- フリーランスエンジニアですが、契約を切られそうで怖いです
- 契約解除されないためにはどうすればいいですか?
- 万が一切られたときの対処法も知りたいです
こんなお悩みにお答えします。
結論、対策をすれば現場都合を除いて契約解除されることは考えにくいです。

記事を書いている僕は、現役フリーランスエンジニアです。2022年3月に独立して現在5年目。これまでに5つの現場を経験し、実際に契約を切られてしまったエンジニアも見てきました。
この記事を読めば、契約を切られる原因と、継続的に契約更新するための具体策がわかります。
原因はほぼ決まっているので、先に知っておけば避けられますよ。
フリーランスエンジニアで契約を切られる原因

契約を切られる主な原因は6つあります。
- スキル不足
- コミュニケーションの問題
- 納期遅れ
- 積極性が低い
- 勤怠上の問題
- 現場都合
順に見ていきましょう。
スキル不足
契約を切られる原因として最も多いのがスキル不足です。
面談時に想定されていたスキルレベルと、実際のレベルに差がありすぎると切られます。
例えるなら「高級ステーキを食べたかったのに、出てきたのは普通の肉だった」という状態ですね。
スキル不足と思われる3つのサイン
- 業務速度が遅い
- バグが多い
- 技術的な質問が多い
エンジニアの現場は納期が重要なので、業務速度が遅いのは致命的です。
速度が速くても、バグが多ければスキル不足と思われても仕方がありません。
質問すること自体は問題ありませんが、技術的な質問が多いとスキル不足を疑われやすくなります。
スキル不足に悩んだ僕の実体験と解消法は、以下の記事でまとめています。

コミュニケーションの問題
コミュニケーションの問題も、契約を切られる大きな原因です。
エンジニアは黙々と作業する職業に思われがちですが、実際は意思疎通が多く発生します。
「この人はコミュニケーションが取りづらいな」と思われると、すぐ契約を切られる可能性があります。
問題が起きる3つの原因
- 読解力が低い
- 感情的な話し方をする
- 相手目線に立っていない
それぞれ何が起きるのか
読解力が低いと相手の話を正しく理解できず、的外れな返答をして相手に負担をかけます。
感情的な話し方をすると、シンプルに相手に嫌われます。
相手目線に立てていないと、自分都合で進めて求められていない回答をしがちです。
どの原因も、相手に余計な確認や手戻りを発生させてしまう点が共通しています。
どれか1つでも当てはまると、現場からの信頼を失いかねません。
納期遅れ
納期遅れも契約を切られる原因の1つです。
特に要注意な3パターン
- そもそも納期を確認していない
- 納期に遅れることを期限ギリギリに報告する
- 納期に遅れることに対しての代替案がない
なぜこの3つが致命的なのか
納期を確認していないと、進捗をコントロールできません。
気づいた時にはもう手遅れ、ということが起きてしまいます。
「頑張ったけどどうしても遅れそう」ということは、誰にでも起こります。
ですがそれを期日ギリギリで伝えると、現場側が打てる手がなくなってしまいます。
遅れること自体は仕方なくても、代替案がないと悪い印象を与えてしまいます。
積極性が低い
積極性が低いのも契約を切られる原因になります。
積極性がないと、他のエンジニアに負担をかけてしまうからです。
高い報酬を払ってフリーランスを雇うメリットが、企業側になくなってしまいますよね。
積極性がないと判断されるパターン
- 受け身な質問が多い
- 全く提案しない
- 情報を共有もしない
勤怠上の問題
勤怠上で問題がある場合も、契約を切られる原因になります。
勤怠に問題があると、現場からの信頼を失うからです。
具体的にどんな問題か
- 契約の時間幅にあっていない
- 遅刻や欠勤が多い
時間幅というのは、たとえば契約が月140〜170時間なのに100時間しか働いていないケースです。
遅刻や欠勤が多いと、社会人としての基本ができていないとみなされます。
技術力が高くても、勤怠に問題があれば契約解除される可能性があります。
現場都合
現場都合で契約を切られるケースもあります。
これはほとんどの場合、対処のしようがありません。
現場都合で切られる例
- プロジェクト終了
- 資金不足
- 人件費削減
自分の力でどうにもならない領域なので、これが原因なら気にする必要はありません。
スキルや振る舞いを反省しても意味がないので、次の案件探しに切り替えましょう。
ただし避けられる現場都合もある
プロジェクト終了は、イレギュラーな事情を除けばそう頻繁に遭遇するものではありません。
ですが「契約期間が未定」「長期案件かどうかわからない」という案件は要注意です。
契約期間が全くわからない案件には、最初から入らないことをおすすめします。
フリーランスエンジニアで契約を切られないための対策

