プログラミングスクールに通いたいけど、今の仕事が忙しくて時間が全然取れない。いっそ仕事を辞めてスクールに専念した方がいいのかな…。
今回は「プログラミングスクールのために仕事を辞めるべきかどうか」について、判断基準と正しい手順を解説するよ!

現役エンジニアのZettoです。販売員から未経験でエンジニアに転職し、実務1年半でフリーランスエンジニアとして独立しました。プログラミングスクール受講経験もあり、在職中と退職後の両パターンを知っています。
【保有資格】Oracle認定 Java Gold / SEO検定全級 / WEBライティング実務士
結論から言うと、プログラミングスクールのために仕事を辞める必要は、ほとんどの人にはありません。ただ、条件によっては辞めた方がいいケースも存在します。
なお「そもそもプログラミングスクールに行くべきかどうか」から迷っている方は、先にこちらを読んでみてください。

この記事を読めば、仕事を辞めるべきかどうかの判断基準と、辞める場合の正しい手順がわかります。
ぜひ参考にしてみてください!
プログラミングスクールのために仕事を辞めるのはNG?【結論】

冒頭でも言いましたが、プログラミングスクールを受講するために仕事を辞める必要は、ほとんどの場合ありません。
ほとんどの人は辞めなくていい
理由はシンプルで、在職中でも時間の使い方を工夫すれば、スクールのカリキュラムを十分にこなせるからです。
多くのスクールは、働きながら受講することを前提に設計されています。週15〜20時間の学習時間が確保できれば、3〜6ヶ月でカリキュラムを修了できるスクールが多いですね。
とはいえ、「辞めてでも集中したい」という気持ちもわかります。
- そもそも今の本業が嫌で一刻も早く抜け出したいとか
- 残業が多くて疲れた中で学習するのが難しいとか
色々な理由があると思います。
無収入×高額受講料が同時にのしかかる金銭的な現実
仕事を辞めてスクールに通う場合の最大のリスクは、金銭面です。
主要なプログラミングスクールの受講料は、おおよそ以下の通りです。
- 短期集中コース(2〜3ヶ月):30万円〜60万円
- 転職保証コース(3〜6ヶ月):50万円〜80万円
- 長期コース(6ヶ月〜1年):60万円〜100万円以上
これに加えて、退職すると毎月の生活費が収入なしでかかり続けます。家賃・食費・光熱費を合わせると、月15万〜20万円は必要ですよね。
3ヶ月スクールに通うと仮定した場合、受講料60万円+生活費45万円(15万円×3ヶ月)=約105万円が手元から消える計算になります。
これが精神的なプレッシャーになって、学習の質が下がるケースも多いんですよね。
スクールの費用感や自分に合ったスクールの選び方については、こちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。

仕事をしながらの方が案外集中できる
「仕事があると時間が取れない」と思いがちですが、実は逆の面もあります。
時間が限られているからこそ、「この30分で何を学ぶか」が明確になって、集中力が上がるんですよね。
僕自身、スクールを受講していたとき(2020年当時)、たまたま仕事は辞めていました。でも逆に、時間が無限にある感覚で、ダラダラと過ごしてしまう時間が増えていたのを覚えています。人間、締め切りや制約があった方が集中できるんだと思います。
この章のまとめ:プログラミングスクールのために仕事を辞める必要はほとんどなく、金銭的・精神的なリスクを考えると在職中の受講が基本です。
仕事を辞めてスクールに通う前に知るべきリスク

仕事を辞めてスクールに通うことを検討しているなら、先にリスクを把握しておく必要があります。
金銭リスク:無収入の期間プレッシャーが重い
前述の通り、無収入状態で高額なスクール費用と生活費が同時にかかります。
特に注意したいのが、転職活動が想定より長引くケースです。
転職保証スクールでも「内定が出るまでサポート」という形が多く、3ヶ月で卒業してから転職活動に3〜6ヶ月かかるケースも珍しくありません。その場合、合計9ヶ月〜1年間の無収入期間が発生する可能性があるんですよね。
実際に僕はスクール受講して転職するまでに5ヶ月かかりました。他の受講生はもっと早くに内定をもらっていた人もいますが、逆にもっと期間がかかっていた人もいます。
貯金が少ない状態で退職すると、「早く内定を取らなきゃ」という焦りが生まれます。その焦りが、妥協して条件の悪い会社に入ってしまう原因にもなります。
転職リスク:スクールを卒業しても内定は保証されない
「転職保証あり」のスクールでも、内定が必ず出るとは限りません。
転職保証の条件として、以下が設定されているケースが多いです。
- カリキュラムを規定の時間以上修了していること
- ポートフォリオを作成していること
- 応募企業数が一定数以上であること
- 年齢制限がある場合もある(25歳以下限定など)
条件を満たせないと保証対象外になるケースもあるので、契約前に細かく確認することが大切です。
スクール卒業後に転職できないパターンとその対策については、こちらの記事で詳しくまとめているので合わせて読んでみてください。

