ITエンジニアってやめとけってよく聞きますが、実際のところどうなんでしょうか?
人を選ぶ仕事なのは確かですが、ポイントを押さえれば十分に稼げてやりがいのある仕事ですよ。何がキツくて何がブラックを生むのか、実態を正確に知ることが大事ですね。
この記事では、「ITエンジニアはやめとけ」と言われる理由の実態と、きつさの正体・将来性・辞める続けるの判断基準までをまとめて解説します。

本記事の専門性
現役エンジニアのZettoです。販売職から未経験でエンジニアに転職し、現在6年目。会社員・SES・フリーランスすべてを経験し、現在はJava・TypeScript(Vue.js)を軸に月単価60万円前後で活動しています。上司からの理不尽な圧力や残業の強制など、辞めたくなる場面も実際に経験してきました。
この記事を読めば、やめとけと言われる本当の理由・きつさの正体・自分に向いているかの判断軸・将来性・そして目指すか続けるか辞めるかの決め方がわかります。
ぜひ参考にしてみてください。
ITエンジニアはやめとけと言われる5つの理由

ITエンジニアには「きつい・厳しい・帰れない」という、いわゆる「新3K」のイメージが世間一般ではまだ残っています。
まずはリアルな5つの理由を確認していきましょう。
- 理由①案件ガチャがあるから
- 理由②残業や障害対応が重い現場があるから
- 理由③勉強し続ける必要があるから
- 理由④35歳定年説とAIへの不安があるから
- 理由⑤未経験のスタートが険しいから
それぞれ解説します。
理由①案件ガチャがあるから
1つ目はSES・客先常駐の案件ガチャがあるからです。
SES案件ガチャの問題は「どの現場に配属されるか」を自分で選べない点にあります。自分で現場を選べないと以下のようなことが起きる可能性があります。
- 開発スキルが積めない(雑用や単純作業など)
- 多重下請けの末端に入り、労働環境が悪化する(納期が厳しいとか)
- 待機期間中は給与がカットされる場合がある
僕の友人K君も、SES企業に2年間在籍して「開発がしたい」と何度も申し出たのに、ずっとサーバー監視業務のみでした。営業担当に相談したところ「スキルがないから無理」と言われ、希望を通してもらえなかったんですよね。
ただし、SES自体が悪いわけではなく、「ホワイトなSESか否か」でまったく変わります。つまり、企業選びでリスクは回避できます。
未経験からSESを検討している場合は、企業の見極め方を知っておくことが重要です。

理由②残業や障害対応が重い現場があるから
「IT業界は残業が多い」という印象を持っている方はいまでも多いかなと。
特にプロジェクト終盤や本番リリース前後は、納期に追われる状況になりやすいです。ただし、これは「現場によって大きく差がある」のが実態ですね。
- 自社開発・Web系企業:残業少なめ、フルリモートも多い
- SIer・大規模プロジェクト:繁忙期の残業が多い傾向
- SES末端:現場次第でブラックになりやすい
レバテックキャリアのデータでは、システムエンジニアの月間平均残業時間は約21時間(1日あたり約1時間)と特別に高い数値ではありません。ただ、現場ガチャと呼ばれるほどなので、個人差・現場差が激しい職種でもあります。
僕が会社員だった頃の現場は、社長がリモート嫌いで毎日出社、上司から残業も強制される環境でした。だからこそ、僕は「早くフリーランスになりたい」という気持ちが強くなったんですよね。
現場の環境は、企業選びと情報収集で変えられます。
理由③勉強し続ける必要があるから
IT業界は、技術のサイクルが非常に速いです。
数年前のトレンドが今は時代遅れになることも珍しくなく、「学習を止めたら市場価値が下がる」という緊張感は常にあります。
具体的に勉強が必要な場面は次のとおりです。
- 言語・フレームワークのバージョンアップへの対応
- 新しいツールやクラウドサービスの習得
- AIツールを実務に活用するスキルの獲得
他の職種と比べると、「資格を一つ取ればOK」という世界ではなく、常にアップデートし続ける姿勢が求められます。
とはいえ、「毎日何時間も勉強しないといけない」ほど過酷ではありません。業務時間内でキャッチアップできることも多いですし、必要なときに調べる力さえあれば十分なケースも多いです。
勉強が「つらいノルマ」ではなく「スキルアップの機会」と捉えられるかが、エンジニア人生のターニングポイントかもしれません。
理由④35歳定年説とAIへの不安があるから
「35歳を超えたらエンジニアは終わり」「AIに仕事を奪われる」という噂をよく聞きます。
35歳定年説について:
これは昔IT人材が若手中心だった時代の話です。経済産業省の調査では、50歳以上のエンジニアの割合はここ10年で大幅に増えています。
今でも40代・50代のエンジニアが普通に現場で活躍しています。
AI代替について:
AIはコーディングの補助ツールとして急速に進化しています。
ただし、「何を作るか設計する力」「AIの出力が正しいか判断する力」「クライアントと要件を詰める力」はAIには代替できません。
この点は不安に感じている方が多いので、後ほど「ITエンジニアはオワコンか」の章で詳しく掘り下げます。
理由⑤未経験のスタートが険しいから
未経験からのエンジニア転職は、スタートが険しいのも事実です。
つまずきやすいポイントは主にここです。
- ポートフォリオの作り方がわからない
- 書類選考でなかなか通過できない
- 入社後、実務でついていけずに自信をなくす
僕自身も転職活動で約70社に応募し、3ヶ月かかってやっと内定をもらいました。なかなか受かずに涙をのんだ時期もありましたが、根気強く続けて内定を取ることができました。
エンジニアになるなら、学習方法と企業選びを間違えなければ、未経験でも十分スタートを切れますよ。
職種で「やめとけ度」は変わる

