- SESとフリーランスの違いはなんでしょうか?
- フリーランスは即戦力が求められるから高いスキルが必要ですよね?
- SESからフリーランスになるメリットを知りたいです
こんなお悩みにお答えします。
結論、SESとフリーランスは働き方はほぼ同じで、受け取れる報酬額が大きく違います。

記事を書いている僕は、現役フリーランスエンジニアです。受託開発・SES企業の正社員から、2022年3月に実務1年半でフリーランスへ転身して現在5年目になります。
この記事を読めば、SESとフリーランスの違い・独立するメリット・独立までの具体的な手順が一通りわかります。
僕自身がSESからの転身なので、両方の立場を体験しています。リアルなところをお伝えしますね。
SESとフリーランスの違い

前提として、SESとフリーランスは何が違うのかを整理します。
- 会社に所属しているかしていないか
- 働き方や業務内容は大差がない
- 受け取れる報酬額の違い
順番に確認していきましょう。
会社に所属しているかしていないか
最も根本的な違いは、会社に所属しているかどうかです。
SES企業で働くエンジニアは、会社に雇われている社員です。
一方でフリーランスは個人事業主なので、どの会社にも所属していません。
働き方や業務内容は大差がない
SESとフリーランスは、働き方や業務内容に大差はありません。
SESだろうとフリーランスだろうと、現場からしたら同じエンジニアだからです。
「あなたはフリーランスだからこれをやってね」と言われることはないんですよね。
業務内容が変わらないのに報酬が変わる、というのがこの後の話です。
受け取れる報酬額の違い
一番大きな違いは、受け取れる報酬額です。
SES社員は会社に雇われているため、報酬の一部が会社に抜かれた状態で還元されるからです。
多重請負構造が報酬を削る
SES業界には多重請負構造(案件を受注する会社が何社も間に入る仕組み)が多く存在します。
間に入る会社が増えるほど、エンジニアに届く報酬額は減っていきます。
報酬の流れを比較する
- SES:A社 → B社 → 自社 → エンジニア
- フリーランス:A社 → B社 → エージェント → エンジニア
具体的にいくら抜かれているかは会社によります。
給料が低い方は、単価自体が安いか、会社に大幅に吸い取られているかのどちらかです。
フリーランスでも手数料はかかる
フリーランスもエージェント経由なら、手数料を支払う必要があります。
手数料の相場はエージェントによりますが、だいたい20%程度といわれています。
月80万円の報酬なら手取りは月64万円ほどなので、大幅に減ることはありません。
同じ業務内容でも、フリーランスのほうが受け取れる報酬額は多い傾向にあります。
会社員とフリーランスの違いは、以下の記事でさらに詳しく比較しています。

SESからフリーランスエンジニアになるメリット6選

SESからフリーランスになるメリットを6つ解説します。
- 収入が大幅にアップする可能性が高い
- 自分で案件を選べる
- 無駄な会議や飲み会を減らせる
- 人間関係のストレスを回避しやすい
- スキルアップしやすい
- モチベーションが上がりやすい
順番に見ていきましょう。
収入が大幅にアップする可能性が高い
いちばんのメリットは、収入が上がる可能性が高いことです。
会社に報酬を抜かれる構造から抜け出せるからです。
僕自身、SES企業の正社員時代は手取り17万円でした。フリーランスになってからは月単価60万円前後まで伸びています。
同じスキル・同じ業務内容でも、立場を変えるだけで手取りが変わるのがこの仕組みの本質です。
自分で案件を選べる
フリーランスは自分で案件を選べます。
SES企業の中には、自分で案件を選べない企業があるからです。
希望条件から案件を選べる
- リモートワークをしたい場合は、リモート案件を選ぶ
- 運動不足が気になる場合は、週1出社の案件を選ぶ
- 家から近い職場が良ければ、近い案件を選ぶ
- 伸ばしたい技術がある場合は、その技術を扱う案件を選ぶ
エンジニアは実務経験が最重要です。
目指すエンジニア像から逆算して案件を選べると、キャリアを形成しやすくなります。
無駄な会議や飲み会を減らせる
フリーランスになれば、会社の縛りから解放されます。
SESは会社に所属しているため、月に1度は自社の会議に参加する必要があることが多いです。
自社の飲み会や忘年会が、ほぼ強制参加になるケースもありますよね。
参加しなくてよくなるもの
- 自社の定例会議
- 飲み会・忘年会
- 社員旅行
- 社員運動会
僕が一番苦痛だった会議
正社員時代は月に一回、社長が社員のダメ出しをひたすらするだけの会議に参加していました。さらに毎月社員が交代で司会をしなければならず、これが本当に苦痛でした。
フリーランスになってからは参加も司会もなくなったので、かなりストレスが減りましたね。
人間関係のストレスを回避しやすい
人間関係で合わない人がいた場合、案件をチェンジできます。
案件を選ぶ決定権が自分にあるからです。
SESは案件を変えにくい
SESの場合、合わない人がいても案件を変えにくいのが実情です。
会社に迷惑がかかると考えると、簡単には言い出せませんよね。
絶対に変えられないわけではありませんが、ハードルはフリーランスより高くなります。
フリーランスならエージェントに相談できる
僕が過去に参画していた案件のエンジニアは、参画して2週間ほどで案件を変えていました。厳密には人間関係ではなくスキル不足が理由でしたが、自分から変えたいと言えるのがフリーランスです。
理由が何であろうと、合わないと思ったら変えていい立場だということですね。
この選択権があるだけで、精神的な逃げ道ができますよ。
スキルアップしやすい
SESよりフリーランスのほうが、スキルアップしやすいと考えています。
- 収入が高い傾向にあるため、自己投資しやすい
- 自分で自分を守るしかないため、いやでも頑張れる
- 自分で伸ばしたいスキルの案件を選べる
2番目の効果が一番大きい
エンジニアはずっと勉強し続ける必要がありますが、プライベートまで勉強している人はそこまで多くありません。
フリーランスは勉強しなければスキル不足になり、契約を切られてしまいます。
だからこそ、常にスキルを磨き続ける意識が自然と身につきます。
必要な学習量の目安
プライベートの大半を費やす必要はなく、土日で2〜3時間ほど継続する程度で十分です。
学習量は案件の難易度にもよるので、自分のペースと相談しながら決めましょう。
モチベーションが上がりやすい
フリーランスのほうがモチベーションが上がりやすいです。
自分の意思で単価を上げていけるからです。
SESは単価を自分で決められない
SESは会社が案件を選ぶ決定権を持っている場合、単価を上げたくても上げられません。
フリーランスは希望単価を自分で決める
フリーランスなら「実務経験2年あるので月単価50万円の案件に入りたい」とエージェントに伝えればOKです。
僕は初回案件が月単価50万円でした。その後スキルアップを優先して40万円の案件にシフトし、再び50万円へ。4年目にエージェントが交渉してくれて1万円アップし、現在は60万円前後です。
より単価の高い案件に入ろうという意識が芽生えるので、自然とモチベーションが上がります。
SESからフリーランスになる方法:4STEP

