- フリーランスエンジニアの面談は転職面接とどう違うんでしょうか?
- 面談ではどんな質問をされることが多いですか?
- 受かるコツや落ちる原因も知りたいです
こんな疑問にお答えします。
フリーランスの面談は、転職面接とは目的からして違います。

記事を書いている僕は、現役フリーランスエンジニアです。これまでに15社以上の企業と案件面談を受けてきました。よくある質問や受かるポイントも把握しています。
この記事を読めば、面談の流れ・よくある質問・受かるコツと落ちる原因が一通りわかります。
結論、フリーランスの面談は転職面接よりずっと気楽ですよ。準備するポイントを押さえていきましょう。
フリーランスエンジニアの面談と転職面接の違い

フリーランスエンジニアの面談は、転職面接とは明確に違います。
- 面談は採用ではなくマッチングが目的
- 企業が面談で確認したいポイント
順に見ていきましょう。
面談は採用ではなくマッチングが目的
フリーランスの面談は、採用ではなくマッチングが目的です。
雇用ではなく業務委託契約になるからですね。
そのため「前職で何をやっていたのか」「趣味や特技は何か」といった質問は、基本的に聞かれません。
僕は転職面接もフリーランスの面談もどちらも受けてきましたが、空気感がまったく違います。僕が受けた15社ほどの企業は、ほとんどラフな雰囲気でした。
転職面接のような質問攻めはないので、気楽なイメージですね。
企業が面談で確認したいポイント
企業が面談で確認したいのは、即戦力になるかどうかです。
フリーランスは即戦力の枠で契約するため、参画後すぐ動けるかを見極めたいからです。
具体的に確認されるのは以下の3点です。
- エンジニアとしてどんな経験をしてきたか
- 得意な技術や工程は何か
- 案件概要を説明した上で、それでも参画を希望するか
初日からフル稼働を求められるわけではない
即戦力といっても、参画初日からバリバリ開発することは企業側も期待していません。
僕の経験上、ある程度のスキルがあれば2週間から1ヶ月ほどで現場に慣れてきます。
「即戦力」という言葉に身構えすぎなくて大丈夫ですよ。
フリーランスエンジニアの面談の流れ

面談までの流れは、案件探しから数えて3ステップです。
- その1:フリーランスエンジニアの案件を探す
- その2:企業へ応募する
- その3:企業と面談する(実際の流れ)
順番に確認していきましょう。
その1:フリーランスエンジニアの案件を探す
まずはフリーランスエンジニアの案件を探します。
案件を探す方法は以下の3つです。
- 友人や知人に紹介してもらう
- 自力で企業に営業する
- フリーランスエージェントに紹介してもらう
おすすめはエージェント経由
おすすめはフリーランスエージェントへの相談です。
希望条件に合った案件を紹介してくれて、面倒な手続きも代行してくれるからです。
僕自身、派遣エンジニアの案件を1ヶ月探しても見つからず、ダメ元でレバテックフリーランスに相談したら案件が取れました。自力で営業していたら独立できていなかったはずです。
エージェント会社はたくさんあるので、比較してから選ぶのがおすすめです。
以下の記事で各社をまとめています。

その2:企業へ応募する
希望の案件が見つかったら、企業に応募します。
応募の際には、スキルシート(保有スキルや実務経験をまとめた書類)もあわせて提出します。
エージェント経由の場合の流れ
- スキルシートをエージェントに提出する
- エージェントが応募企業にスキルシートを提出する
- 企業がスキルシートを見て面談するか決める
エージェントを使っている場合は、スキルシートの提出と応募を代行してくれます。
スキルシートはエージェントに登録すればフォーマットがもらえるので、それを活用すればOKです。
その3:企業と面談する(実際の流れ)
応募した企業から面談依頼が来たら、面談日程を決めます。
エージェント経由なら、日程調整も代行してくれます。
面談時のよくある進行パターン
面談にかかる時間
15社ほど受けてきましたが、だいたいこの流れです。
早いと30分ほどで終わりますが、1時間くらいが平均ですね。
他の応募者とあわせて複数人で行う場合もあり、人数が多いほど面談時間も長くなります。
フリーランスエンジニアの面談でよく聞かれる質問集

