- 自分が実装するプログラムはいつもバグが多くて修正が大変です
- 動作確認はしているつもりなんですけど…
- バグを減らすにはどうすればいいんでしょうか
こんなお悩みにお答えします。
バグの多さは性格ではなく、動作確認のやり方で決まります。

記事を書いている僕は、現役エンジニアです。これまで数多くのプロジェクトで、バグが多いITエンジニアと少ないITエンジニアの両方をたくさん見てきました。
この記事を読めば、バグを減らす方法がわかり、余計な工数の増加を防げるようになります。
バグの少ないプログラムを生み出す術を身につけたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
バグを全く出さないITエンジニアはほぼいない【前提】

前提として、バグを全く出さないITエンジニアはほぼいません。
- プログラムは一発で完璧に動作することは稀
- プログラムにバグが生まれる理由
ほぼいないというのは、一部の天才ITエンジニアを除いてという意味です。
プログラムは一発で完璧に動作することは稀
プログラムを書いて一発で完璧に動作することは稀です。
もちろんどの程度の量を実装するのかにもよります。
量によって話が変わる
たとえば1行修正する程度の簡単な改修であれば、バグなく修正を終えることはできるでしょう。
しかし、Webアプリで1画面まるまる実装するとなった場合は話が変わります。
実装を終えて一発で完璧に動作することは、現実的に考えにくいです。
プログラムにバグが生まれる理由
プログラムは仕様によってはロジックがかなり複雑になります。
そして人の手で書く以上、ミスは発生するものです。
デグレードという落とし穴
1箇所を修正することで、別の箇所に予期せぬ影響が出てしまうことがあります。
これによってバグに繋がることは、わりとよくあるんですよね。
こうした現象を「デグレード(デグレ)」と呼びます。
完璧主義は得策ではない
そのため「最初から完全にバグを無くそう」という完璧主義の考えを持つのは得策ではありません。
「なるべくバグの少ないプログラムを書けるようになる」こと、そして「バグが出ても素早く対処できるようになる」ことを目指すのが賢明かなと。
バグが多いITエンジニアの特徴

バグが多いITエンジニアには共通した特徴があります。
- 仕様を理解していない
- コードを理解せず勘で修正している
- テストケースが不足している
代表的な3つの特徴を見ていきましょう。
仕様を理解していない
仕様を理解していないとバグが多くなりがちです。
なぜなら仕様を理解していないと、正しい実装方法がわからないままプログラムを書くことになるからです。
「なんとなく理解している」もNG
たとえば「なんとなく理解している」というのもNGです。
厳しいかもですが、それは理解しているうちに入りません。
思い込みがバグを生む
人は自分に都合の良いように考える傾向にあります。
正しくないことも、なぜか正しいように頭で勝手に変換してしまいがちです。
思い込みや先入観がバグの原因になることは、かなり多いです。
自分に問いかける癖をつける
「本当に自分のこの認識は正しいのか?」と自分自身に問いかける癖をつけるのも効果的です。
「仕様書のこの部分、本当に理解できているか?」と確認する習慣も大切ですね。
仕様が理解できない原因と対策は、以下の記事でまとめています。

コードを理解せず勘で修正している
仕様はある程度理解していても、実際のコードを理解せず勘で修正するのはNGです。
これもバグが多くなりやすい典型的なパターンです。
影響範囲が把握できていない
勘で修正するくらいの理解度では、影響範囲も把握できていないと思われます。
そのためあとでバグとして上がってくることが多いです。
修正したつもりが別の場所を壊してしまう、というのはよくある話ですね。
「何でかわからないけど動いた」の落とし穴
よくネットで取り上げられるITエンジニアのあるあるがあります。
それは「何でかわからないけど動いた」という投稿です。
実際に僕も現場で開発していて、「何でかわからないけど動いた」という経験は時々あります。
しかしこれには一つ大きな問題があります。
「なぜ動いたのか?」をその後調査せずに終わってしまうパターンです。
バグが多いITエンジニアは、このパターンがかなり多いです。
バグが少ない人は理由まで調べている
反対にバグが少ないITエンジニアは違います。
たとえ意図せず正常に動作したとしても、その後で動作できた理由をきちんと調べるんですよね。
プログラムが動作する理由を、人に説明できるレベルまで持っていきます。
そうすることで実装として論理的なのか判断できます。
結果としてバグを事前に防ぐことができるのです。
テストケースが不足している
バグを減らすためにテストは実施するけれど、肝心のテストケースが不足していては意味がありません。
これではバグに気づきにくいです。
網羅すべき範囲
テストは正常系と異常系を基本として実施します。
それに加えて、修正箇所以外にも影響が出ていないかを考慮してテストケースを作成する必要があります。
境界値のテストや、複数の条件が組み合わさったときの挙動なども確認すべき部分です。
忙しい時こそ丁寧にやる
しかしITエンジニアは納期に追われることが多いんですよね。
そのためテストケースの作成やテストの実施が、おろそかになりがちです。
でも忙しい時こそテストは丁寧に実施した方が良いです。
そうすればあなたもチームメンバーも、あとあと余計な負担を増やさなくてすみます。
テスト工程を省略すると、本番リリース後に致命的なバグが見つかって深夜対応になることもありますからね。
バグを減らす具体的な解決策

