プログラミングスクールって、正直やめといた方がいいのですか…?
スクールは全員に向くわけではないですが、僕は70万円払って転職できましたし、人によっては確かな選択肢になりますね。
この記事では、「プログラミングスクール やめとけ」と言われる理由と、実際にスクールを経験した僕の本音を解説します。

本記事の専門性
現役エンジニアのZettoです。2020年にTECH CAMPを受講し、未経験からエンジニアに転職しました。現在はフリーランス4年目として活動しています。
この記事を読めば、スクールが「やめとけ」と言われる理由の真偽・向いている人の特徴・費用対効果まで一通りわかります。
ぜひ参考にしてみてください。
プログラミングスクールが「やめとけ」と言われる3つの理由

世の中には「プログラミングスクールはやめとけ」という声がありますが、それには一定の根拠があります。
- 受講料が高く、費用対効果を感じにくい
- 実践で使えるスキルが身につきにくい
- 就職・転職サポートに限界がある
順番に確認していきましょう。
受講料が高く、費用対効果を感じにくい
プログラミングスクールの受講料は、50〜100万円台が相場です。
国内最大手のTECH CAMPやDMM WEBCAMPを例にとると、短期集中コースでも60〜80万円前後かかります。これだけの金額を払っても、必ず転職が保証されるわけではありません。
「払ったのに就職できなかった」という声が多く出るのは、この期待と現実のギャップからくるものですね。
スクールを検討している方は、給付金制度を活用できるかどうかを先に確認しておくことをおすすめします。厚生労働省の専門実践教育訓練給付金が使えるスクールなら、受講料の最大70%が戻ってくるケースがあります。
実践で使えるスキルが身につきにくい
スクールで学ぶ技術的な内容の多くは「チュートリアル的な学習」です。
手順通りに作ると動くものができますが、ゼロから何かを設計・実装する力とは別物です。実務ではこの「ゼロから作る力」が求められます。
スクール卒業後に「授業では作れたのに、自分では何も作れない」という感覚になる人は少なくありません。
スクールで学ぶ技術的な内容の多くは、UdemyやProgateなどで格安で学べます。独学でも到達できるという観点では、「やめとけ」という意見には一理ありますね。
プログラミング学習に使えるサービスの比較については、以下の記事でまとめています。あわせて読んでみてください。

就職・転職サポートに限界がある
スクールが提供する転職サポートの質は、スクールによってかなり差があります。
求人紹介の数が少ない・紹介企業の質が低いというケースも実際にあります。
プログラミングスクールを卒業したのに就職できないケースについては、別の記事で詳しく解説しています。

受講料70万円を払った僕のスクール体験談

実際に約70万円を払ってTECH CAMPを受講した僕の体験を話します。
- 独学で挫折してスクールを選んだ経緯
- 受講中のリアル(カリキュラム・チーム開発・環境)
- 卒業後の転職活動(70社・3ヶ月の全記録)
詳しく掘り下げていきます。
独学で挫折してスクールを選んだ経緯
2020年初頭、当時の僕は通信機器の販売員でした。7年働いて役職者になっても手取り23万円。先輩を見ても10年後が変わらないと感じ、転職を決意したんですよね。
最初はProgateでHTMLを始めました。HTMLはなんとかなりましたが、JavaScriptに入った瞬間に理解不能になり挫折しました。
その後、未経験でIT企業に履歴書を送ってみたんですが、面接で落ちてしまいました。「スキルや業界知識がなければ採用されない。スキルをつけるにはスクールしかない」と判断してTECH CAMPの入学を決めました。
当時の貯金はほぼゼロに近い状態でしたが、受講料約70万円を24回の分割払いで工面しました。「退路を断つ」という感覚もあったかなと。
受講中のリアル(カリキュラム・チーム開発・環境)
2020年4〜6月、コロナ禍のためほぼオンライン受講でした。
カリキュラムの流れはこうです。
- HTML/CSS/JavaScript/jQueryで見た目を作る
- Ruby/Ruby on Railsでバックエンドを学ぶ
- 最後にSNSクローンアプリを5人チームで開発
チーム開発は、今振り返っても本当に価値がありました。毎日スクラムミーティング(進捗を共有する短い朝会)をやりながら、役割分担して1つのアプリを作り上げる経験です。一人では体験できないものでした。
チームメンバーのおかげでモチベーションを保てました。独学だったら確実に挫折していたと感じています。
卒業後の転職活動(70社・3ヶ月の全記録)
卒業後の紹介案件は約7~10件と少なかったです。
ただ、スクール期間中にポートフォリオを作り込み、経歴書も整えていたため、自力で求人サイトに応募することができました。転職活動は3ヶ月・70社応募・面談5社程度という結果でした。
なかなか内定が出ない時期は、精神的にきつかったです。涙を流した日もありました。それでも根気強く応募し続けて、社員約30名の中小IT企業から内定をもらいました。初年度の年収は約280万円でした。
スクールで「絶対転職できる」とは言えないですが、「チーム開発の経験」「ポートフォリオを作れる」「強制的に進める環境」は、独学では再現しにくい価値だと感じています。お金を払って時間と環境を買う、という発想で考えると納得感が出るんですよね。
未経験エンジニアの転職活動で落ちやすい理由については、以下の記事で詳しくまとめています。転職活動中の方はぜひ確認してみてください。

