プログラミングスクールって高いよね。ネットをみると「カモにされてる」って声もたまに目にする…実際どうなの?後悔したくないから、本当のことを教えてほしい。
スクール選びに失敗しないコツは、「直接的に結果を得られるコース」を選ぶこと、「能動的に学ぶ意識を持つ」だね。
今回はプログラミングスクールがカモと言われる理由と、失敗しない選び方をもと受講生の筆者が解説します。

本記事の専門性
現役エンジニアのZettoです。2020年4〜6月にプログラミングスクールでRubyを学び、同年10月に未経験でIT企業へ転職しました。
実務1年半でJavaフリーランスエンジニアとして独立した経験をもとに執筆しています。
プログラミングスクールが「カモ」と言われる理由は、受講料の高さと提供価値のギャップにあります。ただ、スクールを正しく使えばエンジニア転職の最短ルートになるのも事実です。
この記事を読めば、スクールがカモと言われる理由やカモにされやすい人の特徴、失敗しない選び方がわかります。
プログラミングスクールを検討中の方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
プログラミングスクールに行くと「カモられる」と言われる理由

プログラミングスクールへの不満がネットに溢れているのには、理由があります。
- 高額な受講料に対してコスパが悪いケースがある
- 「転職保証」の実態は条件だらけ
- 実務で通用するスキルが身につかないケースがある
1つずつ解説していきます。
高額な受講料に対してコスパが悪いケースがある

プログラミングスクールの受講料は、50〜80万円ほどかかるところが多いです。
これは決して安くない金額ですね。
しかも、お金を払ったからといって、スキルが身につくとは限らないんですよね。
スクールが提供するのは「学習環境」と「サポート」であって、スキルは自分が手を動かした量に比例します。
つまり、受け身で受講しているだけだと、高いお金を払って「なんとなく雰囲気だけ学んだ」という状態になりやすいんです。
独学より効率よく学べるのは確かですが、それがコスパに見合うかは人によるかなと。
「転職保証」の実態は条件だらけ

「転職保証」というワードに惹かれてスクールを選ぶ方は多いですよね。
ただ、転職保証の条件をちゃんと読むと、こんな縛りがついていることがほとんどです。
- カリキュラムの全課題を提出期限内に完了していること
- 規定のポートフォリオを完成させていること
- スクール指定の求人に複数応募していること
- 転職活動期間が○ヶ月以内であること
これらをすべてクリアして初めて「保証」が発動するケースが多いです。
「保証」というより「条件付きサポート」に近いんですよね。
説明会ではサラッと流される部分なので、契約前に必ず利用規約を熟読することをおすすめします。
実務で通用するスキルが身につかないケースがある

スクールで学べる内容と、現場で求められるスキルには大きなギャップがあります。
スクールのカリキュラムは「基礎学習」「動くものを作ること」に特化していて、保守性・設計思考・チーム開発への対応力はあまり鍛えられません。
僕自身、スクールでRubyを学びましたが、実際に現場でプログラミング実務に入った時、正直に言って何もわからなかったです。
設計書の読み方や実装、テスト仕様書の書き方などは実務で1から身につけた感じです。
スクールで学べることと学べないことを事前に把握しておくことが、期待値のズレを防ぐコツです。
プログラミングスクールでカモにされやすい人の5つの特徴

