- ITエンジニアですが、どうやったら年収を上げられますか?
- そもそも年収が上がらない原因を知りたいです
- 自分の市場価値が今いくらなのか気になります
こんな疑問にお答えします。
エンジニアの年収は、戦い方を変えるだけで大きく動きます。

記事を書いている僕は、現役フリーランスエンジニアです。エンジニア歴は6年目、フリーランスは5年目になります。大阪在住で、Java・TypeScript(Vue.js)案件を経験してきました。
この記事を読めば、年収が上がらない原因と具体的な15の対策、市場価値の調べ方がわかります。
僕自身、会社員時代は手取り17万円で、年収が上がらず悩んでいた時期があります。
原因を特定してから対策を選ぶのが近道です。一緒に整理していきましょう。
【前提】ITエンジニアの年収が上がらない原因

まず、年収が上がらない主な原因を6つ整理します。
- 実務経験が浅い
- スキル不足だから
- 多重請負構造だから
- 年功序列の会社だから
- 会社に資金がないから
- 会社に評価されないから
自分がどれに当てはまるか確認していきましょう。
実務経験が浅い
入社3年未満であれば、給料が低いのは自然なことです。
IT業界は実力主義で、一人前になるにはだいたい3年以上かかります。
この段階なら、まず本業に打ち込んで実務経験を積むのが得策です。
スキル不足だから
勤続年数が長くても、スキル不足だと年収は低い傾向にあります。
企業によっては、技術力がないと評価されないケースがあるからです。
スキル不足が評価に響く理由
1つのシステムを作るには、膨大な時間とお金がかかります。
スキルが足りないと余計な工数やコストが発生するので、評価が伸びにくいんですよね。
スキル不足に悩んだ僕の実体験と解消法は、以下の記事でまとめています。

多重請負構造だから
多重請負構造の案件だと、なかなか単価は上がりません。
多重請負構造とは、1つの案件に複数の会社が何層にも入っている状態のことです。
構造による単価の違い
- 単価が低い例:A社からB社に発注、B社からC社に発注、C社からD社に発注
- 単価が高い例:A社からD社に直接発注
実際、IT業界は多重請負構造になっているケースが多く、特にSES企業は典型例です。
スキルがあっても、報酬の還元率が低くて単価が上がらないことはよくあります。
年功序列の会社だから
年功序列の会社だと、どうしても給料は上がりにくいんですけど、対処のしようはあります。
スキルに関係なく、勤務年数や年齢に応じて給料が決まるからです。
実際にIT業界で年功序列の企業は存在しますし、実力主義に見せかけて年功序列のパターンもありますね。
会社に資金がないから
会社に資金がないと、報酬は上がりにくくなります。
資金がなければ、エンジニアに還元する余裕がないからです。
資金力のない会社にいては、腕があるエンジニアでもお金が入ってきません。
会社に評価されないから
会社に評価されず、給料が上がらないケースもあります。
- 技術力があるのに評価されない
- 資格を取っても評価されない
会社の評価は上司の評価と等しい
会社の評価は、実質的に上司からの評価です。
高いスキルやIT資格を持っていても、上司によっては評価してもらえないこともあります。
これは自分の実力の問題ではありません。評価される環境に移るほうが早いですよ。
ITエンジニアが年収を上げる方法15選

