- フリーランスエンジニアはやめたほうがいいって本当ですか?
- 独立して後悔する人はどんなタイプなんでしょうか?
- 自分が向いているかどうか知りたいです
こんな疑問にお答えします。
「やめたほうがいい」と言われる理由は7つあって、どれも事前に対策できます。

記事を書いている僕は、現役フリーランスエンジニアです。2022年3月に独立して現在5年目。Java・TypeScript(Vue.js)をメインスキルに、複数の案件を経験してきました。
この記事を読めば、やめたほうがいいと言われる理由と、自分がフリーランスに向いているかどうかの判断軸がわかります。
デメリットを知らずに独立すると後悔しやすいのは本当です。ただ、対策できるものがほとんどですよ。
フリーランスエンジニアはやめたほうがいいと言われる7つの理由

「フリーランスエンジニアはやめとけ」と言われる理由は、大きく7つあります。
- 収入が不安定で案件が途切れるリスクがある
- 確定申告や税務処理の負担が増える
- 会社員と比べて社会的信用が下がる
- 福利厚生や有給休暇がなくなる
- 孤独でモチベーションが下がることもある
- スキルアップを自走し続ける必要がある
- 自分で営業活動や案件探しをしなければならない
それぞれ解説します。
収入が不安定で案件が途切れるリスクがある
フリーランスは案件がないと収入がゼロになります。
会社員なら業績が落ちても給料は入りますが、フリーランスにそのセーフティネットはないからです。
途切れるかどうかはスキルと経験次第
僕自身、独立してからは案件を切らさずに続けられています。一度だけ2週間あえて待機したことがありますが、スキルアップできる大きな案件を選ぶために意図的に間を空けたものでした。
安定して案件をもらい続ける条件
- 実務経験が2〜3年以上あること
- 特定の言語・フレームワークで即戦力といえるスキルがあること
- 信頼できるエージェントと継続的に付き合うこと
逆に言えば、スキルが浅い段階で転身すると案件獲得で苦労しやすいです。
収入不安定のリスクは存在しますが、対策次第でかなり下げられます。
確定申告や税務処理の負担が増える
フリーランスになると、確定申告を自分でやる必要があります。
会社員のときは年末調整を会社がやってくれていたので、この違いに戸惑う人は多いですね。
必要になる主な対応
- 毎月の売上・経費を帳簿に記録する
- 年に1回、確定申告書を作成・提出する
- 消費税の申告(売上1,000万円超の場合)
会計ソフトと税理士で負担は減らせる
大変そうに見えますが、手間の多くは会計ソフトで自動化できます。
freeeやマネーフォワードを使えば、銀行口座やクレジットカードの明細を自動で取り込んで、ある程度の仕訳までやってくれます。
僕の場合は最初から税理士に丸投げしていました。費用はかかりますが、その分の時間をスキルアップや副業に使えるのでコスパはかなりいいと感じています。
ここは外注できる部分なので、苦手でも独立の障害にはなりませんよ。
会社員と比べて社会的信用が下がる
フリーランスは会社に属していないため、ローンや賃貸契約の審査で不利になることがあります。
特に住宅ローンは、収入の安定性を証明しにくい点が審査に響きやすいからです。
準備すれば対策できる
ただし、経歴書の書き方次第では通る可能性も十分ありますね。
確定申告の所得が安定して高ければ、審査を通過するケースは十分あります。
フリーランスとして収入実績を2〜3年積んでから申し込む、青色申告で節税しながら収入を証明するといった準備をすれば対策できます。
信用が下がるというより、事前の準備が必要になるイメージですね。
フリーランスと会社員を比較した詳細は、以下の記事でまとめています。
転身を検討している方はあわせて読んでみてください。