カモにされるかどうかは、スクール側よりも受講者側の姿勢に依存する部分が大きいです。
- スクールに入れば何とかなると思っている
- 比較検討せずに即決してしまう
- 卒業後のキャリアを具体的に描いていない
- 無料体験・返金保証を活用しない
- 自力で調べる習慣がない
自分に当てはまる項目がないか、確認しつつ読んでみてください。
スクールに入れば何とかなると思っている
スクールはあくまでも「道具」です。道具をどう使うかは、使う人次第なんですよね。
「スクールに入れば転職できる」という受け身の姿勢で入ると、カリキュラムを「こなす」だけになります。
課題を提出してサポートを受けて、でも自分でゼロから考える経験が少ない。その結果、卒業しても「自分で何も作れない」という状態になりやすいです。
そういう僕も実は、スクールに入りたての頃は「よし、とりあえずスクール受講しておけば、エンジニアになれるよね」と思っていました。
しかし、現実はそんな甘くはなく、カリキュラムを進めていくもののプログラミングが全然わからずつまずきまくっていました。
スクールは学習のスタート地点を整えてくれる場所で、エンジニアになるのは自分の努力次第。この認識をもってスクールに入ることが、最初の大前提です。
友人O君の例
僕の友人O君は、未経験からエンジニアになるためにあるプログラミングスクールを受講していました。
しかし、受講期間を過ぎても課題を終わらせることができず、なんと延長料金を数万円払って2〜3ヶ月ほど延長していたんですよね。
これは正直にいって「スクールのカモだな」と思いました。僕も同時期にスクールを受講していたので、友人O君がなんとか卒業できるようサポートをしていたんです。
結果として卒業してエンジニアに転職はできましたが、僕から見てO君の何がいけなかったかと言うと、
- 受け身
- わからないことを言語化するのが苦手
- 講師に質問できない
この3つだと感じました。
逆に言えば、上記3つの行動をとらなければ、基本的にはスクールは卒業できると思います。
比較検討せずに即決してしまう
説明会やカウンセリングに参加してテンションが上がった状態で契約してしまうのは、危険です。
スクールは複数あり、料金・カリキュラム・サポート体制・就職実績はそれぞれ異なります。
最低でも3社は比較してから決めるのがおすすめですね。
複数のスクールを比較する際の具体的な判断ステップについては、以下の記事でくわしく解説しています。即決せずにじっくり検討したい方はあわせて読んでみてください。

卒業後のキャリアを具体的に描いていない
「エンジニアになりたい」だけでスクールに入ると、卒業後に迷子になりやすいです。
「どんな言語を使いたいのか」「Webアプリ開発なのかインフラなのか」「SESか自社開発か」まで具体的に描いてからスクールを選ぶと、カリキュラムの選択肢も変わってきます。
たとえば僕は、受託開発企業でWeb開発としてJavaを習得したいと決めていました。Javaを選んだ理由は、初心者には難しい言語といわれていたことと、案件数が多いことが決め手でした。
ゴールが曖昧なまま学習しても、ポートフォリオに一貫性が出ないので転職活動でも苦労するんですよね。
採用担当者に刺さるポートフォリオの作り方については、以下の記事で7ステップに分けて解説しています。転職を見据えてポートフォリオを整えたい方はぜひ参考にしてください。

無料体験・返金保証を活用しない
多くのスクールは無料体験・無料カウンセリングを提供しています。
これを使わずにいきなり契約するのは、試乗しないで車を買うようなものです。
無料体験でカリキュラムの質・メンターとの相性・サポートのレスポンスを確認できます。
また、返金保証がある場合は、条件と期間をしっかり確認して受講してみることもありですね。
自力で調べる習慣がない
これが一番重要かなと思っています。
エンジニアという仕事は、自力で問題を解決する力が求められます。
スクールのサポートに頼りすぎて、自分で検索・ドキュメントを読む習慣が身についていないと、現場に入った瞬間に詰まります。
スクールの良いサポートは「自走力を育てるサポート」です。
何でも答えを聞いていては自身が成長しにくいため、長期的に見るとデメリットになりますね。何でも答えを聞いていては自身が成長しにくいため、長期的に見るとデメリットになりますね。
カモにならないプログラミングスクールの選び方【実務経験者の5つの判断軸】

