2年目のSIERエンジニアがWeb系に転職した方法【WEB系転職体験記】

2022年3月15日

はじめに

SIERに新卒入社して2年目だった自分がWEB系企業への転職を行った際、「転職するために何をしたか」「どんな対策をしたか」などの体験談や知見を纏めてみようと思います。

  • SIERから第2新卒扱いでWEB系への転職を考えている
  • 未経験からエンジニアへの転職を考えている

みたいな思いを抱いている方には参考になる部分もあるかと思います。
(2019年のコロナ前の話なので状況が変わりはしているかと思いますが、基本は変わらないかと思います。)

自己紹介

まずは簡単に自己紹介(詳しくはリンク先にも記載しています)します。

  • 情報系の大学を卒業
    (プログラミングなど、情報系の基本的な知識はある程度あったことになります)
  • 成績は中の上
    (学会発表などの大した受賞歴などはなし)
  • 新卒で東証一部に上場する大手独立系SIERに入社
https://kiyoken.blog/profile/

なぜSIERを選んだのか

Sierを選んだ理由は色々あったのですが、覚えている限りだと以下のような感じだったと思います。

  • 多業種の業務知識を得られそう
    多業種に渡る案件に携わる機会があり、色々な経験を積めそう
  • エンジニアとして成長できそう
  • 大手病
    就活生特有の病気。漠然とした大手への安心感

今思うと、上記の理由は人によっては「正解」なのだと思います。
ただ、自分にとっては合わなかったのです。つまりは自己分析が不十分であり価値観が一致しなかったがために新卒で入社した会社を早期に退職し転職を考えるに至ったわけです。

転職を考え始めてからやったこと

自己分析(なぜ転職を考えたのか)

転職を考え始めて初めに行ったことは、転職サイトへの登録でもなくまず自己分析でした。
漠然とした不満がある故に転職を考えていたのですが、「現職への不満とは何か?」「自分は本当な何を重視するのか?(価値観の洗い出し)」が明確ではなかったためです。

これらを明確にせず転職を行ったとしても、また同じように漠然と不満を抱えて転職を繰り返すことになると考えたのでこの自己分析の作業は結構しっかりやりました。

まるで就活の先生みたいなことを書いていますが、個人的には「自分の価値観を自分自身でしっかり認識する」というのはやはり大切なのだと思います。

自己分析と書くと大げさで面倒くさく聞こえますが、以下の様にざっくりでもいいので書き出すことをお勧めします。

  • 客先常駐(SES)は個人的に向いていない
    環境の変化をストレスとして感じるので中長期的には辛い。また得られる業務知識が客先によりリセットされるのもモチベーションとなり得ない。
  • Web開発をやりたい
    現状はネットワーク系でどちらかと言うとインフラ寄りの業務が多い。
    インフラは夜勤などがあるため避けたく、Webの業務経験を積みたかった。
    また、中学生くらいの頃からWebサービスを利用しており漠然とWebエンジニアになりたいという考えはあった。
  • (現職の)部署異動は難しい
    既に当時の上長にいちど「Web開発」をやりたいとの希望は出しているが受け入れられず。
    長期の案件にアサインされていたため数年単位での移動は難しい状況でした。
  • 自社でWebサービスを運営する会社に転職したい
    将来的には独立も視野に入れたい。Webサービスを運営する会社にエンジニアとして属することでプログラミングなどのエンジニアとして必要な知識の他にマーケティングも学べるWebサービスの事業会社がいい。

転職活動の時間軸を考える

自分の場合は転職活動の開始から約3か月くらいで内定を得ることができました。
時間軸については個人の転職に対する緊急性や転職活動に割ける時間の多さにも依存するかと思いますので、自身の状況を踏まえてまずざっくりしたスケジュール感を考えてみると良いのかもしれません。

ただし、自分は在職中に転職活動を行っていたため、退職後に転職活動を行った方などは2ヶ月ほどで決まった方も居るようです(自分は退職後の転職活動はリスクが大きすぎると考えたのでやりませんでしたが)

参考までに、自分の転職活動のスケジュールは以下の様な感じでした。

  • 4月:転職活動開始を決意。自己分析の後、転職サイトへの登録を行う。書類選考の通過率の低さに泣く。
  • 5月:カジュアル面談や面接という形で色々な企業とのコンタクトを開始。1時選考の通過率の低さに泣く。
  • 6月:志望していたWeb系企業数社から内定を頂く。

職務経歴書・履歴書の作成

書類通過率を上げるためにやったこと

4月に転職サイトへ登録し、応募をするのですが書類通過率の低さに驚きました。
そこで書類通過率を上げるために行った自分なりの努力を残しておきます

職務経歴書や履歴書は複数人に見てもらう

誰でも良いのですが、自分だけしか見ていない状態だと自分よがりになりがちです。必ず3人以上には見てもらったほうが良いかと思います。自分は友人と転職エージェントのスタッフに見てもらいアドバイスを貰いました。

