- フリーランスエンジニアになるには経験年数はどのくらい必要ですか?
- 案件の単価は経験年数でどのくらい変わるんでしょうか?
- 独立するタイミングはいつ頃が最適ですか
こんな疑問にお答えします。
結論、経験年数別の目安は以下の通りです。
- 1年未満:経験を積んだ方がいい(例外あり)
- 1年以上〜2年未満:早いけどなれなくはない
- 2年以上〜3年未満:わりと一般的
- 3年以上〜5年未満:十分なれるだろう
- 5年以上:高単価案件を狙える

記事を書いている僕は、現役フリーランスエンジニアです。2022年3月に実務1年半で独立して現在5年目。大阪在住で、Java・TypeScript(Vue.js)をメインに複数の現場を経験してきました。
この記事を読めば、独立に適したタイミングがわかり、独立して失敗するリスクを減らせます。
タイミングを誤るとスキル不足で苦労します。低リスクで転向したい方は最後まで読んでみてください。
前提:フリーランスエンジニアになるには実務経験が必要な理由

まず前提として、なぜ実務経験が必要なのかを整理します。
- 実務経験があれば案件の幅が広がる
- 契約ベースの仕事なので信頼が必要だから
順に見ていきましょう。
実務経験があれば案件の幅が広がる
フリーランスは即戦力の枠なので、実務経験が重視されます。
経験年数が多いほど、応募できる案件の幅が広がるからです。
- 未経験向けの案件数:ほとんどない
- 実務経験3年以上向けの案件数:多い
希望の案件に参画するには、多くの案件から選べたほうがいいですね。
1年半でも案件はある
とはいえ、1年半ほどあればフリーランス案件は意外とあります。僕自身、Javaの実務経験1年半のタイミングでレバテックフリーランス経由で案件を獲得できました。
経験が短いうちは選択肢が狭いだけで、ゼロというわけではありません。
契約ベースの仕事なので信頼が必要だから
フリーランスは正社員と違って契約ベースで仕事をします。
そのため、スキル不足だと契約を切られるリスクがあるんですよね。
戦力外と判断されやすいケース
- スキル不足で納期に間に合わない
- 技術的な質問が多すぎる
基本的にフリーランスは、正社員のように現場で教育されません。
つまり、自分でスキルを磨いていくしかないんですよね。
独立後に伸ばすという選択肢もある
とはいえ、フリーランスになってからスキルアップするという選択肢もありですね。
むしろ「契約」という良い意味でのプレッシャーがあるほうが、やる気が出る人もいます。僕自身がそのタイプでした。
効率よくスキルアップする方法は、以下の記事で解説しています。