スクール選びに失敗しないための、具体的な判断軸を解説します。
- 判断軸①:直接的に結果を得られるサポート体制か
- 判断軸②:転職支援の「中身」を確認する
- 判断軸③:卒業後のサポート体制を確認する
- 判断軸④:料金の透明性と返金保証
- 判断軸⑤:必ず無料体験を使う
この5つを押さえれば、スクール選びの失敗はかなり防げます。
判断軸①:直接的に結果を得られるサポート体制か
スクール選びで最も重要なのは、直接的に結果を得られるサポート体制かどうかです。
どういうことかというと、「エンジニア転職が目標」「副業で案件獲得が目標」こういった結果を指しています。
例えば、逆に結果が得られない例で言うと、
- プログラミングの基礎学習だけ
- 副業で稼ぎたい方向けと言いつつも学習サポートのみ(その後の副業案件は自力で探してねのパターン)
こういったパターンが挙げられます。
実際、僕はプログラミングの基礎学習だけのコースに10万円支払ったことがあります。もちろんプログラミングのイメージはできましたが、正直10万円は高すぎますね。Progateの方が学べること多かったですし…。
そんな感じで、スクールを選ぶ際は直接的に結果を得られるコースを受講すると良いかなと。
判断軸②:転職支援の「中身」を確認する
「転職支援あり」という言葉だけで判断しないことが重要です。
転職支援の中身として確認すべき点はこちらです。
- 書類添削・面接練習は何回まで受けられるか
- 紹介できる求人の数と企業規模
- 転職保証の適用条件(細かく確認する)
- 卒業生の転職実績(職種・企業規模・年収帯)
転職実績は「転職成功率◯%」という数字だけでなく、「どんな企業に転職できたか」が重要なんですよね。
SESの小さな企業に転職できた、というケースが大半なら、自分の目標と合致するか考える必要があります。
判断軸③:卒業後のサポート体制を確認する
卒業後のサポートを見落としがちですが、ここも重要です。
エンジニア転職後に詰まったとき、相談できる場所があるかどうかで、その後の成長速度が変わります。
確認しておきたいポイントは、以下の通り。
- 卒業後もメンターへの質問ができるか
- 卒業生コミュニティがあるか
- 転職後のフォローアップ面談があるか
現場に入った後の最初の1〜3ヶ月は、特に苦労することが多いです。そのタイミングで相談できる場所があると、踏みとどまれることもあります。
判断軸④:料金の透明性と返金保証
料金に関して曖昧さのあるスクールは要注意です。
確認すべき点は以下の通り。
- 受講料以外に追加費用が発生しないか
- 分割払いの総額と手数料
- 返金保証の適用条件と手続き方法
- キャンペーン料金の期限と条件
「今月末までの特別価格」「今日決めてくれたら◯万円引き」というセールスには冷静に対応したいですね。
良いスクールは料金体系がシンプルで透明です。
判断軸⑤:必ず無料体験を使う
スクール選びで唯一の「やること」は、無料カウンセリングを受けることです。
無料カウンセリングでわかることは以下の通り。
- カリキュラムの進め方・難易度
- メンターの対応スタイルと相性
- サポートのレスポンス速度
- 学習環境(オンライン・オフライン)の使いやすさ
費用をかけずに「このスクールで本当に学べるか」を確認できます。
3社くらい無料カウンセリングをうけてみてから比較すると、判断軸がクリアになりますよ。
結局、プログラミングスクールに入って正解だったか?【筆者の正直な結論】

僕のスクール受講経験をもとに、正直な評価をお伝えします。
- スクールで得られたこと・得られなかったこと
- スクールを「踏み台」として最大活用する考え方
それぞれみていきましょう。
スクールで得られたこと・得られなかったこと
スクールに入って一番よかったのは、わからないことをすぐ聞ける環境があったことです。
お金はかかりますが、時間を買うという意味では、スクールは費用対効果が高い選択肢だと感じています。
スクールで得られたこと
スクールで得られるものをまとめると、次の通りです。
- つまずきをすぐ解消できる:メンターやコーチに即質問できる環境がある
- 学習の順番が整理されている:何から学べばいいか迷わずに進められる
- ポートフォリオのフィードバックがもらえる:転職・案件獲得に直結する成果物を作れる
僕が2020年4〜6月に受講したスクールで得られたものは、主に3つです。
まず、プログラミングの考え方の基礎。
「変数って何か」「処理の流れって何か」という根っこの部分は、スクールで叩き込まれました。独学でゼロから学んでいたら、もっと時間がかかっていたと思います。
次に、「エンジニアになれる」という自信。
未経験者にとって、「自分でもコードが書ける」という体験は思った以上に大きいんですよね。
そして、学習習慣。
毎日コードを書くリズムが、スクール期間で身につきました。
スクールでは得られなかったこと(実務で補ったこと)
正直、実務で使うスキルのほとんどは現場で身につけました。
- 設計思考・保守性を意識したコーディング
- 1からロジックを考えてコードを書く
- 影響範囲を考えながらコードを書く習慣
スクールはあくまでも「プログラミングとは何か」を教えてくれる場所で、「現場で使えるエンジニア」に育ててくれる場所ではないんですよね。
プログラミングの基礎を活かしてエンジニアとして活躍するには、スクール後の継続的な学習が欠かせません。
スクール後も継続的に学ぶための学習サイトは、以下の記事で現役エンジニアが厳選しています。