スクールに向いている人・向いていない人の違い

スクールが合う人・合わない人は明確に分かれます。
- スクールが向いている人の3つの特徴
- スクールをやめておいたほうがいい人の特徴
- 独学・スクール・その他の選択肢を比較する
それぞれのポイントを解説します。
スクールが向いている人の3つの特徴
スクールが向いている人の特徴は以下の通りです。
- 独学で一度挫折したことがある
- 強制力がないと続けられない
- 転職を期限内に完了させたい
特に「独学で挫折経験がある人」には、スクールは大きな価値があります。
独学の最大の壁は「詰まったときに聞ける人がいないこと」です。スクールはそこを解決します。
スポーツで例えると、独学は一人で素振りを続けること、スクールはコーチに見てもらいながら練習することです。同じ時間を使うなら、フォームを直してもらえる環境の方が上達は早いです。
スクールをやめておいたほうがいい人の特徴
一方で、スクールに向いていない人の特徴もあります。
- すでに独学で手を動かせている
- 貯金に余裕がない
- 「スクールに入ればなんとかなる」という受け身な姿勢
特に3つ目は重要です。スクールに入っても、動くのは自分です。受け身のままでは、どれだけ環境が整っていても吸収できません。
独学・スクール・その他の選択肢を比較する
主な選択肢を整理するとこうなります。
- 独学(無料〜月数千円):自由度が高いが、挫折率も高い。継続できる意志と環境が必要
- 有料スクール(50〜100万円):質問できる・強制力がある・チーム開発経験が積める
- 副業・アルバイトから始める:いきなり実務に入れるが、スキルゼロでは難しい
どれが正解かは「その人の状況」によります。
「独学 vs スクール」は、どちらが優れているかという議論ではないです。自分の性格・状況・資金に合わせて選ぶのが正解で、他人の成功体験をそのまま自分に当てはめるのは危ないかなと。
スクールに通うべきか迷っている方には、判断材料をまとめた記事があります。自分に合った選び方の参考にしてみてください。

AI時代のスクール費用対効果と卒業後に待つ壁

スクールを検討するなら、このAI時代に学ぶ理由や卒業後のリアルも知っておく必要があります。
- 転職後の年収推移から見た費用対効果の実数
- スクールでは教えてくれない入社後1〜2年の壁
- AI時代だからこそスクールで学ぶ意味がある理由
ひとつずつ見ていきます。
転職後の年収推移から見た費用対効果の実数
僕のケースで実際の数字を出します。
- スクール受講料:約70万円
- 転職直後の年収:約280万円(手取り約17万円)
- フリーランス1年目:約450万円
- フリーランス2年目:約600万円
- フリーランス3年目以降:約700万円前後
スクール入学前の販売員時代は手取り23万円でした。エンジニア1年目は手取りが下がりましたが、フリーランス転身後は大きく逆転しています。
受講料70万円を「投資」として考えると、2〜3年で十分に回収できた計算になります。ただしこれは「転職後も継続してスキルを磨いた結果」です。スクールに入るだけで年収が上がるわけではありません。
スクールでは教えてくれない入社後1〜2年の壁
スクール卒業後に多くの人が直面する壁を正直に伝えます。
- 既存コードが読めない:スクールのカリキュラムは「新規作成」中心で、「既存システムの読解」は教えてくれない
- 設計書が読めない:実務では仕様書・設計書を読んで実装する。スクールで習う内容とは全然違う
- 質問の仕方がわからない:「何がわかわからないかわからない」状態に陥ることが多い
僕自身、フリーランス2案件目でこの壁に激突しました。4日で終わるはずの開発に約1ヶ月かかりました。毎日の通勤電車でProgateをやり直し、帰宅後もひたすら学習を続けた時期です。
スクール卒業後だけでなく、入社後のロードマップを持っておくことが重要です。エンジニアとしての成長ステップを整理した記事は以下で確認できます。