年収を上げる方法を15個、具体的に紹介します。
- 転職する
- IT資格を取る
- エース社員になる
- 管理職になる
- 実務経験を積む
- 技術のスペシャリストになる
- 上流工程を担当する
- フリーランスエンジニアになる
- 昇給交渉・単価交渉する
- 英語を身につけて海外勤務する
- 単価の高い案件に変える
- 資金力のある企業に入る
- 案件を掛け持ちする
- 副業で稼ぐ
- 需要のあるスキルを習得する
1つずつ見ていきましょう。
転職する
年収を上げるなら、転職で市場価値を再評価してもらうのが効果的です。
同じ会社に長くいても、給与テーブルの限界があるからです。
実際、社内では年1万円しか昇給しなかった方が、転職後に年収50万円以上アップする事例は珍しくありません。
IT資格を取る
IT資格を取るのも、年収アップに効果的です。
資格は目に見える形で、客観的にスキルを証明できるからです。
資格支援制度があるかで効果が変わる
会社に資格支援制度があるなら、取得が直接的な年収アップにつながります。
支援制度がなくても、転職面接で評価されるケースがあります。
エース社員になる
成果を出し続けるエース社員になると、年収は上がりやすくなります。
会社にとって価値のある人材ほど、昇給や昇格の対象として優先されるからです。
便利屋エースには注意
気づけば重要なプロジェクトすべてに名前が入っている「便利屋エース状態」になる方もいます。
実際、僕が過去に勤めていた会社にも便利屋エース社員はいました。頼られるのは良いことですが、負荷と報酬が見合っているかは確認したいところです。
管理職になる
管理職になると給与テーブルそのものが上がるため、収入が伸びやすくなります。
責任を持つ立場では評価基準が変わり、役職手当も加算されるからです。
技術ロスというデメリット
管理職になった途端に会議が増え、コードを書く時間が激減する方もいます。
技術よりマネジメント寄りに移行したい方には、管理職が王道ルートです。
実務経験を積む
現場での経験は、そのまま市場価値に直結します。
エンジニアで最も重視されるのが実務経験だからです。
どれだけ資格を持っていても、経験がなければ評価されません。
扱いが変わるタイミング
実際、入社3年目あたりで新人枠から「安心して任せられる人材」へ扱いが変わる瞬間があります。
僕自身、実務経験2年を超えたあたりから一人称で開発できるようになったのを覚えています。
技術のスペシャリストになる
特定領域のスペシャリストになると希少価値が生まれ、年収が上がりやすくなります。
代わりの効かない専門性ほど評価され、交渉でも有利になるからです。
「この部分だけは〇〇さんしか分からない」という状態は、会社から見て手放したくない存在になります。
上流工程を担当する
要件定義や設計といった上流工程を担当できると、年収が上がりやすくなります。
ビジネス全体の理解や調整力が求められ、単価も高い傾向にあるからです。
コミュニケーション量が増える点は覚悟がいる
上流工程は実装より、会議での説明力が重要になります。
とはいえ、年収を上げたいなら上流工程への挑戦はわりと効果的です。
慣れるまでは会議疲れに悩む方もいますが、年収を上げたいなら挑戦する価値はあります。
フリーランスエンジニアになる
フリーランスになることで、年収を大きく伸ばせる可能性があります。
会社の給与テーブルに縛られず、自分のスキルと単価が直接収入に影響するからです。
実際、僕もフリーランスになってから年収は倍以上に増えています。会社員時代は手取り17万円でしたが、今は月単価60万円前後です。
実力をダイレクトに年収へ反映したい方には、フリーランスが向いています。
独立のメリットとデメリットは、以下の記事で両面から解説しています。