実際にフリーランスになる手順を4ステップで解説します。
- 実務経験を2年以上積み上げる
- フリーランスエージェントに相談する
- 会社に退職の意思を伝える
- 独立する
それぞれ解説します。
実務経験を2年以上積み上げる
実務経験が2年未満の方は、まず2年以上積むことをおすすめします。
フリーランスはある程度の即戦力が求められるからです。
SESとの違いが出るポイント
SESは経験が浅い人向けの案件に入ってもらうケースがあります。
ですがフリーランスには、経験が浅い人向けの案件があまりありません。
まずは焦らず、実務経験を積み上げることに専念してみてください。
フリーランスエージェントに相談する
実務経験が2年以上あれば、エージェントに2〜3社登録して案件を紹介してもらいましょう。
直接営業はおすすめしない
自分で企業に直接営業する方法もありますが、個人的にはおすすめしません。
トラブルがあった際にすべて自己完結になり、営業自体に労力と時間がかかるからです。
エージェントなら希望の案件を紹介してくれて、企業との間に入って手続きも代行してくれます。
どこが合うかは人によって違う
保有案件の領域や単価の出し方はエージェントごとに違うので、万人に最適な1社はありません。
以下の記事で各社を比較しているので、自分の状況に合うところを選んでみてください。

会社に退職の意思を伝える
案件が見つかりそうな見込みが立ったら、会社に退職の意思を伝えます。
伝えるタイミングは会社の規定によりますが、2ヶ月前なら引き継ぎもできてトラブルになりにくいです。
僕自身も2ヶ月前に会社へ辞めることを伝えて、フリーランスになりました。
独立する
案件が決まって退職の意思も伝えたら、いよいよ独立です。
案件が決まったら、キャッチアップが必要なスキルを洗い出しましょう。
参画までの期間でできるだけ早く習得しておくと、立ち上がりがスムーズになります。
足りないスキルがあっても、参画までに詰めておけば十分間に合いますよ。
SESからフリーランスへ転身すると得られるもの

SESとフリーランスの違いと、転身するメリットを解説してきました。
重要なポイントをまとめます。
- 働き方や業務内容はほぼ同じで、違うのは受け取れる報酬額
- 多重請負構造から抜けられるので、収入が上がる可能性が高い
- 案件を自分で選べるため、働き方と人間関係のストレスを調整できる
- 会社の会議・飲み会・社員行事から解放される
- 独立は「実務2年 → エージェント相談 → 退職の意思を伝える → 独立」の4ステップ
僕も受託開発・SESの正社員から転身しましたが、収入面でもスキル面でも大きく向上しました。
フリーランスはレベルの高いスキルが求められると思われがちです。
ですが基本的に実務経験2年以上あれば通用しますし、足りないスキルは独立後にキャッチアップすればOKです。
SESで会社に報酬を抜かれ続けているなら、一度エージェントに市場価値を聞いてみるだけでも判断材料になりますよ。
独立後のメリット・デメリットをさらに詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