ポートフォリオの作成

企業次第な気もしますが、「実務経験 >>> ポートフォリオ >>>(越えられない壁) > 資格」 という評価をされる会社があるとの情報を耳にしました。
また、実務経験年数が少ない状況での転職は難航する事は明白でした。

なのでせめて、学習意欲やスキルをアピールするためにポートフォリオとしてWEBアプリケーションを開発しました。
また、面接に際してアプリケーションを開発してプレゼンする事を要求してきた様な企業もありました。
自分はWeb系で利用される事の多いPHPという言語のフレームワークであるLaravelを利用したWebアプリケーションを2週間ほどで開発しました。

SNSアカウントの作成

GitHub,Qiiitaの公開用アカウントを作成しました。
業務で作成したソースコードをGitHubに上げる訳には行きませんので、自分で作成したソースコードを上げて置きます。Qiitaには、自己学習で学んだことをアウトプットします。
職務経歴書の自己PRの欄や自己紹介の欄にこれらのアカウントのURLを記載しておきます。
企業様によっては見て頂けます。

利用した転職サイトなど

転職活動に際して利用したサイトなど紹介しておきます。

doda

履歴書や職務経歴書の作成、添削、非公開求人をエージェント経由で紹介して貰ったりお世話になりました。
エージェントが企業との面接日程の調整などを代行してくれるのでその点も助かりました。
エージェントがある程度しつこく連絡してくるので強制力になり、自分だけでは転職が上手く行きそうに無い様な場合には利用すると良いかも知れません。

GREEN

エンジニアの転職に特化したサイト。エンジニアのスキルを細かく登録でき、オファーも来る。
あまり大手は居ない印象だが、開発環境や作業環境等詳しく記載される企業が多いのでその辺を重視されるエンジニアは利用する価値があるのかと思います。

Paiza転職

コーディングテストを受けるとその難易度に応じてランクをS~Dで獲得でき、そのランクに応じた企業に応募できたりオファーが来てスカウトされたりする。これもエンジニア特化型のため求人を探しやすい。

Wantedly

あまり利用しませんでしたが、WEB系やクリエイティブ系の求人が多数あった印象です。こちらもエンジニアのスキルを登録出来ます。

Linkedin

外資系への転職を考えるならLinkedinがいい。という事をTwitterで見かけたので登録してみています。
実際にOracleの日本法人からコンタクトを頂いたり、チャンスが多そうという印象。
ただ、英語が苦手なので外資への転職は考えていなかったのでパスしました。

Twitter

Twitterは偏った情報もありますが、多くの転職経験者の方がいらっしゃいます。その方々の経験談を見たりして参考にしたりしました。

やったほうがよかったこと(不足していたこと)

SPI対策

たまにSPI試験の受験を要求する企業もありますので、不安な方は対策をオススメします。

高校数学の知識

とある企業のWebテストでコーディングのテストがあったのですが、試験時間中にコードを実装するためには数列の知識とド・モルガンの定理を使いこなす必要がありました。これは付け焼き刃ではなかなか身につかないのですが、数学の知識を求める様なWeb企業も少なからずありました。

大変だったこと

時間管理

2年目での転職は不利である事には変わりませんので、退職して無職の状態で転職活動を行うのはあまりにリスキーだと考えました。また、無職であると企業から足元を見られて提示される年収が低く見積もられる事もあるそうです。
こういった理由から自分は在職中に転職活動を行って居たのですが、やはり大変なのは時間管理です。フレックスタイムを利用して早く帰り、19時開始の最後の面接を週に3~4こなす生活はある程度の覚悟が必要です。

現職の職場へ転職活動を漏らさない努力

職場へ転職活動を行っていることを悟られない事も重要かと思います。
これは、もし転職活動がうまく行かず、現職であと数年こなそうという結論に至った際のリスクを考えてです。日本において、転職はまだまだネガティブな印象を受けることも多いかと思います。
また、自分 はこういった事はありませんでしたが、企業によっては無駄な残業を命じられ転職活動を妨害してくる様な悪質なケースもあるそうです。
転職活動を行っていることは職場には漏らさないほうが 自分は良いと考えます。

印象に残った面接での質問

  • 「なぜ新卒でWeb系を志望しなかったの?」
    これは少し意地悪な質問という印象を受けましたが、覚悟しておくべきですね。
    自分はSIを志望した理由を述べ、自身のなりたいエンジニア像と異なったことなどを返答しました。
  • 「技術的な集まりには行きますか?(技術コミュニティへの参加)」
    結構な頻度で質問されます。

最後に

経験年数が3年に満たない様なSIerエンジニアがWeb系企業へ転職するのは大変です。
Web系企業で必要なスキルはSIerで必要なスキルとほぼ一致しないことをWeb系企業は知っていますので、ポジションとしてはほぼ未経験からの転職・第2新卒と難易度としては変わらないのかと思います。
自分は大学で情報を学んでいたので少なからずアドバンテージになったのかもしれませんが、転職活動を行った3ヶ月はとても大変でした。