「やめとけかどうか」は、どの職種を選ぶかによって大きく変わります。
- SE・SESエンジニア
- 社内SE・インフラエンジニア
- Web系・自社開発エンジニア
詳しく掘り下げていきます。
SE・SESエンジニア
SESは未経験エンジニアが最も入りやすいルートです。
その分、ネガティブな口コミも多い職種でもあります。問題の多くは「多重下請け構造」にあります。
元請け → 2次請け → 3次請け → SESエンジニア
という構造になると、単価が低く・指示系統が複雑で・労働環境が悪化しやすいです。
一方で、1次請け・エンド直の案件中心のSES企業であれば、しっかりスキルが積める環境が整っています。
SESの「案件ガチャ」を避けるには、企業選びの段階で「エンド直・1次請け案件の比率」「案件選択の自由度」「待機期間中の給与保証」を必ず確認することが重要ですね。

社内SE・インフラエンジニア
社内SE(企業の情報システム部門)は、残業が少なくワークライフバランスを保ちやすい傾向があります。
その分、次のような特徴もあります。
- 技術的なトレンドに乗り遅れやすい
- スキルアップのスピードがゆっくりになりやすい
- 年収の上昇幅が限られることもある
インフラエンジニア(サーバー・ネットワーク管理)は、未経験から入りやすい職種の一つです。ただし、本番環境の障害対応で深夜・休日に呼ばれるリスクがある点は知っておく必要があります。
社内SEは確実に稼ぐというより「定着性・安定性を重視する」選択肢ですね。キャリアアップのスピードより、プライベートの充実を大事にしたい人向けですよ。
Web系・自社開発エンジニア
Web系・自社開発は、エンジニアの中でも「理想の働き方」として人気が高いです。
- フルリモート・フレックスの現場が多い
- モダンな技術スタックを使いやすい
- 開発の上流から関わりやすい
ただし、未経験からいきなり自社開発企業に入るのは難易度が高めです。採用基準が高く、ポートフォリオの完成度も問われます。
僕自身もまずSES系の中小企業でキャリアをスタートし、実務経験を積んでからフリーランスに転身した流れです。
「いきなり自社開発」を目指すより、「実務経験を積みながらステップアップ」の方が現実的なルートですね。
ITエンジニアがきついと感じる場面

