フリーランスエンジニア1年目は、収入も働き方も大きく変化するタイミングです。会社員から独立を考えている方にとって、フリーランスエンジニア1年目の実態は気になるところだと思います。
この記事では、僕自身がフリーランスエンジニア1年目に経験した収入の変化・不安・後悔・やってよかったことを、実体験をもとに振り返りながら解説します。

本記事の専門性
現役フリーランスエンジニアのZettoです。2022年3月に独立し、現在5年目としてJava・TypeScript(Vue.js)を使った案件に携わっています。
この記事を読めば、フリーランスエンジニア1年目の実態と、これから独立する人が押さえておきたい準備がわかります。
ぜひ参考にしてみてください。
フリーランスエンジニア1年目で収入や働き方はどう変わった?

まずは、フリーランスエンジニア1年目で収入や働き方がどう変わったのか、実体験をもとに振り返ります。
- 会社員時代より収入は上がった?
- 案件は安定して獲得できた?
- 働き方や生活リズムはどう変わった?
- 1年間でスキルアップを実感できた?
それぞれ解説します。
会社員時代より収入は上がった?
結論から言うと、会社員時代より年収は上がりました。
会社員エンジニア時代の年収は約280万円、手取りは約17万円でした。フリーランス1年目は、途中まで会社員だった期間を含めても年収約450万円になりました(残業代含む)。
初回案件の入金を見たとき、『フリーランスってこんなに大金もらえるんだ』と驚いたのを今でも覚えています。この感覚を味わってから、会社員に戻る気持ちは一切なくなりました。
会社員時代の手取り17万円を知っているからこそ、独立後の入金額には驚きました。数字の変化を実感できたのが、続ける原動力になったと感じています。
フリーランスの収入相場についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

案件は安定して獲得できた?
案件が途切れたことは1年目を通してありませんでした。
理由は、フリーランスエージェント経由で案件を獲得できたのが大きかったからです。とはいえ、実務経験9ヶ月の時点で一度相談したときは「紹介できる案件はない」と言われました。
そこで経歴書を一から書き直し、実務経験1年の時点で再アプローチしたところ、面談から案件紹介につながりました。担当業務や使用技術を具体的に整理して伝えたのがよかったのだと思います。
経歴書の書き方を見直すだけで結果が変わることを、身をもって実感した出来事でした。
働き方や生活リズムはどう変わった?
生活リズムは、会社員時代と比べて大きく変化はありませんでした。
ただ、会社員時代は出社が中心でしたので、そこは変わりました。僕はリモートへの憧れが強くありましたが、当時の社長がリモート勤務を嫌う方だったんですよね。
でもフリーランスになってからは週1出社・週4リモート中心の働き方に変わりました。
稼働時間は月140〜160時間程度で、残業もほとんどありません。自分の時間をコントロールできる感覚は、会社員時代にはなかったものです。
働き方が変わったことで、平日の時間を筋トレや趣味に時間を使えるようになったのが個人的には一番の変化でした。
1年間でスキルアップを実感できた?
実際のところ、1年目の前半はスキル不足を痛感する場面が多かったです。
2案件目では設計書の読み解きに苦労し、4日で終わる想定の開発に1ヶ月ほどかかったこともありました。出社案件で残業もできない環境だったため、危機感はかなり強かったです。
通勤電車でProgateをやり直し、帰宅後もJavaの参考書を読み込む日々を続けました。Java資格の勉強やPaizaのコーディング問題にも取り組み、ロジック力向上につながったと感じています。
1年目のスキルアップは、実感というより「必死に食らいついた」というのが正直な感覚です。それでも続けたことが、後の成長につながったと感じています。
フリーランスエンジニア1年目で感じた不安や悩み

続いて、フリーランスエンジニア1年目に感じた不安や悩みを振り返ります。
- 案件がなくなる不安はあった?
- お金や将来への不安はあった?
- 勉強を続けるモチベーションは保てた?
- 孤独やプレッシャーを感じることはあった?
順番に確認していきましょう。
案件がなくなる不安はあった?
案件がなくなる不安は、正直なところありました。
案件そのものが途切れた経験は1度もありませんが、一度だけ2週間ほどあえて待機したことがあります。これはスキルアップできる規模の大きい案件を選ぶための待機で、不安からの待機ではありませんでした。
スキル不足による案件獲得の不安を感じている方は、以下の記事も参考になるかなと思います。

