フリーランスエンジニアのメリット・デメリット全7選【実体験】

この記事では、フリーランスエンジニアのメリット・デメリットを実体験をもとに解説します。

本記事の専門性
現役フリーランスエンジニアのZettoです。2022年に会社員からフリーランスに転身し、現在4年目。Java・Vue.js/TypeScriptの案件を中心に活動しています。

この記事を読めば、フリーランスエンジニアのリアルなメリット・デメリットと、独立前に確認しておくべきポイントが一通りわかります。

ぜひ参考にしてみてください。

目次

フリーランスエンジニアのメリット

フリーランスエンジニアのメリット

フリーランスエンジニアに転身すると、会社員では得られなかった恩恵が複数あります。

  • 年収が大幅に上がる可能性がある
  • 働く場所・時間を自分でコントロールしやすい
  • 自分でやりたい案件を選んでスキルを伸ばせる
  • 人間関係でのストレスが下がりやすい

それぞれ解説します。

年収が大幅に上がる可能性がある

フリーランスエンジニアは、スキルと実績が直接収入に反映されます。

年収が大幅に上がる可能性がある

会社員だと、いくら成果を出しても給与の上がり方は会社のルールに縛られます。フリーランスにはその上限がないため、単価交渉や案件の選び方次第で収入を自分でコントロールできるんですよね。

僕自身の話をすると、会社員エンジニア時代の年収は約280万円でした。フリーランスに転身した初年度で約450万円、2年目には約600万円まで上がりました。単純に月単価50万円で稼働するだけで、この数字になります。

もちろん、稼働日数が少なければ収入は落ちます。ただ、スキルさえあれば「単価を上げる」という選択肢が常にある点が、会社員との大きな違いです。

フリーランスエンジニアの年収と収入の仕組みについては、以下の記事で詳しく解説しています。

働く場所・時間を自分でコントロールしやすい

フリーランスエンジニアの魅力として、多くの人が挙げるのが「自由な働き方」です。

働く場所・時間を自分でコントロールしやすい

案件によって条件は異なりますが、リモートワーク中心の案件が多く、出社が週1〜週2程度というケースもよく見かけます。僕の現在の案件も週1出社・フルリモート中心で、月の稼働時間は140〜150時間程度です。残業もほぼありません。

会社員時代は「上司がリモート嫌い」という理由だけで毎日出社を強いられていました。あの頃と比べると、今の働き方は別世界です。

時間の使い方も変わります。通勤がなくなるだけで、1日1〜2時間が浮きます。その時間を学習や副業に充てられるのは、フリーランスならではの強みです。

ただし「自由な働き方ができるかどうか」は、案件の選び方次第です。案件選びで妥協してしまうと、会社員と変わらない環境になることもあります。エージェントを使って条件をしっかり交渉することが大切です。

自分でやりたい案件を選んでスキルを伸ばせる

会社員エンジニアは、基本的に案件を選べません。

自分でやりたい案件を選んでスキルを伸ばせる

上司の判断や会社の都合で、やりたくない案件・スキルが身につかない案件に入れられることもあります。友人のK君は「開発をやりたい」と希望していたのに、2年間ずっとサーバー監視業務しかさせてもらえなかったです。営業に相談しても「スキルがないから」と一蹴されて終わりでした。

フリーランスは違います。案件をある程度自分で選べるため、伸ばしたいスキルに合わせた案件を取りに行けます。

僕の場合は、Javaで3年間実務経験を積んだ後、「リモート需要が高い」「市場が広い」という理由でVue.js/TypeScriptにスキルチェンジしました。会社員のままでは、このキャリアチェンジはかなり難しかったと思います。

スキルと案件を自分でコントロールできることが、フリーランスエンジニアとして長期的に稼ぎ続けるための武器になります。

人間関係でのストレスが下がりやすい

フリーランスになって意外と大きかったのが、人間関係のストレス軽減です。

人間関係でのストレスが下がりやすい

会社員時代は、合わない上司・理不尽な指示・社内政治に気を使う毎日でした。「そんなこともわからないのか」と圧をかけてくる上司のせいで、精神的に消耗していた時期もあります。