「きつい」と一言で言っても、その中身はフェーズごとにまったく違います。
- 学習期:覚えることが多い
- 1〜2年目:実力差に圧倒される
- 納期前:残業とトラブル対応
- 現場:コミュニケーション負担
- SES:希望の案件に入れない
ひとつずつ見ていきましょう。
学習期:覚えることが多い
プログラミングを学び始めた段階が、多くの人にとって最初の「きつい」ポイントです。
変数・条件分岐・繰り返し処理といった基礎だけでも、最初は意味がわからなくて当然です。僕自身、Progateでの独学中に「なぜこう書くのか」が全く理解できず、学習が止まった時期があります。
プログラミング学習の挫折率は高く、独学では特に「詰まった時に聞ける人がいない」という壁が大きいです。
1〜2年目:実力差に圧倒される
入社してからの1〜2年目が、精神的に最もきつい時期かもしれないですね。
コードは読めるけどすらすら書けない。設計書の意味がわからない。先輩に質問するタイミングもわからない。こういった状況が重なって、「自分には向いていないのでは?」と感じやすい時期です。
僕がフリーランス転身後の2案件目で感じたのも、まさにこれでした。4日で組まれていた開発スケジュールに1ヶ月かかってしまい、「このままでは終わる」と危機感を持ったことを今でも覚えています。
ただ、この時期を乗り越えた先に確実に成長が待っています。きつさの原因が「まだ慣れていない」だけであれば、時間と行動で解決できます。
納期前:残業とトラブル対応
エンジニアの仕事には「納期」がつきものです。
納期が近づくと作業量が増え、残業が発生しやすくなります。さらにリリース直前に予期しないバグが見つかると、夜中まで対応することもあります。これがいわゆる「デスマーチ」と呼ばれる状態です。
ただし、これが日常的に続くかどうかは現場次第です。計画性のある現場ではこういった状況が起きにくい。逆に、スケジュール管理が甘い現場では常態化するリスクがあります。
現場選びの眼力を養うことが、このきつさを避ける一番の対処法かなと。
現場:コミュニケーション負担
「エンジニアはパソコンに向かって黙々と働く」というイメージを持っている方も多いですが、実際はそんなことはありません。
クライアントとの要件定義・チームメンバーとの設計議論・テスト結果の報告など、コミュニケーションの機会は意外と多いです。特にSEやPMに近いポジションになるほど、会議の数が増えていきます。
コードよりも「人との調整」に疲れる、というのはエンジニアあるあるの悩みですね。
SES:希望の案件に入れない
未経験で入社した場合、希望のWeb開発案件に入れず、サーバー監視や単純な保守作業だけをやり続けるケースが少なくありません。
SESは常駐先のルールで動くため、使える技術・担当できる工程が制限されがちです。「テスト工程しか任せてもらえない」「ドキュメント作成ばかり」というケースは珍しくありません。
成長実感がない状態が続くと、自己肯定感も下がっていきます。
実際に「辞めたい」と感じる4つのケース
きつさが積み重なると、「辞めたい」という感情に変わっていきます。
現役エンジニアが辞めたいと感じる原因には、はっきりしたパターンがあります。
- 長時間労働と納期プレッシャーで心身が消耗している
- 上司や客先からの理不尽な圧力に疲弊している
- 給与が上がらず将来のキャリアに不安を感じる
- SES常駐でスキルが伸びず成長実感がない
特に多いのが、上司や客先からの理不尽な詰め・パワハラです。「そんなこともわからないのか」「なぜ終わっていないんだ」と責め立てられる経験が積み重なると、出社するだけで消耗するようになります。
僕の会社員時代も、ある上司からの圧が強く、精神的に消耗していた時期がありました。「辞めたい」ではなく「逃げたい」という感覚に近かったです。
また、スキルが上がっているのに給与が上がらない、評価基準が見えないという不安も、中小SES企業に多いパターンです。
- 年功序列で実力が評価されにくい
- スキルアップしても単価交渉できる仕組みがない
- 上を見ても10年後のキャリアイメージが持てない
重要なのは、これらの多くが「職種の問題」ではなく「環境の問題」だという点です。
「辞めたい」という感情には原因があります。何がつらいのかを特定することが最初のステップです。
向いている人・向いていない人