お金や将来への不安はあった?
お金の不安は、独立当初かなり大きかったです。
貯金は100万円未満で、正直余裕はありませんでした。それでも「自分ならできるはず」という気持ちのほうが強かったのを覚えています。
ちなみに確定申告は税理士に丸投げする判断をしました。この時間を勉強や自己投資に使うほうが、長期的には有意義だと考えたからです。
貯金が少ない状態での独立は、不安がないと言えば嘘になります。ただ、不安を理由に動かないより、動きながら不安を減らしていくほうが自分には合っていたなと感じています。
勉強を続けるモチベーションは保てた?
勉強のモチベーションは、危機感によって保てていました。
2案件目で実力不足を痛感してから、通勤時間・帰宅後・休日を学習に充てる生活を続けました。Java資格の勉強やPaizaのコーディング問題は、特に効果を感じた学習でした。
「このままではまずい」という危機感が、モチベーションの源になっていたと思います。
孤独やプレッシャーを感じることはあった?
会社員時代と違い、隣で相談できる同僚がいない孤独感はありました。
案件先での作業中、わからないことがあってもすぐに聞ける相手がいない場面は少なくありません。会社員時代に上司から圧をかけられていたのとは、また違う種類のプレッシャーです。
それでも、成果物さえ出せば評価されるシンプルさは、フリーランスならではの良さだと感じています。
孤独やプレッシャーは、会社員時代の人間関係の悩みとは種類が違うものでした。どちらが楽かは人によるかなと思いますが、僕は今の方が精神的には楽ですね。
フリーランスエンジニア1年目で後悔したこと

ここからは、フリーランスエンジニア1年目を振り返って感じた後悔について解説します。
- もっと早くやればよかったこと
- やらなくて後悔したこと
- 失敗から学んだこと
- もう一度1年目に戻れるならやること
具体的に解説します。
もっと早くやればよかったこと
Java資格の勉強を、もっと早く始めればよかったと感じています。
2案件目でスキル不足に苦しんでから資格勉強を本格化させましたが、独立前から少しずつ進めておけば、もっと早く実力がついていたはずです。
案件が始まってから慌てて学ぶより、事前に基礎を固めておくほうが精神的な余裕も生まれます。
やらなくて後悔したこと
もっと上流工程の案件にも入っておけばよかったなと思っています。
というのも、僕は開発が好きだったのでプログラミング中心の案件ばかり入っていたからです。しかし、2026年頃にはAIが進化してきており、単純なプログラムを組むだけの仕事は減ってきています。
なので、要件定義や設計などの経験を早めに積んでおけばよかったなと思いました。
失敗から学んだこと
2案件目で開発スケジュールを大幅に遅らせてしまったのは、大きな失敗のひとつです。
4日で終わる想定の開発に、約1ヶ月かかってしまいました。当時の僕は実務経験2年にも満たない状況で、設計書の読み解きや一人で実装を進める能力が乏しかったのが原因です。
この失敗から、わからないことを放置せず、根気よく調べる姿勢や序盤に仕様を理解することの大切さを学びました。
失敗した当時はかなり焦りましたが、今振り返るとあの経験があったからこそ、危機感やプロジェクトの進め方が身についたと感じています。結果的には必要な失敗だったと思いますね。
フリーランス1年目の後悔や失敗については、以下の記事でもまとめています。

フリーランスエンジニア1年目でやっておいて良かったこと

ここでは、フリーランスエンジニア1年目にやっておいてよかったことを紹介します。
- 案件獲得で役立った行動
- スキルアップにつながった取り組み
- お金・税金・手続きで助かった準備
- 2年目につながる習慣を作れたこと
ひとつずつ見ていきましょう。
案件獲得で役立った行動
経歴書を丁寧に書き直したことが、案件獲得で一番役立ちました。
実務経験9ヶ月での相談時は案件紹介につながりませんでしたが、担当業務・使用技術・実績を具体的に整理して書き直したところ、面談から案件獲得に至りました。
数字だけでなく「何をどう経験したか」を伝えることが重要だと実感した経験です。
スキルアップにつながった取り組み
Java資格の勉強と、Paizaのコーディング問題への取り組み、実務で使う技術を参考書やUdemyで学習したことは特にやってよかったと感じています。
参考書を休日にひたすら読み込んだことも、実力アップに直結しました。基礎を固める学習を継続したことで、案件でのつまずきが少しずつ減っていきました。
フリーランスエンジニアに必要なスキルについては、以下の記事で詳しく整理しています。