福利厚生や有給休暇がなくなる
フリーランスは、会社の福利厚生の代わりに自分で保障を用意します。
具体的になくなるもの
- 有給休暇(稼働しない日は収入がゼロ)
- 会社の健康保険・厚生年金(国民健康保険・国民年金に変わる)
- 雇用保険(失業しても失業給付がない)
- 交通費・食事手当などの各種手当
そのぶん単価は高く設定されている
一方でフリーランスの月単価は、会社員の月給より高めに設定されています。
社会保険料の会社負担分がないことへの代替として、単価に上乗せされているからです。
たとえばレバテックフリーランスで公開されているエンジニアの平均年収は約881万円(首都圏・週5稼働の場合)と高い水準になっています。
単純に月給と比べるのではなく、高単価を得たうえで自分で社会保険を賄う構造だと理解しておくことが大切です。
手取りで比べるときは、社会保険の自己負担分まで含めて計算してみてくださいね。
孤独でモチベーションが下がることもある
フリーランスは職場の同僚がいません。
フルリモートで働く場合は特に、人との関わりが激減します。
僕は週1出社・週4リモート中心ですが、最初のうちは確かに孤独を感じることがありました。会社員のときは昼休みに同僚と話したり、終業後に雑談したりといったことが自然にあったんですよね。
孤独は工夫で解消できる
- 週1〜2回出社できる案件を選ぶ
- エンジニアのコミュニティやSlackグループに参加する
- カフェやコワーキングスペースで作業する
孤独が辛いかどうかは、もともとの性格にもよります。
一人のほうが集中できるタイプなら、むしろフルリモートは快適かなと。
スキルアップを自走し続ける必要がある
スキルアップを自分で進め続ける必要があります。
会社員なら研修制度や先輩からのフィードバックなど、スキルアップの機会が自然に整っていますが、フリーランスにはそれがないからです。
スキルが止まると案件の選択肢が狭まり、単価も頭打ちになります。
僕はJavaで3年間実績を積んだあと、リスク分散とリモート需要を見据えてVue.js・TypeScriptにスキルチェンジしました。Udemyや公式ドキュメントを使った独学で、約6ヶ月かけて習得しています。
スキルチェンジできた理由のひとつは、自走して学ぶ習慣が最初からあったからです。
フリーランスを目指すなら、この習慣が土台にあるかを事前に確認しておきましょう。
学ぶこと自体が苦にならないかどうかは、独立前に見ておきたいポイントですね。
自分で営業活動や案件探しをしなければならない
会社員は仕事が向こうからやってきますが、フリーランスは自分で取りに行く必要があります。
営業が苦手でも問題にならない理由
現実的には、フリーランスエージェントを使えばこの問題はほぼ解消できるからです。
案件の紹介から単価交渉まで代行してもらえます。
僕が独立できたときの流れ
僕が転身したときの営業は、エージェントに任せきりでした。レバテックフリーランスに相談して、担当者が案件を紹介してくれる形で独立できました。単価交渉も初回はエージェント側がやってくれて、1万円アップで契約できたくらいです。
「営業が苦手だからフリーランスは無理」ではなく、「エージェントをうまく使えば営業不要でも案件が取れる」と考えると、独立のハードルはかなり下がります。
7つ並べると怖く見えますが、実際のところ対策できないものはほぼありません。
事前に理解して準備すれば、多くのデメリットは大幅に軽減できます。
フリーランスエンジニアをやめたほうがいい人・向いている人の判定軸

やめたほうがいいかどうかは一概には言えません。
向き・不向きがあるので、自分がどちらのタイプかを見極めることが大切です。
- やめたほうがいい人の3つの特徴
- フリーランスエンジニアに向いている人の3つの特徴
- 独立に必要な実務経験の目安
ひとつずつ見ていきましょう。
やめたほうがいい人の3つの特徴
フリーランスをやめたほうがいいのは、次のような特徴を持つ人です。
- 収入の波に精神的なストレスを感じやすい:安定した毎月の給与がないと不安が大きくなるタイプは、収入変動がストレスになりやすい
- 自己管理が苦手でサボりやすい:誰も管理してくれない環境では作業が後回しになりやすく、締め切りを自分で設定して守る力が必要
- スキルがまだ会社員レベルに達していない:即戦力を求められるため、スキル不足のまま独立すると案件を取れないまま収入が途絶えるリスクがある
特にスキルが浅いうちの独立は、一番多い失敗パターンです。
フリーランスの案件は即戦力前提で、研修も丁寧な指導もありません。
自分が今どのくらいのスキルレベルにあるかを、客観的に確認することが大切です。
フリーランスエンジニアに向いている人の3つの特徴
逆に、フリーランスに向いているのは次のような人です。
- 自走してスキルアップできる:学習が習慣になっていて、言われなくても新しい技術を調べて吸収できる
- 収入より自由な働き方を優先できる:リモートワークや案件選択の自由を、安定収入より重視できる
- 稼ぐことへの意欲が高い:単価交渉・スキルチェンジ・案件の見極めに積極的に向き合える
僕が独立を決めたのも、収入より「残業なし・リモート中心・やりたい案件を選べる」環境が欲しかったからです。今は月140〜150時間稼働・残業ほぼなしの環境で、満足度は会社員時代より大幅に上がっています。
スキルだけでなく、性格や価値観も含めて考えるのが大事ですね。
独立に必要な実務経験の目安
転身するなら、実務経験は最低2年が目安です。
できれば3年あると、案件の選択肢が一気に広がります。
僕自身は実務1年半で転身しましたが、初期の案件でかなり苦労しました。スケジュールより開発が遅れて現場に迷惑をかけた場面もあったので、余裕を見て2年以上は積んでおくのが無難かなと。
ベストなタイミングを見極める指標
- 現職で「この人に任せられる」と評価されるレベルに達している
- 設計書を読んで自走で実装できる
- レビューを受けて改善できる基礎力がある
判断材料として市場価値を知りたい方は、以下の記事でエージェント9社を比較しています。