僕が実際に聞かれた質問を、内容ごとに整理しました。
- 技術・開発経験について聞かれる質問
- チーム開発・コミュニケーションについて聞かれる質問
- キャリア・稼働条件について聞かれる質問
面談前に一度目を通しておきましょう。
技術・開発経験について聞かれる質問
最も多いのが、技術と開発経験に関する質問です。
案件で任せられる範囲を判断するために確認されます。
- 開発は要件定義から設計・開発・テストまで一通りの経験はあるか?
- ソースコードのレビュー経験はあるか?またレビュー時は何を意識していたか?
- なぜこの技術を選択したのですか?
- コードを書く時に1番重要視しているポイントは何か?
- テスト仕様書を作成する時に品質向上のために気をつけていることは?
- 何をもってテスト完了としているか?
- 本番環境へのデプロイ経験はありますか?
- MVCとは何か?
- オブジェクト指向とは何か?
MVCやオブジェクト指向のような用語の説明を求められることもあるので、自分の言葉で説明できるようにしておきましょう。
チーム開発・コミュニケーションについて聞かれる質問
次に多いのが、チームでどう動けるかを確認する質問です。
フリーランスは既存チームに途中から入るため、協働できるかが重視されるからです。
- Gitを用いたチーム開発の経験はあるか?
- 他のエンジニアやデザイナーと、どうコミュニケーションを取り開発を進めていたか?
- 今まで業務で苦労したことはなにか?またそれをどのように解決したか?
- フロントとバックエンドどちらに興味がありますか?
苦労した話は、解決までのプロセスをセットで話せると評価されやすいですよ。
キャリア・稼働条件について聞かれる質問
最後に、キャリアの方向性と稼働条件についての質問です。
長く続けてもらえるかを企業側が確認しています。
- なぜフリーランスになろうと思ったのか?
- 将来どんなキャリアプランを考えていますか?
- 残業はできますか?
- 最近気になったニュースはありますか?
残業の可否は契約条件に関わるので、正直に答えて問題ありません。
フリーランスエンジニアの面談に受かるコツ

面談の通過率を上げるコツは7つあります。
- スキルシートは具体的に書く
- 経歴説明は関連する箇所を端的に話す
- 結論から話す
- H・T・Sを意識する
- 相手の目を見過ぎない
- 意欲を見せる
- 応募数を増やす
ひとつずつ見ていきましょう。
スキルシートは具体的に書く
スキルシートは具体的に書きましょう。
企業側はスキルシートを見て、面談するかどうかを選別しているからです。
同じ経験でも書き方で差がつく
- Aさん「RubyでWebアプリケーションの開発経験あり」
- Bさん「RubyでWebアプリケーションの開発経験があり、5画面分の詳細設計書の作成から結合テストまでを経験」
企業側がどちらと面談したいかというと、後者ですよね。
担当した画面数・工程・使用技術まで踏み込んで書くと、面談に呼ばれる確率が上がります。
経歴説明は関連する箇所を端的に話す
経歴を説明するときは、関連箇所のみを手短に話しましょう。
企業側は事前にスキルシートを見て、経歴を大体把握しているからです。
知っていることを長々と説明されても、時間の無駄になってしまいます。
逆に詳しく伝えるべきこと
どのようなシステムを開発してきたか、どの部分を担当していたかは詳細に伝えると良いです。
応募する案件と関連性のある部分を選んで話すのがポイントですね。
結論から話す
面談では結論から話すことがとても重要です。
結論が後回しだと、話が頭に入りづらいからです。
悪い回答例
「今までにRubyで開発をしてきましたが、多くの案件に携わってきた中で、製造からテストまで一通り経験してきました。テストは単体テストから結合テストまで経験があります」
「結合テストはやったことありますか?」への回答がこれだと、序盤だけ聞いても要点が伝わりません。
良い回答例
「はい、結合テストの経験はあります。今までRubyで開発をしてきましたが……」
結論の後に具体的な説明を入れることで、相手に伝わりやすくなります。
これは面談だけでなく、参画後の現場でもそのまま役に立つ話し方ですよ。
H・T・Sを意識する
H(ハキハキと)・T(丁寧に)・S(時折スマイルで)を意識すると良いです。
基本のことですが、面談になると緊張して意識が薄れがちなんですよね。
ちなみにH・T・Sは僕が作った造語です。
なぜ基本が効くのか
元気がなくてムスッとした表情の人と、一緒に働きたいとは思いませんよね。
自信がなさそうな人を契約したいと考える企業も少ないはずです。
「自分ならどんな人と働きたいか」を考えると、意識すべきポイントが見えてきます。
相手の目を見過ぎない
「相手の目を見て話しましょう」というアドバイスは、半分だけ正しいかなと。
日本人はシャイで警戒心が強く、目を見すぎるとかえって不快に感じる方が多いからです。
対面の場合、3秒目を見てそらし、また3秒目を見て話すくらいが丁度良いです。
この方法に気づいたきっかけ
これは僕が昔働いていた会社の、優秀なリーダーがやっていたことです。話していて不快感がまったくなかったので動きを分析したら、相手の目を3秒ほど見てそらしていたんですよね。
まったく見ないのもNGですが、見過ぎもよくありません。
意欲を見せる
「その現場で働きたい」という意欲をアピールすると良いです。
企業側は意欲のある人と契約したいからですね。
意欲は出そうとして出るものではない
意欲は作るものではなく、勝手に出てくるものです。
そのためには「その現場で働いた先に得られるもの」をイメージするのが効果的です。
僕はフレームワークの実務経験が少なかったので、次の現場でフレームワークを学べばエンジニアとしての価値が上がると考えていました。将来の単価アップにつながると思えば、意欲は勝手に出てきます。
言語化して伝える
あとは「自分の今のスキルはこうで、こんな部分でお力になれると考えています」という形で伝えられればOKです。
応募数を増やす
フリーランスエージェントは1社ではなく、複数に登録しましょう。
会社によって保有している案件数や営業力が大きく異なるからです。
僕の実体験でも、1ヶ月で20社紹介してくれるエージェントと、たった2社だけのエージェントがありました。この差はかなり大きいです。
紹介数が少ないエージェント1社だけに頼っていると、なかなか案件が決まりません。
案件の母数が多いほど、希望に合った案件を見つけやすくなります。
複数登録のメリット・デメリットは以下の記事で検証しています。
何社登録すべきか迷う方は参考にしてみてください。