昇給交渉・単価交渉する
昇給交渉や単価交渉は、直接的に年収を上げやすい手段です。
企業側は言われなければ、そのままの給与で据え置くことが多いからです。
根拠を示せば、報酬が上がるケースも少なくありません。
僕は自分で単価交渉をしたことは一度もありません。4年目のときにエージェントが交渉してくれて、月単価が1万円アップしました。
交渉が苦手なら、エージェントに任せるという手もありますよ。
英語を身につけて海外勤務する
英語を習得して外資系や海外勤務を選ぶと、年収が大幅に上がる可能性があります。
グローバル案件や海外拠点とやり取りできるエンジニアが不足しているからです。
僕自身、いま英語を学習していて、将来的に海外勤務を視野に入れています。
海外勤務をしなくても、英語力があれば転職面接や社内で貴重な人材として評価されやすくなります。
単価の高い案件に変える
単価の高い案件に変えるのも、年収を上げる有効な手段です。
同じ働き方でも、単価が上がればそのまま収入に反映されるからです。
本当は月単価70万円を狙えるのに、60万円の案件を長期契約し続けているエンジニアもいます。
案件を変えるのは労力がかかりますが、定期的な単価の見直しは必須です。
資金力のある企業に入る
資金力のある企業は、そもそもの給与水準が高めです。
利益率が高く、エンジニアに投じられる予算も多いからです。
スタートアップから大手に転職した途端、ボーナスの桁が変わって驚く人もいます。
案件を掛け持ちする
可能な範囲で案件を掛け持ちすると、年収を大きく伸ばせます。
時間配分を工夫すれば、複数の収入源を同時に確保できるからです。
掛け持ちの具体例
週3案件と週2案件を組み合わせて、フルタイム以上の収入を得ているフリーランスもいます。
僕の知人のエンジニアは、フリーランスで本業をやりつつ、請負でWeb制作案件も受けています。
無理のない範囲で掛け持ちするのが良いかなと。
副業で稼ぐ
副業は年収全体を押し上げてくれます。
本業に依存しすぎず、いろいろな稼ぎ方ができるからです。
エンジニアにおすすめの副業
- Web制作
- ブログ
- 技術ライター
- 個人アプリ制作
- Udemy講師
- YouTube
副業は収入アップとリスク分散の両方に役立ちます。
需要のあるスキルを習得する
需要のある技術を身につければ、年収は上がりやすくなります。
市場で求められているスキルほど、単価が高いからです。
AIエンジニアは需要があって年収も高い傾向にあり、AWSなどのクラウド領域も高水準ですね。
スキルチェンジは労力が伴いますが、年収を上げるなら最も効果の大きい選択です。
雇用形態別|ITエンジニアの年収の上げ方

ここからは雇用形態別に、具体的なやり方を解説します。
- 会社員エンジニアの年収の上げ方
- 派遣エンジニアの年収の上げ方
- フリーランスエンジニアの年収の上げ方
- 【共通】全エンジニアの年収の上げ方
自分の立場に近いところから読んでみてください。
会社員エンジニアの年収の上げ方
会社員エンジニアが年収を上げるなら、以下の方法が効果的です。
- 会社員のまま転職する
- エース社員になる
- 資格を取る
- 役職者になる
- PMになる
- フリーランスになる
独立したくない場合の選択肢
独立したくないなら、エース社員か役職者を目指すのが基本です。
資格制度があれば資格を取る、もしくは転職するという手もあります。
一番早いのはフリーランス
最も早く年収を上げるなら、フリーランスになることです。
フリーランスエンジニアは、会社員エンジニアより平均年収が高い傾向にあります。
業務内容は正社員と大差ありませんが、会社に属していない分、報酬の還元率が高いからです。
会社員とフリーランスの違いは、以下の記事で比較しています。

派遣エンジニアの年収の上げ方
派遣エンジニアが年収を上げるなら、以下の方法が効果的です。
- スキルアップして単価交渉する
- 別の案件にシフトする
- フリーランスになる
技術力を磨いて単価を交渉するのが基本で、派遣会社の担当者が代わりに交渉してくれることもあります。
個人的には派遣はおすすめしない
とはいえ僕の考えでは、派遣エンジニア以外の選択肢から検討するのがおすすめかなと。
フリーランスより給料が低い傾向にあるうえ、正社員のような安定もないからです。
フリーランスエンジニアの年収の上げ方
フリーランスエンジニアが年収を上げるなら、以下の方法が効果的です。
- スキルアップして単価交渉する
- 別の案件にシフトする
- エージェント会社を変える
案件によって単価は大きく変わる
古い技術は単価が低い傾向にあります。
新しい技術でも、参画先の会社に資金がなければ単価は低くなります。
エージェントによっても単価が変わる
利用しているエージェントによって、手取りは大きく異なります。
エージェントごとに手数料の設定が違うからです。
【共通】全エンジニアの年収の上げ方
雇用形態に関係なく、全エンジニアに共通する方法もあります。
- 資金力のある企業に入る
- 副業で稼ぐ
- 需要のあるスキルにチェンジする
- 質の高いポートフォリオを制作する
- 仕事に没頭する
資金力のある企業に入る
資金力のある企業なら、同じスキルレベルでもエンジニアへの還元率は高い傾向にあるかなと。
- 大企業
- 1次請負
- スタートアップ企業
- エンジニアファーストな企業
副業で稼ぐ
本業収入と別に副収入があると、精神的にも安心できます。
エンジニアと相性が良いのはWeb制作や技術ライター、土日だけの案件の掛け持ちなどです。
需要のあるスキルにチェンジする
エンジニア業界は、扱うスキルによって収入が大きく変わります。
エージェントサイトを見れば、VueやTypeScript、Reactなどのフロント案件は単価が高い傾向にあるとわかります。
AI領域やクラウド系も収入が高い傾向にありますね。
質の高いポートフォリオを制作する
収入を継続的に伸ばしていくなら、ポートフォリオは1つ作っておくと良いかなと。
案件を変える際に、ポートフォリオが評価される可能性があるからです。
同じスキルなら、ポートフォリオがあるエンジニアのほうが評価されます。
実務経験があると口で言っても証明にはなりませんが、ポートフォリオは目に見えて実力がわかります。
仕事に没頭する
結局のところ、エンジニアは技術力で評価されます。
技術を伸ばすには、仕事に没頭するのが最短ルートです。
技術が上がれば市場から求められ、より単価の高い案件に入れるようになります。
ITエンジニアの平均年収と市場価値の診断方法