スクールを「踏み台」として最大活用する考え方
スクールはゴールではなく、踏み台です。
ドラクエで例えると、スクールは「初期村でLv1〜5の装備を整える場所」です。ここで最強になれるわけじゃなくて、冒険に出るための準備ができる場所なんですよね。
本番の経験値稼ぎは、転職後の現場で始まります。
スクールを最大活用するマインドセットは以下の通り。
- カリキュラムを「こなす」のではなく「理解する」を意識する
- 自分でオリジナルの機能を追加してみる
- メンターに「なぜそう書くのか」を質問する
- 卒業前にポートフォリオを複数作る
この姿勢でスクールを活用すれば、カモにされるどころか、最短でエンジニア転職できるツールになります。
プログラミングスクールに関するよくある質問(FAQ)

プログラミングスクールに関するよくある質問についてまとめました。
- Q1:独学とスクール、どちらがおすすめですか?
- Q2:スクール卒業後、すぐに転職できますか?
- Q3:プログラミングスクールの費用相場はどのくらいですか?
Q1:独学とスクール、どちらがおすすめですか?
目標と学習リソースによって変わりますが、僕の考えはこうです。
独学がおすすめな人
- 毎日コツコツ続けられる自己管理力がある
- 費用を抑えたい
- すでにある程度の学習経験がある
スクールがおすすめな人
- 独学で詰まって挫折した経験がある
- 転職サポートが必要
- 強制力がないと続けられない
「独学では3ヶ月で挫折した」という方には、スクールの強制力と環境は価値があります。
独学でもスクールでも、最終的には自分がどれだけ手を動かしたかが全てだよ。環境より行動量が大事なんだよね。
プログラミングの独学で挫折しやすい理由と、つまずきを防ぐ対策については以下の記事で詳しくまとめています。「なぜ続かないのか」を知りたい方は読んでみてください。

Q2:スクール卒業後、すぐに転職できますか?
「すぐ」の定義によりますが、卒業してから転職活動に3〜6ヶ月かかるケースは珍しくないです。
転職できるまでの期間を左右する要素
- ポートフォリオの完成度と独自性
- 面接での技術説明力
- 応募する企業の規模・方向性
- 学習量と実装経験の深さ
「卒業=転職確定」ではないですが、転職できるまで諦めずにポートフォリオを磨き続けられるかどうかが鍵になります。
スクールの転職支援を最大限活用しながら、自力でも動くことが大事なんですよね。
スクールのサポートは強力な武器です。でも、自分でも企業研究や応募を進める姿勢があると、内定までの速度が変わってきます。
面接での技術説明力を高めたい方は、頻出質問と回答例を以下の記事で解説しています。

Q3:プログラミングスクールの費用相場はどのくらいですか?
スクールの形態によって幅があります。
| 形態 | 費用相場 |
|---|---|
| オンライン・短期(3ヶ月) | 30〜60万円 |
| オンライン・長期(6ヶ月・9ヶ月) | 50〜80万円 |
| 給付金活用 | 実質20〜40万円に抑えられるケースも |
経済産業省が認定する「第四次産業革命スキル習得講座」に認定されているスクールは、最大で受講費用の70%が給付金として戻ってくる制度があります。
費用を抑えたい方は、この制度を活用できるスクールを優先的に検討するといいですね。
「無料スクールなら費用がかからない」と気になる方もいるかもしれませんが、無料スクールには注意すべき点もあります。無料プログラミングスクールを検討している方は、以下の記事もあわせて読んでおくことをおすすめします。

まとめ:カモにされるリスクと正しい使い方を理解して選ぼう

プログラミングスクールについて、実体験をもとに解説してきました。
この記事の重要ポイントをまとめます。
- カモにされやすい理由:受け身の姿勢・即決・比較不足
- 失敗しない選び方:自走力・転職支援の中身・無料体験の活用
- スクールの正しい使い方:ゴールではなく「踏み台」として活用する
プログラミングスクールは使い方次第で、最短でエンジニア転職を実現するツールにもなります。
でも、受け身で受講するだけではカモになるリスクがあることも事実なんですよね。
僕自身がスクールを卒業して、未経験からフリーランスエンジニアになれたのは、スクールの力だけではなく、スクールを「出発点」として自分なりに積み重ねてきた経験があったからです。
この記事が、スクール選びの参考になれば嬉しいです。
カモにされるかどうかって、スクール側よりも自分の姿勢次第なんだね!無料体験をちゃんと使って、比較してから決めます!
その調子!スクールは道具だから、使いこなす側の準備が大事だね。
良質なスクールについては以下記事でご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

スクールに通うべきかまだ迷っている方は、以下の記事も判断材料にしてください。