フリーランスは現場に常駐しても「業務委託」という立場です。社内の人事評価や昇格レースに巻き込まれることがなく、目の前の仕事に集中できます。合わない現場があればエージェントに相談して案件を変えることもできます。

もちろん「人間関係が完全にゼロになる」わけではありません。クライアントや現場のメンバーとのコミュニケーションは当然あります。ただ、永続的な上下関係や社内政治から距離を置けるのは、精神衛生上かなり大きいです。

Zetto

メリットの中でいちばん実感として大きかったのは、この「人間関係のストレス軽減」かもしれないです。収入も大事ですが、毎日気持ちよく仕事できる環境って、じつはそれ以上の価値があるんですよね。

フリーランスエンジニアのデメリット

フリーランスエンジニアのデメリット

メリットがある一方で、フリーランスには会社員にはない負担もあります。

  • 収入が安定しない時期がある
  • 確定申告・社会保険を自分で対応する必要がある
  • 孤独になりやすく情報が入りにくい
  • 社会的信用が下がる場面がある

ひとつずつ見ていきましょう。

収入が安定しない時期がある

フリーランス最大のリスクは、収入の不安定さです。

収入が安定しない時期がある

案件が途切れた月は、その分収入がゼロになります。会社員のように毎月決まった給与が振り込まれるわけではありません。

特にフリーランス初期は、案件を安定的に取り続けるノウハウが少ないため、収入が不安定になりやすいです。病気やケガで稼働できない月も同様です。傷病手当金(会社員の病気休業時の給付)は多くのフリーランスが加入する国民健康保険には適用されないため、自分で備えるのが賢明です。

ただ、エージェントを活用することで案件の空白期間は大幅に減らせます。僕自身、案件が完全に途切れた経験は今のところありません。

万が一のための備えとして、生活費6ヶ月分以上の貯蓄を確保してから独立するのが無難です。

確定申告・社会保険を自分で対応する必要がある

会社員のときは給与から自動的に引かれていた税金や保険料を、フリーランスは自分で管理します。

主な手続きは以下の通りです。

  • 確定申告(毎年3月15日までに申告・納税)
  • 国民健康保険への加入(会社の健康保険から切り替え)
  • 国民年金への加入(厚生年金から切り替え)
  • インボイス(適格請求書)発行事業者の登録検討

確定申告は「面倒そう」と感じる人が多いですが、青色申告を選べば最大65万円の特別控除が受けられます。経費として計上できるものも増えるため、節税メリットは大きいです。

僕の場合は確定申告を税理士に丸投げしています。費用はかかりますが、その分の時間をスキルアップや案件に使う方が効率がいいと感じています。会計ソフト(freeeやマネーフォワード)を使って自分でやる人も多いです。

社会保険については、国民健康保険料が会社員時代より高くなるケースが多い点も頭に入れておいてください。収入が増えると保険料も連動して上がります。

孤独になりやすく情報が入りにくい

フリーランスは基本的に一人で動きます。

チームに所属していないため、業務に関する相談相手がいない・同期がいない・キャリアの話ができる同僚がいない、という状況になりがちです。技術的な情報も、会社員なら自然と入ってくる社内の情報共有がありません。

「孤独」は意外と侮れないデメリットです。モチベーション管理も自分次第になるため、自律心がないと仕事の質が落ちていきます。

対策としては、SNS(XやQiita)で発信・交流する・技術コミュニティに参加する・エンジニア仲間を増やすなどが有効です。エージェントのコミュニティや勉強会を活用している人も多いです。僕はXで他のフリーランスエンジニアとつながることで、情報収集と孤独対策を両立しています。

Zetto

孤独感は最初の数ヶ月で特に強く感じると思います。「誰にも相談できない」という感覚はじわじわきますね。SNSで同じフリーランスエンジニアとつながっておくと、だいぶ違いますよ。

