ITエンジニアってやめとけってよく聞きますが、実際のところどうなんでしょうか?
人を選ぶ仕事なのは確かですが、ポイントを押さえれば十分に稼げてやりがいのある仕事ですよ。何がキツくて何がブラックを生むのか、実態を正確に知ることが大事ですね。
この記事では、「ITエンジニアはやめとけ」と言われる理由の実態と、失敗しない企業選び・キャリア戦略を解説します。

本記事の専門性
現役エンジニアのZettoです。販売職から未経験でエンジニア転職し、実務1年半でフリーランス独立。現在は月単価60万円前後で活動しています。
この記事を読めば、やめとけと言われた本当の理由・職種別の実態・ブラック現場を回避するための具体的な行動がわかります。
ぜひ参考にしてみてください。
ITエンジニアはやめとけと言われる5つの理由【結論:人を選ぶ仕事】

まずはリアルな5つの理由を確認していきましょう。
- 理由①SES・客先常駐の案件ガチャがある
- 理由②残業・休日出勤・障害対応の負担が重い現場もある
- 理由③常に新しい技術の勉強が必要
- 理由④35歳定年説とAI代替への不安
- 理由⑤未経験からのキャリア構築でつまずきやすい
それぞれ解説します。
理由①SES・客先常駐の案件ガチャがある
1つ目はSES・客先常駐の案件ガチャがあるからです。
SES案件ガチャの問題は「どの現場に配属されるか」を自分で選べない点にあります。自分で現場を選べないと以下のようなことが起きる可能性があります。
- 開発スキルが積めない(雑用や単純作業など)
- 多重下請けの末端に入り、労働環境が悪化する(納期が厳しいとか)
- 待機期間中は給与がカットされる場合がある
僕の友人も、SES企業に2年間在籍して「開発がしたい」と何度も申し出たのに、ずっとサーバー監視のみだったそうです。
ただし、SES自体が悪いわけではなく、「ホワイトなSESか否か」でまったく変わります。つまり、企業選びでリスクは回避できます。
未経験からSESを検討している場合は、企業の見極め方を知っておくことが重要です。

理由②残業・休日出勤・障害対応の負担が重い現場もある
「IT業界は残業が多い」という印象を持っている方はいまでも多いかなと。
特にプロジェクト終盤や本番リリース前後は、納期に追われる状況になりやすいです。ただし、これは「現場によって大きく差がある」のが実態ですね。
- 自社開発・Web系企業:残業少なめ、フルリモートも多い
- SIer・大規模プロジェクト:繁忙期の残業が多い傾向
- SES末端:現場次第でブラックになりやすい
僕が会社員だった頃の現場は、社長がリモート嫌いで毎日出社、上司から残業も強制される環境でした。だからこそ、僕は「早くフリーランスになりたい」という気持ちが強くなったんですよね。
現場の環境は、企業選びと情報収集で変えられます。
理由③常に新しい技術の勉強が必要
IT業界は、技術のサイクルが非常に速いです。
数年前のトレンドが今は時代遅れになることも珍しくなく、「学習を止めたら市場価値が下がる」という緊張感は常にあります。
具体的に勉強が必要な場面は次のとおりです。
- 言語・フレームワークのバージョンアップへの対応
- 新しいツールやクラウドサービスの習得
- AIツールを実務に活用するスキルの獲得
とはいえ、「毎日何時間も勉強しないといけない」ほど過酷ではありません。業務時間内でキャッチアップできることも多いですし、必要なときに調べる力さえあれば十分なケースも多いです。
「技術の勉強が苦にならない人」にとっては、むしろ楽しみになる部分でもありますね。
勉強が「つらいノルマ」ではなく「スキルアップの機会」と捉えられるかが、エンジニア人生のターニングポイントかもしれません。
理由④35歳定年説とAI代替への不安
「35歳を超えたらエンジニアは終わり」「AIに仕事を奪われる」という噂をよく聞きます。
35歳定年説について:
これは昔IT人材が若手中心だった時代の話です。経済産業省の調査では、50歳以上のエンジニアの割合はここ10年で大幅に増えています。
今でも40代・50代のエンジニアが普通に現場で活躍しています。
AI代替について:
AIはコーディングの補助ツールとして急速に進化しています。ただし、「何を作るか設計する力」「AIの出力が正しいか判断する力」「クライアントと要件を詰める力」はAIには代替できません。
むしろ「AIを使いこなせるエンジニア」への需要が高まっているのが実態です。

理由⑤未経験からのキャリア構築でつまずきやすい
未経験からのエンジニア転職は、スタートが険しいのも事実です。
つまずきやすいポイントは主にここです。
- ポートフォリオの作り方がわからない
- 書類選考でなかなか通過できない
- 入社後、実務でついていけずに自信をなくす
僕自身も転職活動で約70社に応募し、3ヶ月かかってやっと内定をもらいました。入社後も最初の案件はコードをすらすら書けず、4日で終わるはずの開発に1ヶ月かかったこともあります。
エンジニアになるなら、学習方法と企業選びを間違えなければ、未経験でも十分スタートを切れますよ。
職種・属性別に見るITエンジニア やめとけのリアル