フリーランスエンジニアになるために必要な経験年数の目安

経験年数ごとに、独立できるかどうかの目安を解説します。
- 1年未満:経験を積んだ方がいい(例外あり)
- 1年以上〜2年未満:早いけどなれなくはない
- 2年以上〜3年未満:わりと一般的
- 3年以上〜5年未満:十分なれるだろう
- 5年以上:高単価案件を狙える
スキルの個人差は抜きにして、経験年数のみの観点で見ていきましょう。
1年未満:経験を積んだ方がいい(例外あり)
実務経験が1年未満なら、あせらず正社員で経験を積むほうが賢明です。
1年未満向けの案件がほとんど出てこないんですよね。
運良く見つかったとしても、参画後についていけずに離脱する可能性が高いです。
1年未満のスキルレベル
- ほとんどスキルがない状態
- 基本的なプログラミングスキルやテストスキルはある状態
指導を受けながらでないと開発できない段階なので、即戦力枠に入るのはまだ早いといえます。
例外もある
とはいえ例外があるのも事実で、実務経験半年や未経験からフリーランスになった事例も検索すれば見つかります。
ただそれは一部の強者の話で、再現性が高い事例ではありません。
1年未満でも、リスクをきちんと理解した上で独立するならアリです。
1年以上〜2年未満:早いけどなれなくはない
1年から2年未満は「ちょっと早いけど、なれなくはない」ゾーンです。
実務1年向けの案件を保有しているフリーランスエージェントもあるからです。
問題になるのは独立した後ですね。独立後にも継続的にスキルアップできるなら、早めにフリーへ転向するのも良いかなと。
1年から2年未満のスキルレベル
- 自力で開発できる
- 指導を受けながらであれば一通りこなせる
まだ一人称で仕事をするには早く、上級者の指導のもとであればこなせるレベルです。
この時期に独立してよい条件
- ある程度スキルに自信がある
- しばらくしんどい時期が続く覚悟を持てる
僕が独立したのは実務1年半のタイミングでした。スキル不足で、初期の現場では納期に間に合わず苦労しています。
どちらかに当てはまるなら独立してOKです。ただ最初の半年は覚悟しておいてください。
2年以上〜3年未満:わりと一般的
2年以上3年未満は、フリーランスになる人がわりと多いゾーンです。
一人称で仕事ができるようになってくる時期だからです。
2年以上3年未満のスキルレベル
- 一人称で仕事ができるようになってくる
- 複雑な問題を解決できる
- 最新技術をすばやくキャッチアップして周囲に共有できる
- システムのパフォーマンスや保守性も意識できる
僕もエンジニアの経験が2年を過ぎたあたりから、一人称で仕事ができるようになってきたんですよね。
2年の経験があれば、フリーランス案件は十分見つけられます。
3年以上〜5年未満:十分なれるだろう
3年以上5年未満なら、独立するには十分なスキルがあると考えられます。
「エンジニアが一人前になるには3年」とよく言われますが、僕もその通りだなと。
3年以上5年未満のスキルレベル
- 高度な専門性がある
- 問題発生時に「提案」ができる
- 実装や問題解決のスピードが速い
- バグの原因になる仕様やコードを予測できる(事前に問題を防げる)
実際、エージェントのサイトを見ると実務経験3年以上で募集している案件は多いです。
3年以上の経験があるなら、独立してもほぼ問題ありません。
5年以上:高単価案件を狙える
5年以上あれば、高単価案件も狙っていけます。
5年以上のスキルレベル
- 高度な専門知識がある
- プロジェクト全体を俯瞰して見られる
- システム全体の設計・開発・運用ができる
- 正確性とスピードを兼ね備えた実装ができる
実務経験5年以上のエンジニアはめちゃくちゃ需要が高いので、より希望の案件を見つけやすいかなと。
経験年数別でみるフリーランスエンジニアの単価の目安

フリーランスエンジニアの単価は、経験年数によって変わってきます。
- レバテックフリーランスの調査結果
- 筆者の実際の単価推移
公開データと僕の実例の両方を見ていきましょう。
レバテックフリーランスの調査結果
大手エージェントのレバテックフリーランスが公開している調査結果です。
| 経験年数 | 平均単価 | 平均年収(単価×12ヶ月) |
|---|---|---|
| 1年未満 | 40万円 | 480万円 |
| 1〜2年 | 47万円 | 564万円 |
| 2〜3年 | 56万円 | 672万円 |
| 3〜5年 | 62万円 | 744万円 |
| 5年以上 | 67万円 | 804万円 |
1年未満の平均単価は40万円ですが、2〜3年になると56万円まで一気に上がります。
経験を1〜2年積むだけで、年収ベースで100万円以上変わってくる計算です。
筆者の実際の単価推移
参考までに、僕が独立してから現在に至るまでの単価を公開します。
| 時期 | 月単価 | 備考 |
|---|---|---|
| 独立時(実務1年半) | 50万円 | 1ヶ月限定の短期案件。49万円の提示をエージェントが50万円に交渉してくれた |
| その後 | 40万円 | スキルアップを重視して意図的に単価を下げて案件をシフト |
| 再契約後 | 50万円 | スキルチェンジを経て元の水準に戻る |
| 4年目 | +1万円 | エージェントが単価交渉をしてくれて月1万円アップ |
| 現在(5年目) | 60万円前後 | Java・TypeScript(Vue.js)案件 |
単価を下げた時期がある理由
一度50万円から40万円に下げた時期があります。目先の単価よりスキルアップを優先して案件をシフトしたからです。短期的には下がりましたが、長期で見ると正解でした。
独立後の経験も実務経験にカウントされる
フリーランスになった後の期間も、もちろん実務経験としてカウントされます。
最初の単価が低くても、経験を積めば上げていくことは可能です。
単価を左右する要素については、以下の記事で学歴との関係も含めて解説しています。