契約を切られないための対策を6つ紹介します。
- 参画初期はエンジニア業を最優先にする
- 現場で使う技術を優先的に磨く
- 現場の社員に嫌われない振る舞いをする
- 納期に間に合わない場合の対処法を把握しておく
- 受け身ではなく提案する
- 常に高いパフォーマンスを出せる状態にしておく
いずれも僕が実際に効果があると感じているものです。
参画初期はエンジニア業を最優先にする
新しい現場に入ってからしばらくは、エンジニア業を最優先にすると良いです。
「この人は真面目だな」という印象を与えられて、信頼構築がしやすくなるからです。
具体的にどう優先するか
スキル不足を感じたなら、仕事が終わってからも勉強する。
休日も土日で8時間は勉強する、といった具合ですね。
そこまで優先すると仕事で成果を出しやすくなり、現場から信頼されやすくなります。
優先する期間の目安は3ヶ月
ずっと最優先にしていると、プライベートとの両立ができなくなります。
目安としては、最低でも3ヶ月は優先すると良いかなと。
フリーランスの契約期間は3ヶ月更新が多いからです。
しばらくすれば優先度は下げてよいですが、手を抜いていいわけではありません。
この辺りは状況を見ながら、仕事とプライベートのバランスを取るのが大事ですね。
現場で使う技術を優先的に磨く
契約を切られないために一番効果的なのが、成果を出し続けることです。
ここでいう成果とは、品質の良いシステムを期限内に開発することです。
そのためには現場で使う技術を洗い出し、優先順位をつけて磨くのがポイントです。
なぜ洗い出しが必要なのか
現場で使う技術が明確になっていないと、何を勉強すべきかが定まりません。
やみくもに学ぶより、現場で今日使う技術から埋めるほうが成果に直結します。
洗い出しの具体例
たとえばJavaのWeb開発案件で、使用技術が次のようになっているとします。
- 使用言語:Java / HTML / CSS / TypeScript / SQL
- フレームワーク:Spring Boot
- DB:Oracle
足りない技術から優先して埋める
このうちSpring Bootの経験が半年ほどで、調べながら開発している状況だとしましょう。
調べながら開発するのは問題ありませんが、知識があれば調べる必要がなくなります。
調べるとしても、知識があればインプットの時間を短縮できますよね。
なのでSpring Bootのスキルを業務時間外で補うことが最優先になります。
フレームワークの理解が浅いままだと、実装のたびに調べる時間が積み上がっていきます。
逆に理解が追いつけば、同じタスクでも所要時間が目に見えて短くなります。
磨き終えたら、次に足りないと思う技術を磨きます。
この繰り返しで、徐々に高い成果を出せるようになってきます。
具体的なスキルアップのやり方は、以下の記事で解説しています。