ここからはバグを減らす具体的な解決策をお伝えします。
- 仕様を正しく理解する
- 修正箇所は論理的に説明できるようにしておく
- テストケースを網羅する
- プログラミングスキルを磨く
下記4つを詳しく見ていきましょう。
仕様を正しく理解する
まずは仕様を正しく理解することです。
これができていないと、いくらプログラミングスキルがあっても正確に実装することができません。
どんなに技術力があっても、作るべきものを間違えていては意味がないですからね。
設計書を一言一句読む
設計書を一言一句読み飛ばさずに読むこと、そして理解しながら読むのがコツです。
「大体わかった」で終わらせず、細部まで目を通しましょう。
曖昧な表現や矛盾点があれば、その時点で確認するのがベストです。
既存システムやコードを解析する
既存システムがあるなら、そのシステムを実際に動かしてみることです。
画面操作をしながら、どういう挙動をするのか、どんな入力パターンがあるのかを確認します。
また、コードを解析しながら理解する方法も効果的です。
実装されているロジックから仕様を逆算することで理解が深まります。
有識者に質問する
自力で理解できない場合、有識者に質問をしてみると良いですね。
質問する際は「ここまでは理解できているが、この部分がわからない」と具体的に聞くと良いです。
そうすれば相手も答えやすくなります。
修正箇所は論理的に説明できるようにしておく
修正箇所は論理的に説明できる状態にしておきましょう。
具体的には、以下を明確に説明できるようにしておくと良いですね。
- なぜそのコードを修正するのか
- なぜその実装方法なのか
- 他の方法ではダメなのか
セルフレビューの実践テクニック
コツとしては、誰か空想の人物を設定することです。
その人に向けて頭の中で説明してみてください。
そしてその空想の人物からの指摘を想像してみます。
空想の人物に聞かれること
- そのコードは何をしていますか?
- それで本当にバグは出ない?
- 影響範囲は把握できている?
- 他に修正すべき箇所はない?
- パフォーマンスへの影響は?
こうやって自分自身に問いかけてみるのです。
すると自然と頭の中で回答を探し始めると思われます。
そこで的確に答えられるように、セルフレビューを繰り返し行ってみてください。
この習慣を身につけると、コードの品質が格段に向上します。
テストケースを網羅する
テストケースは過不足なく追加しておきましょう。
他人が書いたテスト仕様書でも、自分が書いた仕様書でも同じです。
自分の目で確認する
自分が実装してテストする以上、テストケースは網羅されているべきです。
「誰かが作ったテスト仕様書だから」と思考停止せず、自分の目で確認することが重要かなと。
綺麗なコードよりテストの網羅性
極端な話、多少雑な実装でもテストケースが網羅されていればバグは発見しやすいです。
逆にどんなに綺麗なコードを書いても、テストが不十分ではバグを見逃してしまいます。
テストケースに含めるべき観点
- 正常系(期待通りの入力での動作)
- 異常系(エラーケース、不正な入力)
- 境界値(最小値、最大値、閾値付近)
- 組み合わせパターン(複数条件の組み合わせ)
- デグレードチェック(既存機能への影響確認)
これらを意識してテストケースを作成すると、バグの発見率が大きく上がります。
プログラミングスキルを磨く
プログラミングスキルを磨いておくのも、バグを減らすためには重要です。
スキルがあれば、どういうコードがバグを生みやすいのかが分かるからです。
スキルが時間を生む
どういう書き方が保守性が高いのかも分かりますし、実装のスピードも上がります。
実装が早く終われば、その分テストに時間を費やせるんですよね。
コードレビューを受ける時間やリファクタリングに充てる時間も確保できます。
すると結果的にバグを減らすことができます。
スキルアップの具体的な方法
- 他人の良質なコードを読む
- コードレビューで指摘された内容を次に活かす
- デザインパターンやベストプラクティスを学ぶ
- 定期的にリファクタリングを実践する
- 技術書や公式ドキュメントを読む習慣をつける
継続的な学習こそが、バグの少ないエンジニアになるための道すじです。
スキルアップの方法は、以下の記事でさらに詳しく解説しています。

バグは減らせる。仕様理解とテストの網羅から始めよう

バグが多いITエンジニアの特徴と具体的な解決策を解説してきました。
重要なポイントをまとめます。
- 仕様を正しく理解する
- 修正・実装箇所は人に説明できるようにする
- テストケースを網羅する
- プログラミングスキルを磨き続ける
バグを全く出さないエンジニアはほぼいません。
目指すのは完璧ではなく、「バグが少ない」と「出ても素早く対処できる」の2つです。
この記事で挙げた解決策は、明日からすぐに使えるものばかりです。ぜひ実践してみてくださいね。
質問の仕方そのものを見直したい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

