのが最短の成長ルートだからです。
真似する対象は一人に絞る必要はありません。
複数のエンジニアから良いところを取って、自分の中に落とし込んでいきましょう。
積極的にいろいろな現場を経験する
一つの現場に長くいるより、1〜2年単位で異なる現場を経験することをおすすめします。
現場が変われば、使う技術も文化も問題解決の手法もすべて変わるからです。
情報の引き出しが増える
多くの現場を経験すると引き出しが増え、視野が大きく広がります。
SESやフリーランスは、このメリットを最大限に享受できる働き方です。
それぞれの働き方の違いは、以下の記事で比較しています。

専門性を高めることに一点集中する
人間性も大切ですが、エンジニアの価値の根源はやはり技術スキルです。
技術を広く浅く身につけるより、言語やフレームワークを一つ決めて極めるのが得策です。
軸があると次の習得が速くなる
僕の場合はJavaの実務を3年積み上げ、Java Goldを取得しました。一つの強固な軸ができたことで、その後のTypeScriptやVue.jsの習得もスムーズにできました。
最初の1本を深く掘るほど、2本目以降の習得コストが下がっていきます。
優秀なエンジニアの思考を真似れば市場価値は後からついてくる

優秀なITエンジニアの特徴と、近づくための方法を解説してきました。
重要なポイントをまとめます。
- 思考と判断の特徴は「洞察力」「感情より論理」「的確な提案」の3つ
- 仕事への向き合い方は「集中力」「目標を持つ」「技術力」の3つ
- 人との関わり方は「ミスを責めない」「マウントを取らない」「言語化」「相手目線」の4つ
- 近づく方法は「できる人を真似る」「いろいろな現場を経験する」「専門性に一点集中する」
- 勉強量より、思考のクセを変えることのほうが効く
優秀なエンジニアからは本当に多くのことが学べます。
彼らと一緒に仕事をすること自体が、自分の成長を加速させてくれます。
思考と行動を変えていけば、市場価値は後からついてきます。
この記事の特徴の中で足りないと思う部分を、今日から一つでも意識してみてください。
現場で評価され続けるための対策は、以下の記事でもまとめています。