「やめとけかどうか」は、どの職種・どんな属性かによっても変わります。
- SE・SESエンジニアの実態と注意点
- 社内SE・インフラエンジニアの実態
- 文系・女性・30代未経験でもITエンジニアになれるか
詳しく掘り下げていきます。
SE・SESエンジニアの実態と注意点
SESは未経験エンジニアが最も入りやすいルートです。
その分、ネガティブな口コミも多い職種でもあります。問題の多くは「多重下請け構造」にあります。
元請け → 2次請け → 3次請け → SESエンジニア
という構造になると、単価が低く・指示系統が複雑で・労働環境が悪化しやすいです。
一方で、1次請け・エンド直の案件中心のSES企業であれば、しっかりスキルが積める環境が整っています。
SESの「案件ガチャ」を避けるには、企業選びの段階で「エンド直・1次請け案件の比率」「案件選択の自由度」「待機期間中の給与保証」を必ず確認することが重要ですね。
社内SE・インフラエンジニアの実態
社内SE(企業の情報システム部門)は、残業が少なくワークライフバランスを保ちやすい傾向があります。
その分、次のような特徴もあります。
- 技術的なトレンドに乗り遅れやすい
- スキルアップのスピードがゆっくりになりやすい
- 年収の上昇幅が限られることもある
インフラエンジニア(サーバー・ネットワーク管理)は、未経験から入りやすい職種の一つです。ただし、本番環境の障害対応で深夜・休日に呼ばれるリスクがある点は知っておく必要があります。
「安定して働きたい」「残業を極力減らしたい」という方には、社内SEはマッチしやすい選択肢かなと。
社内SEは確実に稼ぐというより「定着性・安定性を重視する」選択肢ですね。キャリアアップのスピードより、プライベートの充実を大事にしたい人向けですよ。
Web系・自社開発エンジニアの実態
Web系・自社開発は、エンジニアの中でも「理想の働き方」として人気が高いです。
- フルリモート・フレックスの現場が多い
- モダンな技術スタックを使いやすい
- 開発の上流から関わりやすい
ただし、未経験からいきなり自社開発企業に入るのは難易度が高めです。採用基準が高く、ポートフォリオの完成度も問われます。
僕自身もまずSES系の中小企業でキャリアをスタートし、実務経験を積んでからフリーランスに転身した流れです。
「いきなり自社開発」を目指すより、「実務経験を積みながらステップアップ」の方が現実的なルートですね。
文系・女性・30代未経験でもITエンジニアになれるか
結論として、できます。ただし準備とルート選びが重要です。
文系・数学が苦手な人:
日々の実務でゴリゴリ数学を使う場面はほぼありません。論理的に考える力の方が重要で、文系出身エンジニアは珍しくないですよ。
女性エンジニア:
近年は女性エンジニアの需要が高く、積極的に採用する企業も増えています。IT業界全体でダイバーシティ推進の動きが加速しており、女性エンジニアが活躍できる現場は確実に広がっています。
30代未経験:
20代に比べると難易度は上がりますが、不可能ではありません。30代の場合は「即戦力になれるスキルを証明すること」が重要です。
プログラミングスクールでポートフォリオを作り、IT専門の転職エージェントを使う組み合わせが有効ですね。
「文系だから」「30代だから」という理由でエンジニアを諦めている人と話すと、もったいないなと毎回感じます。僕も元々は通信機器の販売職で、数学が特別得意なわけでもなかったです。大事なのは属性ではなく「行動の量と質」だと感じています。
ブラックな現場を回避する企業選びとAI時代のキャリア戦略