お金・税金・手続きで助かった準備
確定申告を税理士に丸投げする判断をしたのは、結果的に正解でした。
自分で申告のやり方を一から調べる時間を、勉強や自己投資に回せたからです。フリーランス1年目は業務に慣れることだけでも精一杯なので、任せられる部分は早めに任せるのも一つの選択肢かなと思います。
2年目につながる習慣を作れたこと
学習を継続する習慣を1年目のうちに作れたのは、大きな財産になっています。
通勤時間や休日の学習を習慣化できたことで、2年目以降もスキルアップを継続できる土台ができました。
振り返ってみると、地味な習慣の積み重ねが一番効いていたと感じています。派手な行動より、日々の学習を続ける力のほうが結果的に大きかったですね。
フリーランスとしてのキャリアの積み方については、以下の記事も参考になります。

フリーランスエンジニア1年目を終えて伝えたいこと

最後に、フリーランスエンジニア1年目を終えた今だからこそ伝えたいことをまとめます。
- 1年目で一番成長したこと
- 2年目に向けて取り組んだこと
- これから独立する人へのアドバイス
- よくある質問
それぞれのポイントを解説します。
1年目で一番成長したこと
1年目で一番成長したのは、わからないことを放置しない姿勢です。
僕は2案件目での失敗をきっかけに、根気よく調べて理解する習慣が身につきました。この姿勢が、後にスキルチェンジを決断できる土台にもなったと感じています。
成長を感じるのは、いつも失敗した後でした。1年目は苦しい場面も多かったですが、それだけ伸びしろも大きかったのだと思います。
2年目に向けて取り組んだこと
2年目に向けては、Javaの実力をさらに深めることに力を入れていました。
1年目で痛感したスキル不足を、案件をこなしながら少しずつ埋めていく意識です。数年後にはリスク分散のためTypeScript(Vue.js)へスキルチェンジすることになりましたが、その土台もこの時期の積み重ねから生まれています。
これから独立する人へのアドバイス
これから独立する方には、経歴書(スキルシート)を丁寧に書くことをおすすめします。
実務経験の年数だけでなく、担当業務や使用技術を具体的に伝えることが案件獲得の鍵になるからです。
エージェントに相談する際も、この準備があるかどうかで結果が変わってきます。
レバテックフリーランスへの相談を検討している方は、以下の記事で相談の流れを紹介しています。

よくある質問
よくある質問と回答をまとめました。
フリーランスエンジニア1年目でも案件は取れますか?
結論として、実務経験が浅くても案件獲得は可能です。
経歴書の内容を具体的に整理し、担当業務や使用技術を丁寧に伝えることが重要になります。僕自身、実務経験9ヶ月では案件紹介につながりませんでしたが、1年の時点で経歴書を書き直して案件を獲得できました。
フリーランスエンジニア1年目の年収はどれくらいですか?
年収は経歴や案件内容によって差がありますが、僕の場合は約450万円でした(途中まで会社員だった期間を含む按分・残業代含む)。
フリーランスエンジニアの単価相場については、レバテックフリーランス公式サイトの情報が参考になります。
フリーランスエンジニア1年目で確定申告はどうすればいいですか?
確定申告は、税理士に依頼する方法と自分で行う方法があります。
僕自身は1年目から税理士に依頼し、その時間を学習や自己投資に充てました。業務に慣れることを優先したい1年目は、依頼を検討するのも一つの選択肢だと思います。
税理士への依頼費用は投資だと考えると、その時間で得られるスキルアップの方が価値が大きいと判断しました。1年目の時間配分は特に重要ですね。
フリーランスエンジニア1年目の経験が教えてくれたこと

フリーランスエンジニア1年目は、収入・不安・後悔・成長がすべて詰まった濃い1年でした。
収入は会社員時代より上がり、働き方も週1出社・リモート中心へと変わりました。一方で、スキル不足による失敗や、お金・案件への不安もあった1年です。
経歴書を丁寧に整理したこと、学習を習慣化したことは、今振り返っても続けてよかったと感じています。これから独立を考えている方にとって、この記事が少しでも参考になればうれしいです。
- 会社員より高い年収を獲得できる可能性がある
- 時間の自由度が大きい
- スキル習得を自分のペースで進められる
- 失敗から学べる機会が多い
1年目は不安も失敗も多かったですが、それでも独立を選んでよかったと今でも思っています。焦らず一つずつ積み重ねていけば、道は自然と開けていくかなと。