現場の社員に嫌われない振る舞いをする
技術力と同じくらい、現場の社員から嫌われないよう振る舞うことも重要です。
スキルが高くても嫌われてしまえば、人間関係の問題でお互い仕事がしづらくなるからです。
嫌われないために意識すること
- 感情より論理を優先する
- 会話する時は結論から話す
- 相手の負担が少ない話し方をする
- 丁寧な話し方をする
- マウントを取らない
- 論破しない
エンジニアが特に気をつけたい2点
エンジニアは人によって技術マウントを取りがちです。
すぐに論破しようとしがちなので、この2点は要注意ですね。
やられた場合はやり返さない
現場の社員から論破されたりマウントを取られても、やり返さないのが賢明です。
ただしパワハラを受けた場合は話が変わります。
我慢せず、現場のリーダーか担当のエージェントに相談しましょう。
参画する以上、常に平和に過ごすにはどうするかを考えて動くのがポイントですね。
納期に間に合わない場合の対処法を把握しておく
納期遅れは契約を切られる原因なので、遅れないようにするのが一番の対策です。
納期に遅れないための3つの習慣
- 日頃から業務スピードを上げる努力をする
- タスクが割り振られた瞬間に納期を確認する
- スケジュールをコントロールする
それでも間に合わない場合の対処法
いくら対策しても、どうしても期日に間に合わないことはあります。
- 納期に遅れることを、期日より余裕を持って報告する
- どうやってその遅れを取り戻すのかもセットで伝える
なぜ余裕を持った報告が効くのか
期限ギリギリの報告だと、現場側は打てる手がほとんどありません。
余裕を持って伝えれば、人を増やす・スコープを削るなど対策を練る時間が生まれます。
代替案をセットで伝える
納期に遅れて終わりではなく、どうやって遅れを取り戻すのかを考えて伝えることもポイントです。
たとえば製造工程で遅れたなら「単体テストで遅れを取り戻す」と伝えるイメージです。
自分で立て直す意思が伝わるので、印象がまったく変わります。
この2つを徹底しているフリーランスは少ないので、実践すれば遅れても信頼の大幅な低下を防げます。
受け身ではなく提案する
受け身な質問が多いと、積極性がないとみられてしまいます。
正社員なら教育があるので、多少受け身でも上司に注意されて終わります。
ですがフリーランスは教育されないので、注意される前に契約を切られる可能性があります。
質問の仕方を変えるだけでいい
「どうしたらいいですか?」と聞くと、自分で考える能力がないと思われてしまいます。
- これで良いですか?
- この認識であっていますか?
- こうしようと思うのですが良いですか?
この形で聞けば、ちゃんと考えているという印象を与えられます。
提案が間違っていても、認識の違いを指摘してくれるはずです。
自分の考えを先に出しておくだけで、相手の確認コストも下がります。
常に高いパフォーマンスを出せる状態にしておく
契約を継続するには、常に高いパフォーマンスを出せる状態にしておくことが重要です。
高いパフォーマンスとは
- 頭の回転が速い
- 集中力が高い
- 優れたコミュニケーション能力がある
- 品質の高いコードが書ける
- バグが少ない
- 業務スピードが速い
パフォーマンスを出すための習慣
- 睡眠をリスペクトする
- バランスの良い食事をとる
- ジムに入会する
- スキルアップし続ける
- 瞑想する
睡眠を削るのが一番損
睡眠時間が短かったり、寝る前にスマホを見て質の低い睡眠をとると業務中に眠気が来ます。
眠気があるとパフォーマンスが落ちて、結果的に作業時間が伸びてしまいます。
毎日7時間以上は睡眠をとるよう徹底しましょう。
食事と運動も土台になる
バランスの良い食事を摂り、ジムに入会して定期的に体を動かすことも必要です。
長時間座って頭を使う仕事なので、体の状態がそのまま集中力に出ます。
瞑想は短時間で効く
朝起きて5分から10分ほど瞑想すると、その日の集中力が上がるのでおすすめです。
なによりスキルアップし続けることが、パフォーマンスを発揮するには一番重要です。
フリーランスエンジニアで契約解除されそうな時にすべきこと