AI時代だからこそスクールで学ぶ意味がある理由
「AIがコードを書いてくれるなら、スクールで学ぶ意味はないのでは?」という疑問はよく聞きます。
これは半分正しくて、半分間違いです。
確かにGitHub CopilotやChatGPTは優秀で、コードを生成してくれます。ただ、AIが出力したコードが「正しいかどうか」を判断できるのはエンジニアだけです。読めないコードは直せないし、間違いにも気づけません。
AI時代に本当に必要な力は以下の通りです。
- 仕様を言語化する力:「何を作るか」をAIに正確に伝える力
- コードレビューできる力:AIの出力が正しいか判断する力
- エラーを読み解く力:AIが解決できないエラーを自分で潰す力
これらはスクールや実務を通じて身につく力です。AIが普及したからこそ、基礎を理解したエンジニアの価値は上がっています。
AIに丸投げしたポートフォリオは、面接官にバレます。「このコード、自分で説明できますか?」と聞かれて答えられなければ、一発でアウトです。AIは強力な相棒ですが、基礎を理解してから使うと本当の武器になるんですよね。
スクールのカリキュラムで最新のAIツール活用が組み込まれているかどうかは、スクール選びの重要な基準のひとつになっています。スクールの選び方については以下の記事で詳しく解説しています。

プログラミングスクールに関するよくある質問

よくある質問と回答をまとめました。
- Q. 独学とスクール、どちらが向いていますか?
- Q. スクールを卒業しても就職できないケースはありますか?
- Q. 受講料の分割払いや給付金制度は使えますか?
Q. 独学とスクール、どちらが向いていますか?
自分の「学習スタイル」を正直に見極めることが大事です。
以下の質問に答えてみてください。
- Progateなどで独学を始めて、3ヶ月以上継続できていますか?
- 詰まったとき、自分でGoogle検索して解決できていますか?
- 誰かに強制されなくても毎日コードを書けていますか?
3つ全部「はい」なら、独学で進める素地があります。1つでも「いいえ」なら、スクールの環境が助けになる可能性が高いです。
Q. スクールを卒業しても就職できないケースはありますか?
あります。卒業したら自動的に転職できるわけではありません。
就職できないケースに共通するのは「ポートフォリオの質が低い」「転職活動の量が少ない」「自己分析が甘い」の3点です。スクールは環境を整えてくれますが、動くのは自分です。
卒業後の転職活動でやりがちな失敗については、以下の記事で詳しく解説しています。

Q. 受講料の分割払いや給付金制度は使えますか?
多くのスクールで分割払いに対応しています。
また、条件を満たせば厚生労働省の「専門実践教育訓練給付金」が使えるスクールがあります。この制度では受講料の最大70%(最大56万円)が支給されるため、実質負担を大幅に減らせます。
在籍年数や離職後の期間など条件があるため、ハローワークへの事前相談をおすすめします。
無料相談を活用して、実際のスクール体験や卒業生の声を聞いてみるのもいいかもしれません。判断材料が増えます。
自分に合った選択をするために

「プログラミングスクールはやめとけ」という言葉には、一定の根拠があります。
ただ、それは全員に当てはまる話ではありません。僕自身、スクールに入り、転職に成功して今はフリーランスエンジニアとして活動できています。
重要なポイントを整理します。
- スクールへの批判には根拠がある:費用・カリキュラムの実務ギャップ・就職サポートの限界は事実
- 向いている人には確かな価値がある:独学で挫折した人・強制力が必要な人・期限のある人
- 卒業後の努力が結果を決める:スクールは入口。入社後のスキルアップが年収を変える
- AI時代でも基礎力は必要:AIの出力を判断する力は、学習・実務を通じてしか身につかない
迷っているなら、まず無料相談を使って現場のリアルを聞いてみることをおすすめします。自分に合った選択が、一番の近道になります。
スクールって悪いことばかりじゃないんだね。向いてるかどうかを先に考えることが大事なんだ。
「スクールがいいか悪いか」ではなくて「自分に合うかどうか」を基準にすると、判断がブレなくなりますよ。