フリーランスエンジニアの面談で落ちる4つの理由

面談で落ちる理由は、大きく4つに分かれます。
- 話がしどろもどろ
- 質問の意味を理解しないまま答える
- 事実をありのままに話している
- スキルシートと乖離がありすぎている
事前に対策しておけば、通過率を高められます。
話がしどろもどろ
話が伝わらないと、仕事におけるコミュニケーション能力が低いと見られます。
エンジニアの業務は、いかにストレスなく意思疎通して仕事を進められるかが重要だからです。
技術力があっても、コミュ力に不安があると思われると通過しにくくなります。
高度な話術は必要ない
とはいえ、そこまで高度なコミュニケーション能力が求められるわけではありません。
ひとまず「結論から話す」ことだけを意識すれば、それだけで印象は変わります。
質問の意味を理解しないまま答える
質問の意味がわからないまま答えると、的外れな回答になりがちです。
相手の質問の仕方が曖昧だったとしても、ズレた回答をすると自分の話し方が悪いと思われてしまいます。
その結果、ネガティブな印象を持たれてしまうんですよね。
わからなければ聞き返す
よくわからない質問をされたら「〇〇とはどういうことでしょうか?」と聞き返しましょう。
聞き返すのは失礼ではありません。的外れな回答をするほうがマイナスですよ。
事実をありのままに話している
スキルシートに書いてあることをただ読み上げるのは、もったいない使い方です。
企業の担当者は事前にスキルシートを見ていて、大体把握しているからです。
書いていない部分をセットで話す
- どんなシステムを開発したのか
- どんなフェーズを担当したのか
- どんなスキルが身についたのか
採用する側に少しでもメリットを感じてもらえれば、プラスの評価が得られます。
スキルシートと乖離がありすぎている
スキルシートを盛りすぎると、面談時に見抜かれます。
自分を偽って参画しても、期待外れとなればフリーランスはすぐ契約を切られるからです。
偽りを書かないと通らないなら、それはスキル不足のサインなので、経験を積んでから独立すべきですね。
できないことの伝え方
面談では「できることとできないことを明確に伝えること」がポイントです。
できないことは、意欲的に取り組む姿勢をあわせてアピールすればOKです。
「〇〇の経験はありませんが、新しい技術もどんどん経験してみたいので、参画させていただけたら積極的に取り組んでいきたいと考えています」
前向きな回答をすると、マイナス評価をもらいにくくなります。
フリーランスエンジニアの面談は正社員の面接より楽

フリーランスエンジニアの面談対策を解説してきました。
重要なポイントをまとめます。
- 面談は採用ではなくマッチングが目的なので、転職面接より気楽に臨める
- 受かるコツは「スキルシートを具体的に書く」「結論から話す」「意欲を見せる」
- 落ちる原因は話のわかりにくさとスキルシートとの乖離
- エージェントは複数登録して応募数を増やすのが有効
「なぜ弊社を応募したのですか?」といった志望動機は、ほとんど聞かれません。
自分を売り込みすぎる必要はなく、事実をポジティブに伝えることを意識すれば大丈夫です。
スキルレベルはスキルシートで把握されています。基本的なやり取りと身だしなみを整えて、意欲を伝えてみてください。
独立前の準備を段階的に整えたい方は、以下の記事でやることを5段階に分けて解説しています。