社会的信用が下がる場面がある

フリーランスになると、一部の場面で「会社員より信用が低い」とみなされることがあります。

具体的には、以下のような場面で不利になりやすいです。

  • 住宅ローンの審査(収入証明が複雑で通りにくい)
  • クレジットカードの新規発行(所得区分「個人事業主」で審査が厳しくなる場合がある)
  • 賃貸契約(収入が安定していないと判断されるケースがある)

これらの手続きは、会社員のうちに済ませておくのが賢明です。

ローンやカードの審査は、独立後でも不可能ではありません。ただ、会社員の時よりも手間がかかります。独立のタイミングを考える際に、こうした手続きのスケジュールも合わせて考えておくと安心です。

Zetto

住宅ローンとクレジットカードは、独立前に整理しておくことをおすすめします。「フリーランスになってから作ろう」と後回しにすると、想定以上に手間がかかることがあります。

独立前に確認しておきたいこと

独立前に確認すること

フリーランスエンジニアとして成功するかどうかは、独立前の準備で大きく変わります。

  • フリーランスエンジニアに向いている人の特徴
  • フリーランスエンジニアに向いていない人の特徴
  • 独立するタイミングの目安
  • フリーランスエージェントを使うべき理由

順番に確認していきましょう。

フリーランスエンジニアに向いている人の特徴

フリーランスエンジニアに向いているのは、自己管理が得意で能動的に動ける人です。

具体的には、以下のような特徴を持つ人に向いています。

  • 自分でスケジュールや品質を管理できる
  • 収入の波をある程度許容できるメンタルがある
  • スキルアップを自分から続けられる
  • 人に頼らず問題を調べて解決しようとする姿勢がある
  • 確定申告など事務作業を嫌がらずできる(または外注できる)

特に重要なのは「自走できるかどうか」です。会社員は「やらされる」環境が整っていますが、フリーランスはすべて自分次第。納期も品質管理も、誰も代わりにやってくれません。

フリーランスエンジニアとしての適性について、より詳しく知りたい場合は以下の記事も参考にしてみてください。

フリーランスエンジニアに向いていない人の特徴

一方で、以下のような状況・特徴がある人は、フリーランスに転身する前に立ち止まって考えてみてください。

  • 実務経験が1年未満で、スキルにまだ不安がある
  • 安定した収入が最優先で、収入の波に耐えられない
  • 自分から学習・情報収集ができない
  • 人から指示をもらって動く方が仕事しやすい
  • 人脈・コミュニケーションが極端に苦手

「向いていない」はあくまで今の状況の話です。スキルを積んで準備を整えれば、いずれフリーランスに転身できる可能性は十分あります。

独立するタイミングの目安

フリーランスエンジニアに転身するなら、実務経験は最低でも2〜3年は欲しいです。

実務経験が浅い状態でフリーランスになると、案件が取れない・単価が低い・現場でついていけないという問題が起きやすいです。

独立のタイミングを判断する際は、以下のポイントを確認してみてください。

  • 実務で一定のスキルを一人で発揮できるか
  • エージェントに登録して「紹介できる案件がある」と言ってもらえるか
  • 生活費6ヶ月分以上の貯蓄があるか
  • 確定申告・社会保険の手続きを理解しているか

フリーランスとして必要な実務経験年数については、以下の記事でより詳しく解説しています。独立を検討中の方はぜひ確認してみてください。

フリーランスエージェントを使うべき理由

フリーランスに転身するなら、エージェントを使うことを強く強くおすすめします。

理由は3つあります。

  • 案件探しの手間が大幅に減る:自分でクライアントを探す必要がない
  • 単価交渉をエージェント側がやってくれる:自分で交渉するより高単価になるケースが多い
  • 法務・契約まわりのサポートが受けられる:未払いトラブルなどのリスクを減らせる

僕がフリーランスに転身できたのも、フリーランスエージェント(レバテックフリーランス)のおかげです。

Zetto

エージェントなしで自力で案件を探そうとすると、最初はかなり苦戦します。独立初期はエージェントに頼りながら仕組みを理解していく方が、結果的にスムーズに軌道に乗れますよ。

よくある質問

よくある質問
  • 実務経験は何年あればフリーランスになれますか?
  • フリーランスエンジニアの平均的な月収はいくらですか?
  • 案件が途切れたときはどうすればいいですか?