フリーランスエンジニアに独立するタイミング

ではフリーランスエンジニアに独立するタイミングは、いつがいいのでしょうか。
僕の意見は「実務経験が1年以上あるなら、独立したいと思ったタイミングでOK」です。
- 実務経験を積んでから
- 実際に応募できるフリーランス案件がある
- 十分な貯金がある
- 引越ししてから
とはいえ、もっと慎重に考えたい方もいると思うので、独立のタイミングは以下の4つを参考にしてみてください。
実務経験を積んでから
実務経験を積んでから独立するのが、最も安全です。
- 最低ラインとしては1年以上
- 安定を重視するなら2〜3年以上
早くフリーランスになりたい方は、最低でも1年は経験を積みましょう。
リスクを抑えたい方は、2〜3年積んでからの独立が安全かなと。
実際に応募できるフリーランス案件がある
応募できる案件が実際にあるなら、独立のタイミングとしては良いといえます。
- 知人や友人に案件を紹介してもらえる
- フリーランスエージェントから案件を紹介してもらえる
応募できる案件があるかを確認する方法
今のスキルで応募できる案件があるか知るなら、エージェントに直接聞くのが効率的です。
「自分に合う案件は紹介してもらえるか」と質問すれば、現実的な回答がもらえます。
エージェントは以下の記事で比較しているので、相談先に迷う方は参考にしてみてください。

十分な貯金がある
何かあった時に備えて、貯金をしてから独立するのが安心です。
フリーランスは不景気やウイルスの流行時に、真っ先に契約を切られるリスクがあるからです。
そのリスクを考えるなら、半年から1年くらい生活できる貯金をしておくと良いかなと。
引越ししてから
引越ししてから案件を探して独立するのもありです。
フリーランス案件は、住んでいる地域によって見つかりやすさが変わるからです。
- 地方の田舎:案件数が少なく、希望条件に合った案件を探しにくい
- 東京都内:案件数が多く、希望条件に合った案件を探しやすい
地方と都内では、案件の見つかりやすさと単価の両面で差が生まれます。
最近はフルリモート案件も増えているので、以前ほど地域差は大きくありませんよ。
フリーランスエンジニアに向いている人の特徴

独立したほうがメリットがある人の特徴を挙げていきます。
- 今の収入に満足していない
- 専門スキルを磨くことに集中したい
- 会社に縛られたくない
いずれかに当てはまる方は、フリーランスが向いています。
今の収入に満足していない
今の収入に満足していない方は、フリーランスエンジニアが向いています。
フリーランスになると収入が伸びる傾向にあるからです。
僕自身、会社員エンジニアの時は手取り17万円でしたが、フリーランスになってから月60万円前後まで伸びました。
会社員との比較
会社員はクビになるリスクがほぼないので、安定性は高いです。
ですが給料が全然上がらないというエンジニアが多いのも事実なんですよね。
フリーランスなら2〜3年の経験があれば、月50〜60万円前後を得られる可能性が高いです。
手取り20万円前後で消耗しているなら、独立して年収を伸ばすのも有効な選択肢です。
専門スキルを磨くことに集中したい
専門スキルを磨くことに集中したい方も、フリーランスが向いています。
会社員だと雑用など、やりたくない業務もさせられるケースが多いからです。
契約で決められた業務に集中できる
フリーランスは契約で決められた業務以外は、基本的にさせられません。
社内特有の雑用や電話対応、社内会議に参加しなくてよくなります。
業務に集中して専門スキルを伸ばしたい方には、フリーランスが効率的です。
会社に縛られたくない
会社に縛られたくない方にも、フリーランスは向いています。
副業の自由度が違う
会社員は会社の規則に従うため、副業ができるかは就業規則で決まります。
一方でフリーランスは、基本的に副業が自由です。
立場の違いで扱いも変わる
会社員は上司から見て社内の人間なので、強くあたられやすい傾向があります。
フリーランスは参画先から見ると社外の人間なので、丁寧に接してくれる人が多いです。
もちろん現場や人による部分もありますが、体感としてかなり違いますよ。
独立前にやることを段階的に整理したい方は、以下の記事を読んでみてください。