それでも仕事を辞めてプログラミングスクールに通う3つのメリット

リスクが多い一方で、仕事を辞めることにも確かなメリットはあります。
学習時間が圧倒的に増え、短期集中できる
退職すれば、1日8〜10時間を学習に使えます。
在職中の場合、平日は1〜2時間、休日に5〜6時間程度が現実的な上限です。週換算すると、在職中は約15〜20時間、退職後は約50〜60時間。3倍以上の差がありますね。
そのため、在職中なら6ヶ月かかるカリキュラムを、2〜3ヶ月で終えることができます。エンジニア転職を急いでいる人にとっては、大きなメリットです。
仕事のストレスがなくなり、頭に入りやすくなる
仕事のストレスは、意外と学習効率に影響します。
特に職場の人間関係が悪い場合や、肉体的・精神的に消耗する仕事をしている場合、帰宅後に集中して勉強するのは難しいですよね。
僕も販売員時代は、帰宅後に疲弊していて「今日は30分だけ」がいつの間にか0分になることが続いていました。そういう状況では、退職してから集中する選択肢も理解できます。
「退路を断つ」ことで本気度と覚悟が変わる
仕事を辞めると、後退りできない状況になります。
これが精神的なプレッシャーになる反面、「絶対に成功させる」という覚悟にもなります。
僕がエンジニア転職を目指す際にスクールを受講した時期は退職後でした。「もう後がない」という意識が学習の継続につながっていたのは事実です。人間、切羽詰まると底力が出るんですよね。
この章のまとめ:学習時間の確保・集中力の向上・覚悟の醸成という点では、退職して専念することにメリットがあります。
仕事を辞めてスクールに通っていい人の条件

退職を選ぶのが合理的なケースも存在します。以下の条件に当てはまる人は、退職を検討してもいいかなと。
貯金が生活費の6ヶ月分以上ある
最低ラインとして、生活費の6ヶ月分+スクール受講料が手元にある状態が必要です。
生活費が月15万円の場合、15万円×6ヶ月=90万円。これにスクール費用60万円を足すと、最低でも150万円の貯金が目安になります。(失業保険が使えるかどうかは個人によるため、ここでは一旦失業保険を使わない前提で話を進めます)
これは「最低限」の話です。転職活動が長引いたり、急な出費が発生したりすることも想定すると、余裕をもって200万円以上あると安心ですね。
家族・パートナーの理解と同意が得られている
退職してスクールに通う場合、家族やパートナーへの影響が大きいです。
収入がなくなる期間について、相手の理解と同意を得ておくことが必須です。「退職して専念するから少し待ってほしい」という話を事前にしておかないと、後からトラブルになりかねないですからね。
最短でエンジニアになることを最優先にしている
転職までの期間を最短にすることが最優先の人は、退職して専念することが合理的な選択肢です。
例えば、年齢的な理由(30代後半以降は未経験転職が難しくなる傾向がある)や、今の職場が精神的に限界という状況であれば、時間を最優先して退職するのも一つの判断です。
この章のまとめ:退職を選ぶのは、十分な貯金・家族の理解・転職の最優先という3条件が揃っている場合に限ります。
働きながらプログラミングスクールの時間を作る方法

「時間がないから辞めるしかない」と思っている人でも、工夫次第で学習時間は十分に作れます。
平日に2時間確保する具体的なスケジュール例
以下は、帰宅が20時の社会人を想定したスケジュール例です。
- 6:00〜7:00 朝活学習(1時間)
- 7:00〜7:30 通勤中インプット(記事・動画)
- 12:00〜12:30 昼休み学習(30分)
- 22:00〜23:00 夜学習(1時間)
合計で1日2時間30分〜3時間の学習時間が作れます。これを週5日続けると、週12〜15時間になります。
朝活が特に効果的で、脳が疲れていない状態で学習できるので、夜の2倍の効率が出るとも言われていますね。
週末を使って「週14時間学習」を実現する方法
平日に1日2時間確保できれば、週10時間。休日に各2時間プラスすれば、週14時間になります。
週14時間の学習時間があれば、多くのスクールのカリキュラムを4〜6ヶ月でこなせます。
休日の学習で大事なのは、カフェや図書館など「家以外の場所」で学習することです。家だとどうしても誘惑が多くて集中しづらいので。
通勤・スキマ時間をインプットに変えるコツ
電車の通勤時間は、インプット専用の時間にするといいです。
おすすめの活用法は以下の通りです。
- YouTube・Udemyの解説動画を視聴する(音声だけでも聴く)
- スクールのテキストを読み返す
- 前日の学習内容を頭の中で復習する
- 技術ブログやQiita記事を読む
手を動かすコーディングは帰宅後にまとめて。インプット系は移動中に済ませるという分け方が効率的です。
この章のまとめ:朝活・昼休み・通勤時間を活用すれば、在職中でも週14時間以上の学習時間を確保できます。
正しい順番:内定後に辞める王道パターン