AI時代にフリーランスエンジニアが生き残るための戦略

「やめたほうがいい」という声が増えている背景には、AI時代の変化もあります。
AIがコードを書けるようになったことで、エンジニアの仕事がなくなるのではという不安を持つ人も増えてきました。
ただ準備さえしておけば、今後も安定して稼ぐことはできます。
- AIツールが使える現場を選ぶ重要性
- エージェントを活用するメリット
- 副業で複数の収入源を確保する
順番に確認していきましょう。
AIツールが使える現場を選ぶ重要性
長く生き残るには、AIを使いこなせるエンジニアになることが重要です。
AIが普及すればするほど、AIを使って速く正確に開発できる人材の価値は上がっていくからです。
GitHub CopilotやChatGPTを使った開発は、現場の標準スキルになりつつあります。
ただ実際の現場には、まだAIツールが制限されている環境も多いです。僕が参画している現場でも、使えるのはChatGPT(ログインなし・履歴なし)のみで、Claude CodeやGitHub Copilotは使えません。
だからこそ案件を選ぶとき、AIツールが使えるかどうかを基準のひとつにするのがおすすめです。
AIネイティブな開発環境で経験を積むことが、次の案件や次の単価につながります。
エージェントを活用するメリット
エージェント選びは収入を大きく左右します。
- 単価交渉を代行してくれる
- 自分では見つけられない非公開案件を紹介してくれる
- 契約周りのサポートをしてくれる
僕もフリーランス4年目のとき、エージェントが単価交渉をしてくれて収入が月1万円アップしました。年間にすると12万円なので、結構大きいんですよね。
エージェントの評判やサポート内容が気になる方は、以下の記事でまとめています。
案件探しの参考にしてみてください。

交渉が苦手でも、代わりに動いてもらえるのは大きいですよ。
副業で複数の収入源を確保する
収入の一本化リスクを解消するには、副業で収入の柱を増やすのが有効です。
エンジニアが取り組みやすい副業
- 技術ブログ・アフィリエイト:スキルを発信しながら広告収入を得る
- ランサーズ・クラウドワークスなどでの開発受注:スキルを直接収益化する
- Udemyなどでの技術コンテンツ販売:一度作れば継続的に収益が入る
エンジニアならブログでアフィリエイト副収入を得るのがおすすめです。
本業収入を軸にしつつ別の収入源を持っておくと、案件が万一途切れたときの安心感がまったく違います。
「フリーランスは不安定」と感じている人ほど、副業で収入を分散させる仕組みを早めに作っておくのが賢明です。
フリーランスエンジニアに関するよくある質問

よくある質問と回答をまとめました。
- 実務経験は何年あれば独立できますか?
- 案件が途切れたらどうすればいいですか?
- 確定申告は自分でやらないとダメですか?
実務経験は何年あれば独立できますか?
目安は2年以上です。
できれば3年あると案件の選択肢が大きく広がります。
僕は実務1年半で独立しましたが、初期案件でスキル不足を痛感しました。
経験年数より実力という面もありますが、最低でも設計書を読んで自走で実装できるレベルには達してから転身しましょう。
案件が途切れたらどうすればいいですか?
まずエージェントに相談することをおすすめします。
エージェントは複数の案件を持っているので、条件を伝えれば比較的早く次を紹介してもらえるからです。
並行してスキルの棚卸しをして、アピールポイントを整理しておくことも大切です。
僕が最初にレバテックフリーランスに相談したときは「案件なし」で断られました。ですが経歴書を書き直して再アプローチしたら、面談に進めて案件を獲得できたんですよね。
書き方ひとつで結果が変わります。
諦めずに改善して再挑戦してみてください。
断られてもそこで終わりではありません。経歴書を見直せば結果は変わりますよ。
確定申告は自分でやらないとダメですか?
自分でやらずに任せても大丈夫です。
税理士に依頼するのは一般的な選択肢です。
税理士に依頼する場合の費用と効果
費用の目安は年間8万円〜10万円程度が多いです。
帳簿付けや申告書の作成を丸投げできます。
そのぶんの時間をスキルアップや案件対応に使えるので、コスパは悪くありません。
自分でやるか迷ったときの進め方
初年度は税理士に依頼して、仕組みを理解してから翌年以降を判断するのが無難です。
僕は今も税理士への依頼を続けています。自分でやるより効率がいいと感じているからです。
独立したあとに後悔しやすいポイントは、以下の記事でまとめています。

フリーランスエンジニアとして独立するかは自分の判定軸で決めよう

「フリーランスエンジニアはやめたほうがいい」と言われる理由を7つ検証してきました。
重要なポイントをまとめます。
- 収入の不安定・案件リスクは、スキルとエージェント活用で大幅に軽減できる
- 確定申告・税務処理は会計ソフトや税理士を使えば負担を小さくできる
- 社会的信用・福利厚生の問題は、高単価でカバーしつつ事前準備で対策できる
- 向いていない人の特徴は「収入の波に弱い」「自己管理が苦手」「スキルが浅い」の3つ
- AI時代はAIを使える環境を選び、副業で収入を分散するのが生き残り戦略になる
フリーランスは「やめたほうがいい」かどうかではなく、「自分の状況・スキル・性格に合っているか」で判断するのが正解です。
7つの理由はどれも対策できます。準備しだいで選択肢として十分ありですよ。
エージェント選びに迷ったら、複数登録すべきかどうかも含めて以下の記事で解説しています。
独立を具体的に考え始めた方はあわせて確認してみてください。