フリーランスエンジニアになるステップ

最後に、フリーランスエンジニアとして独立するまでの流れを解説します。
- STEP1:実務経験を積む
- STEP2:フリーランスエンジニアの案件を探す
- STEP3:企業の採用担当者と面談する
- STEP4:フリーランスエンジニアになる
独立までの全体像を押さえておきましょう。
STEP1:実務経験を積む
まずは実務経験を積みます。
| 経験年数 | 案件の見つかりやすさ | 単価の目安(Javaの場合) |
|---|---|---|
| 1年未満 | 非常に見つけにくい | 40万円 |
| 1年以上〜2年未満 | 見つけにくい | 47万円 |
| 2年以上〜3年未満 | 普通 | 56万円 |
| 3年以上〜5年未満 | 見つけやすい | 62万円 |
| 5年以上 | 非常に見つけやすい | 67万円 |
自分がどの段階にいるかを確認して、独立の時期を決めましょう。
STEP2:フリーランスエンジニアの案件を探す
次にフリーランスの案件を探します。
案件を探す方法は、主に以下の3パターンです。
- 自分で企業に直接営業して獲得する
- 知人や友人から紹介してもらう
- フリーランスエージェントから紹介してもらう
直接営業とエージェントの違い
直接営業で獲得できれば中間マージンがないので、高単価を狙いやすいメリットがあります。
一方でエージェントなら、案件紹介・応募・面談調整・契約手続きまで代行してくれます。
僕は営業経験がなかったので、エージェント経由で独立しました。事務作業を任せられるぶん、開発に集中できています。
STEP3:企業の採用担当者と面談する
案件に応募して面談依頼が来たら、企業の採用担当者と面談をします。
フリーランスの面談は正社員のガチガチな面接とは違い、スキル面の話が中心です。
面談で聞かれること
- どんな技術を使ってきたか
- どの工程を担当してきたか
- 案件概要を聞いた上で参画を希望するか
志望動機などはほぼ聞かれません。スキルシートの内容を自分の言葉で話せれば大丈夫ですね。
STEP4:フリーランスエンジニアになる
企業から正式にオファーが来て承諾すれば、フリーランスエンジニアとして参画できます。
参画後も継続的にスキルアップは続けていきましょう。
独立までの全行程をより詳しく知りたい方は、以下の記事でロードマップを解説しています。

フリーランスエンジニアは実務1年以上を目安に独立を考えよう

フリーランスエンジニアになるために必要な経験年数を解説してきました。
重要なポイントをまとめます.
- 1年未満は案件がほとんどないので、正社員で経験を積むのが賢明
- 1年以上あれば独立は可能。安定を重視するなら2〜3年
- 3年以上で十分、5年以上なら高単価案件も狙える
- 単価は経験年数で大きく変わり、2〜3年で平均56万円まで上がる
- 独立の判断材料は「実務経験」「応募できる案件」「貯金」「住む地域」の4つ
独立のタイミングを誤ると、スキル不足で苦労する可能性が高くなります。
実務経験1年以上を目安に、案件の見込みと貯金を揃えてから動くのが一番リスクが低い進め方です。
まずは今の自分のスキルで応募できる案件があるか、エージェントに聞いてみるところから始めてみてください。
独立後の働き方をイメージしたい方は、以下の記事でメリット・デメリットを解説しています。