まだ申告はされていないけれど、契約解除されそうな雰囲気を感じた時の対処法です。
- エージェント経由の場合は営業担当者に相談する
- 契約解除されそうな原因を洗い出し対処する
- フリーランスエージェントは複数登録しておく
早めに動くほど手が打てます。
エージェント経由の場合は営業担当者に相談する
エージェント経由で参画しているなら、自分の営業担当者に相談しましょう。
エージェントから現場の人に状況を確認してもらえるからです。
原因がわかれば改善策を出せる
契約解除の前に「何が原因で切ろうとしているのか」を聞き出せれば、改善策を提案できます。
- 業務スピードが遅い
- バグが多い
- 受け身だから
こうした不満を抱えているとわかれば、あとは解消するために改善すればいいだけです。
現場が抱えている不満は、こちらから聞かないと教えてくれないこともあります。
だからこそ、切られそうな雰囲気を感じたら早めに相談することが大事です。
契約解除されそうな原因を洗い出し対処する
企業と直接契約しているフリーランスは、自分で原因を特定する必要があります。
エージェントという仲介役がいないからです。
自分で原因を考えるか、直接現場の人と話し合って不満を聞き出し、対処するのがベストです。
フリーランスエージェントは複数登録しておく
エージェントを1社しか使っていない方は、今すぐ複数登録した方が安心です。
1社だけでは案件の数に限りがあるからです。
1社だけに頼るリスク
契約を解除された時、1社だけでは希望の案件が見つかりにくくなります。
案件が途切れれば、収入も途切れてしまいます。
2〜3社に登録して同時並行で探す
2〜3社ほど登録しておき、同時並行で案件を探すのが得策です。
エージェントごとに保有案件が違うので、紹介される案件の幅が一気に広がります。
契約が切れてから慌てて登録するより、在籍中に済ませておくほうが動きやすいですね。
複数登録しておくと「まぁどうにかなるか」というメンタルの安定にもつながります。
複数登録のメリット・デメリットは、以下の記事で検証しています。

フリーランスエンジニアで契約解除された場合の対処法

万が一、契約解除されてしまった場合の対処法です。
- 希望条件を見直す
- 契約解除されないための対策をとる
- 気持ちを切り替える
対策をとらないと、次の案件でも同じことを繰り返してしまいます。
希望条件を見直す
次の案件を探す際に、希望条件を見直してみてください。
- 自分のスキルに見合った単価にする
- 自分の実力に合った難易度の案件に入る
- 未経験のスキルが多い案件は避ける
単価は後から上げられる
この3つを押さえると、自分の実力に合った案件に入りやすくなります。
単価はフリーランス初期のころ、あまり欲張らなくて大丈夫です。
実務経験を積めば実力がついて、自然に市場価値も上がっていきます。
まずは目先の利益よりも、スキルを身につけることが大事です。
案件が決まらない時の対処法は、以下の記事で詳しく解説しています。

契約解除されないための対策をとる
次に切られないためには、原因を考えて対策することが重要です。
具体的には、この記事の前半で解説した6つの対策を実践すればOKです。
- 参画初期はエンジニア業を最優先にする
- 現場で使う技術を優先的に磨く
- 現場の社員に嫌われない振る舞いをする
- 納期に間に合わない場合の対処法を把握しておく
- 受け身ではなく提案する
- 常に高いパフォーマンスを出せる状態にしておく
自分で考えられる対策があれば、それも実践してみてください。
何も対策しないということだけは避けましょう。
気持ちを切り替える
契約解除されると、気持ち的に落ち込むかと思います。
ですがフリーランスで契約解除される人は珍しくなく、現場との相性が合わなかっただけです。
そこまで落ち込む必要はありません。
落ち込む時間をスキルに使う
それよりも次に向けて気持ちを切り替え、スキルを磨くほうが建設的です。
結局は実力の世界なので、スキルがあれば現場から求められる人材になれます。
需要のある人材になれば、仕事のモチベーションも上がります。
限られた貴重な時間を、スキルアップに費やしてみてください。
フリーランスエンジニアの悩みの9割は技術力で解決できる

フリーランスエンジニアで契約を切られる原因と対策を解説してきました。
重要なポイントをまとめます。
- 切られる原因は「スキル不足」「コミュニケーション」「納期遅れ」「積極性」「勤怠」「現場都合」の6つ
- 現場都合以外はすべて対策できるので、事前に知っておけば避けられる
- 参画初期の3ヶ月はエンジニア業を最優先にして、現場で使う技術から優先的に磨く
- 切られそうな雰囲気を感じたら、早めにエージェントへ相談して原因を聞き出す
- エージェントは2〜3社登録しておくと、万一切られてもメンタルが安定する
契約を切られるのは怖いことですが、原因はほぼ決まっています。
フリーランスエンジニアの悩みの9割は、技術力で解決できると考えています。
安定して契約を更新し続けるために、まずは現場で使う技術を磨くところから始めてみてください。
エージェント選びを見直したい方は、以下の記事で各社を比較しています。