やはり「内定をもらってから退職する」というのが安心安全ルートです。
在職中に学習→転職活動→内定後に退職が鉄則
「辞めてから学ぶ→辞めてから転職活動」というのが一番リスクが高いパターンです。
働きながら学習を行い、転職活動をし、内定をもらってから退職が安全ルートです。
- 在職中にスクールを受講・カリキュラム修了
- 在職中にポートフォリオを作成
- 在職中に転職活動を開始
- 内定をもらってから退職
内定が出てから退職すれば、無収入期間がゼロになります。焦りもなくなるので、転職先の質も上がります。
退職前に準備すべき5つのこと
退職前に以下を済ませておくと、転職活動がスムーズになります。
- ポートフォリオ(成果物)を最低1本作成する
- GitHubのアカウントを作成してコードを公開しておく
- 転職エージェントに登録して求人情報を把握しておく
- 応募書類(履歴書・職務経歴書)の骨格を作っておく
- スクールの転職支援担当者との面談を済ませておく
特にポートフォリオは、在職中のうちに作り始めることをおすすめします。退職後に「さあ作るか」となると、時間のプレッシャーで焦ってクオリティが下がりがちなので。
雇用保険・失業給付を賢く使う方法
在職中にスクールを受講してから退職する場合、失業給付を受け取れる可能性があります(詳細はハローワークで確認を)。
また、国の「教育訓練給付制度」を使えば、スクール費用の20〜70%が給付されることもあります。条件は雇用保険の加入期間などによって異なるので、事前にハローワークか厚生労働省の公式サイトで確認することをおすすめします。
在職中から手続きを進めておくと、退職後の金銭的な負担を大きく減らせますね。
この章のまとめ:退職するなら「内定後」が鉄則。在職中に学習・転職活動を進めて、内定をもらってから辞める順番が最もリスクが低いです。
よくある質問(FAQ)

Q. 仕事が忙しくてスクールの勉強時間が取れません
仕事が忙しくて学習時間が取れない場合、まずは現実的に確保できる時間を計算してみることをおすすめします。
平日1時間、休日3時間確保できれば、週11時間になります。月で換算すると約44時間。6ヶ月で264時間を超えます。Progateや教材を使った基礎学習なら、300時間程度で十分な基礎が身につくと言われています。週11時間でも、7ヶ月で到達できる計算ですね。
「まったく時間が取れない」という状況でない限り、退職しなくても学習は続けられます。まずは1日30分から始めてみることをおすすめします。
Q. 会社を辞めた方が本気になれると聞きましたが本当ですか?
半分本当で、半分は思い込みだと思います。
退職によって「後がない」という覚悟が生まれる人はいますが、退職しなくても本気で取り組める人もたくさんいます。
「仕事を辞めないと本気になれない」というのは、ある意味で「辞めたい言い訳を作っている状態」とも言えます。在職中でも本気になれる目標設定と環境を作ることが先決です。
とはいえ、職場の状況が精神的に限界で、学習どころではないという場合は別の話です。自分の状況を正直に見極めることが大事ですね。
Q. 退職してからスクールを探すのは遅いですか?
順番としては、スクールを先に決めてから退職することをおすすめします。
退職後に「どのスクールにするか」を比較検討すると、焦りからスクール選びを失敗しやすいからです。
退職を考えているなら、在職中にスクールの無料カウンセリングを2〜3社受けて、自分に合ったスクールを決めてから退職するのが正しい順番です。
まとめ:プログラミングスクールのために仕事を辞めるべきかの判断基準

プログラミングスクールのために仕事を辞めるかどうかの判断基準と正しい手順を解説しました。
ポイントをまとめると以下の通りです。
- ほとんどの人は在職中に受講する方がリスクが低い
- 退職の2大リスクは「金銭リスク・転職リスク」
- 退職してもいいのは「貯金6ヶ月分以上・家族の同意・転職最優先」の条件が揃う人
- 朝活・通勤時間・昼休みを活用すれば週14時間以上の学習時間は作れる
- 退職するなら「内定後」が鉄則。在職中に学習→転職活動→内定後に退職が適切な順番
- 教育訓練給付制度・雇用保険なども活用して金銭的な負担を減らす
僕自身は、販売員を辞めてからスクールを受講したパターンでした。結果的にエンジニアになれましたが、貯金はかなり減ったので「在職中から始めておけばよかった」という後悔もあります。
プログラミング学習の始め方やロードマップが気になる方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

なるほど〜!辞めなくてもスクールに通えるんだね。収入が途切れるのは痛いから、まず時間の使い方を見直してみます!
そうそう!焦って辞めるより、在職中にできることをやってみて。
もし学習で詰まったことがあれば、この記事にまた戻ってきてね!