最後に、平均年収の水準と自分の市場価値の調べ方を解説します。
- ITエンジニアの平均年収
- 市場価値の診断方法
自分の現在地を確認していきましょう。
ITエンジニアの平均年収
まずは会社員エンジニアとフリーランスエンジニアの、年齢別の平均年収を見てみましょう。
| 年齢 | フリーランス平均年収 | 正社員平均年収 |
|---|---|---|
| 25〜29歳 | 約700万円 | 約400万円 |
| 30〜34歳 | 約800万円 | 約500万円 |
| 35〜39歳 | 約800万円 | 約600万円 |
| 40〜44歳 | 約850万円 | 約650万円 |
| 45〜49歳 | 約900万円 | 約700万円 |
| 50〜54歳 | 約650万円 | 約700万円 |
| 55〜59歳 | 約600万円 | 約700万円 |
40代までと50代で傾向が逆転する
20代から40代までは、フリーランスの平均年収が正社員を上回っています。
一方で50代以降は、正社員がフリーランスを上回ります。
年齢に応じて雇用形態を変えるのも、年収を維持する一つの手段かなと。
市場価値の診断方法
自分の市場価値がいくらなのかは、把握しておきたいところです。
今の会社からもらっている報酬が適正なのかがわかるからです。
一番早いのはエージェントに聞くこと
市場価値を知るなら、フリーランスエージェントに無料で相談するのが手軽です。
僕は複数のエージェントに相談してきましたが、実務1年時点ではJava案件で月40万円台から60万円台、実務3年時点では60万〜70万円台という具体的なレンジを提示してもらえました。
登録も相談も無料で、その後しつこく勧誘されることもありません。
どのエージェントが合うかは人によって違う
保有案件の領域や単価の出し方はエージェントごとに違うので、万人に最適な1社はありません。
以下の記事で各社を比較しているので、自分の状況に合うところを選んでみてください。

ITエンジニアは戦い方次第で年収が大きく変わる

エンジニアの年収が上がらない原因と、上げる方法を解説してきました。
重要なポイントをまとめます。
- 年収が上がらない原因は、実務経験・スキル・多重請負構造・年功序列・会社の資金力・評価制度の6つ
- 対策は転職・資格・上流工程・フリーランス転身・単価交渉・副業など15通りある
- 雇用形態ごとに効果的な打ち手は違うので、自分の立場に合った方法を選ぶ
- 40代まではフリーランスのほうが平均年収が高い傾向にある
- まずは自分の市場価値を知ることから始める
今の現場で待っていても、給料が上がるかどうかは環境次第です。
所属している現場がきちんと評価してくれるのかを、先に見極めることが大切です。
上がりそうにないと感じるなら、転職やフリーランスも視野に入れてみてください。まず市場価値を聞いてみるだけでも判断材料になりますよ。
独立を具体的に考え始めた方は、以下の記事で準備を5段階に分けて解説しています。