やめとけと言われる現場には共通した特徴があります。逆に言えば、その特徴を事前に知っていれば回避できます。
- ブラックなSES企業を見抜く5つのチェックポイント
- AI時代に求められるエンジニアの学習ステップ
- 未経験から失敗しない転職ロードマップ
順番に確認していきましょう。
ブラックなSES企業を見抜く5つのチェックポイント
ブラックなSES企業には、求人票や面接の段階で確認できるシグナルがあります。
- みなし残業が月40時間以上に設定されている
- 待機期間中の給与保証が明示されていない
- 案件の選択権がなく、営業主導で配属が決まる
- 求人票に具体的な技術スタック・案件内容が書かれていない
- 若手ばかりで30代以上のエンジニアが極端に少ない
面接では「エンド直・1次請けの案件比率は何割ですか?」「希望した案件に変更できますか?」と直接聞いてみるのが有効です。答えをはぐらかす企業は要注意かなと。
反対に、ホワイトなSES企業の特徴は次のとおりです。
- 還元率・評価制度を公開している
- 案件選択制を導入している
- 資格取得支援・学習補助が手厚い
- 有給取得率・平均残業時間を開示している
求人情報だけでなく、転職口コミサイトや転職エージェントへの相談も活用すると、より精度の高い情報が得られます。
ブラック企業を引いてしまう原因の8割は「情報収集不足」だと感じています。入社前に調べれば防げることが多い。エージェントを使って内部情報を取りに行くのが、僕的には一番賢いやり方ですね。
AI時代に求められるエンジニアの学習ステップ
「AIがコードを書くならエンジニアいらないのでは?」という声をよく聞きます。
でもこれは半分正解で、半分ズレていますね。
AIはコードを生成するスピードが上がっていますが、「何を作るか決める力」「AIの出力を読んで判断する力」「バグの原因を特定する力」はエンジニア側に求められます。
AIを使いこなすにも、基礎がなければ使えないんです。
AI時代の学習ステップとしては、次の順序が有効です。
- まず1つの言語の基礎を固める:構文・データ構造・基本アルゴリズム
- ポートフォリオを1本作り、設計から実装まで通しで経験する
- GitHubでバージョン管理を習慣化する
- AIツール(ChatGPT・GitHub Copilotなど)を補助ツールとして活用する
基礎なしにAIへ丸投げする学習は、面接やエラー対応の場面で必ず詰まります。
「まず基礎、それからAI活用」が正しい順序ですね。
未経験から失敗しない転職ロードマップ
未経験からITエンジニアを目指すルートで、失敗しやすいパターンは「準備が甘いまま応募する」ことです。
ロードマップとしては次の流れが現実的かなと。
- 学習開始:1言語の基礎を3〜6ヶ月で固める
- ポートフォリオ作成:実際に動くアプリを1本作る
- 応募前整備:職務経歴書を丁寧に書き直す
- エージェント登録:IT専門の転職エージェントを活用する
- 企業選び:SESなら1次請け中心・案件選択制の企業を優先
僕自身、転職活動では約70社に応募しました。なかなか受かずに涙をのんだ時期もあったのですが、根気強く続けて内定を取ることができました。
「すぐ受かる」とは限らないですが、準備を整えれば必ず突破口は開けますよ。
ITエンジニアはやめとけに関するよくある質問

よくある質問と回答をまとめました。
- Q1. 未経験30代からITエンジニアになれますか?
- Q2. AIに仕事を奪われるからやめとけは本当ですか?
- Q3. 文系・数学が苦手でも通用しますか?
それぞれ回答していきます。
Q1. 未経験30代からITエンジニアになれますか?
なれます。ただし、20代と同じ方法では通用しにくいので、戦略が重要です。
30代未経験の場合は「ポテンシャル採用」より「即戦力性の証明」が求められます。具体的には次の点を意識してみてください。
- ポートフォリオで実装力を証明する
- 前職のスキル(営業・管理・接客など)をITと掛け合わせてアピールする
- IT専門の転職エージェントを活用し、30代未経験OKの企業に絞る
難易度は上がりますが、不可能ではありません。転職活動の準備を丁寧に進めることが成功への近道ですね。
Q2. AIに仕事を奪われるからやめとけは本当ですか?
「一部の定型的な作業」は代替が進んでいますが、「エンジニア職そのもの」が消えるわけではありません。
AIが進化した今でも、需要が高まっているのは「AIを使いこなせるエンジニア」です。生成AIでコードを書く速度は上がりましたが、設計・要件定義・レビュー・デバッグはエンジニアの力が不可欠です。
むしろ「AIを武器にできるエンジニア」は、これから希少性が上がる存在だと感じていますね。
Q3. 文系・数学が苦手でも通用しますか?
通用します。僕も数学が特別得意なわけではありませんでしたが、現在フリーランスエンジニアとして活動できています。
日々の実務で高度な数学を使う場面はほぼありません。必要なのは「ロジカルに考える力」と「エラーを根気よく調べる力」です。
どちらも、プログラミングの学習を続ける中で自然と身につきます。「文系だから無理」と決めつけるのは、もったいないですよ。
よくある質問を見ていると、「自分には無理かも」という思い込みで止まっている人が多い印象があります。でも実際に行動した人の多くは、最初の不安ほど難しくなかったという感想を持っていますね。まず一歩動いてみることが大事かなと。
やめとけに惑わされず行動すればITエンジニアの未来は拓ける

「ITエンジニアはやめとけ」と言われる理由は確かに存在します。でもそのほとんどは、正しい情報と準備で回避できるものです。
この記事でお伝えしたポイントをまとめます。
- やめとけの原因はSESのブラック案件・残業・学習負担・噂の4つが大半
- 35歳定年説・AI代替は実態と乖離している部分も多い
- 職種・属性によって向き不向きは変わる。文系・女性・30代でもなれる
- ブラック企業は事前のチェックポイントで回避できる
- 未経験転職はロードマップを整えて動けば突破口は開ける
「やめとけ」という声に引っ張られて、行動を止めてしまうのが一番もったいない選択です。
まず学習を始めてみる、まずエージェントに相談してみる。その一歩が、半年後・1年後の選択肢を大きく広げてくれますよ。
やめとけって言葉に怖じ気づいていましたが、ちゃんと準備すれば道はありそうですね。
やめとけと言う人の多くは、準備不足のまま飛び込んで失敗した経験談をもとに話しています。正しく動けばちゃんと結果はついてきますよ。