実務経験は何年あればフリーランスになれますか?

目安として、最低でも2年・できれば3年以上の実務経験があると、案件獲得の選択肢が大幅に広がります。

1年未満でも案件が取れないわけではありませんが、紹介してもらえる案件の幅が狭くなります。

僕自身、実務9ヶ月の時点でレバテックフリーランスに相談しましたが「紹介できる案件はありません」と返答が来ました。実務1年を過ぎてから経歴書を書き直して再アプローチし、ようやく面談に進めた経緯があります。

「何年あれば大丈夫か」よりも「今の自分のスキルで案件を取れるか」を確認する方が実用的です。エージェントに相談して現状を診断してもらうのが一番手っ取り早いです。

フリーランスエンジニアの平均的な月収はいくらですか?

レバテックフリーランスの公開データによると、下記のようになります。

職種平均単価平均年収(平均単価*12ヶ月)
インフラエンジニア68万円816万円
プログラマー67万円804万円
システムエンジニア71万円852万円
フロントエンジニア72万円864万円
ネットワークエンジニア67万円804万円
テストエンジニア59万円708万円
サーバーエンジニア67万円804万円
データサイエンティスト75万円900万円
ITコンサルタント84万円1,008万円
セキュリティエンジニア71万円852万円
データベースエンジニア69万円828万円
アプリケーションエンジニア77万円924万円
ゲームデバッカー45万円540万円
社内SE60万円720万円
テクニカルサポート53万円636万円
QAエンジニア62万円744万円
ブリッジSE80万円960万円
SAPコンサルタント85万円1,020万円
組込・制御エンジニア66万円792万円
ITアーキテクト85万円1,020万円
引用元:レバテックフリーランス公式サイト

ただしこの数字はスキルや経験年数によって大きく変わります。経験3年以下では50〜70万円、3〜5年で80〜100万円台が目安です。

まず独立初期は「単価よりも案件を安定して取れる状態を作る」ことを優先するのが現実的なステップです。単価は実績を積みながら少しずつ上げていく、という考え方がうまくいきやすいです。

案件が途切れたときはどうすればいいですか?

案件が途切れた場合は、まずエージェントに連絡して次の案件の紹介を依頼するのが基本の動きです。

エージェントに複数登録しておくと、1社で見つからなくても別のエージェントから提案が来るケースがあります。フリーランスになったら、1社だけでなく2〜3社に登録しておくのが安心です。

それでも見つかるまで時間がかかる場合は、その期間をスキルアップや個人開発に充てるのが有効です。動いていない期間を「空白」ではなく「投資期間」にできれば、次の案件での単価交渉にも活かせます。

Zetto

これらのよくある質問への回答を押さえておくことで、独立前の不安がかなり減りますよ。自分のケースに当てはめながら検討してみてください。

フリーランスエンジニアを目指すなら、次にやること

フリーランス独立への次のステップ

フリーランスエンジニアのメリット・デメリットを整理すると、こうなります。

メリットは4つです。

  • 年収が大幅に上がる可能性がある
  • 働く場所・時間を自分でコントロールしやすい
  • やりたい案件を選んでスキルを伸ばせる
  • 人間関係のストレスが下がりやすい

デメリットは4つです。

  • 収入が安定しない時期がある
  • 確定申告・社会保険を自分で管理する必要がある
  • 孤独になりやすく情報が入りにくい
  • 社会的信用が下がる場面がある

デメリットに見えるものも、事前準備と知識があれば対処できるものばかりです。独立して後悔している人の多くは「準備が足りなかった」というケースです。

フリーランスへの転身を考えているなら、まず今のスキルレベルでエージェントに相談してみることをおすすめします。「紹介できる案件があるか」を確認するだけでも、独立のタイミングが具体的に見えてきます。

フリーランスエンジニアへのロードマップを全体像から把握したい方は、以下の記事も参考にしてみてください。独立の準備から案件獲得まで、ステップごとにまとめています。

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