ここまでのきつさを乗り越えられるかどうかは、「向いているかどうか」にも関係しています。
向いていない人の特徴
エンジニアとして苦労しやすい傾向がある特徴を、正直にお伝えします。
- 調べることを苦痛に感じる:わからないことに直面するたびに強いストレスを感じる
- 曖昧さへの耐性が低い:答えがすぐ出ない状況を長く続けられない
- 変化に強い抵抗がある:技術が変わるたびに一から学ぶことを苦行と感じる
ただしこれらは、「今の自分の状態」であって「永久に変わらない性質」ではありません。
向いている人の特徴
一方、エンジニアとして長く活躍している人に共通する特徴が以下の4つです。
- 調べることが苦にならない:エラーの原因をひたすら調べ続ける行動が自然にできる
- 論理的に考えることが好き:「なぜこうなるのか」を順序立てて考えることが楽しい
- 新しいことへの好奇心がある:技術トレンドへのアンテナを自然に張り続けられる
- 粘り強さがある:詰まっても諦めずに別のアプローチを試せる
僕自身、数学は得意ではありませんでしたが「負けず嫌い」という性格がエンジニアとして大きく作用していたと感じています。
「向いていない」は一時的なことが多い
「自分はエンジニアに向いていない」と感じる時期は、ほとんどのエンジニアが経験します。
僕も最初は「なぜこんな単純なエラーで詰まるんだろう」と何度も落ち込みました。でも、プログラミングを始めて2年ほど経ったある日、コードが突然スラスラ読めるようになる感覚があったんです。「点と点が線になる」という感覚でした。
きつさの多くは「慣れていない」ことが原因です。慣れれば自然にできるようになることは、思っている以上に多いです。
また、「向いていない」と感じる理由が「特定の環境・言語・業務が合わない」だけなのか、「エンジニアという職種そのものが合わない」のかは、切り分けて考えることが大事です。
「向いていないかも」と感じるタイミングって、実は成長しているサインだったりするんですよね。何もわからない状態から「何がわからないかがわかる」段階に来ているということなので。

ITエンジニアはオワコンか

「やめとけ」と並んでよく聞くのが「ITエンジニアはオワコン」という声です。
結論から言うと、オワコンではないです。ただし「どんなエンジニアでも安泰」という時代ではなくなってきているのも事実ですね。
オワコンと言われる理由
「オワコン説」の背景には、次の4つがあります。
- AIにエンジニアの仕事が奪われるという不安
- エンジニアが増えすぎて飽和しているという噂
- 未経験からの転職ハードルが上がっている
- 海外エンジニアとのグローバル競争が激化している
まず「飽和している」という話。たしかに未経験からエンジニアを目指す人は増えました。ただ、これは「ジュニアレベル(初級者)の競争が激しくなった」という話であって、中級以上のエンジニアが余っているわけではないのが印象です。
次に未経験の転職ハードル。これは正直な話で、数年前より確実に難しくなっています。企業側の目が厳しくなり、「プログラミングスクールを卒業した」だけでは評価されにくい時代です。
ただ、これはある意味では健全な変化だとも言えます。「ちゃんとした実力があるエンジニアへの需要は高い」という構造は変わっていないからです。
海外エンジニアとの競争についても、フリーランスや副業の領域では確かに起きています。ただ、日本の企業システム開発においては、日本語でのコミュニケーション・日本のビジネス文化の理解・現場での即応力が重視されるため、国内エンジニアの強みが発揮しやすい環境があります。
「オワコン説」を全部読んでみると、根拠がある話とない話が混在していますよね。事実として「キツくなっている部分」はあるんですが、それはエンジニア全体がオワコンではなく、「実力なしでは戦えない時代になった」ということかなと。
AIで仕事はなくなるのか
ChatGPTやGitHub Copilot、Claude Codeなど、AIがコードを書いてくれる時代になってきました。「エンジニアの仕事をAIが全部やるんじゃないか?」という不安は、自然な感覚だと思います。
実際、定型的な実装や繰り返しの多い処理は、AIが助けてくれるようになっています。
ただ、「AIがコードを書く」ことと「エンジニアが不要になる」は別の話です。
ChatGPTにコードを書かせたとして、そのコードが本当に正しいかどうかはエンジニアが確認する必要があります。基礎知識がないとそもそも確認できないですよね。
- AIの出力が正しいか判断できるのはエンジニアだけ
- 仕様をAIに正確に指示するには、設計力・言語化力が必要
- コードレビュー・エラー対応・改修はエンジニアの仕事として残り続ける
- AIが普及するほど「AIを使いこなせるエンジニア」は希少になる
実際、生成AIを活用しているエンジニアの平均月単価は、そうでないエンジニアより約10万円高いというデータもあります。
AIは「エンジニアを不要にするもの」ではなく、「使いこなせるエンジニアの価値を上げるもの」として機能しています。

これから需要が伸びる分野
技術の選択は、市場価値に直結します。近年、特に需要が伸びている領域は次の通りです。
- Webフロントエンド(React・Vue.js・TypeScript):リモート案件が多く、フリーランスにも相性が良い
- クラウド(AWS・GCP・Azure):DX推進で企業需要が急増中
- AI・機械学習エンジニア:生成AI関連求人はここ数年で急増している
- セキュリティ:企業のリスク意識が高まり、専門家需要が増加
逆に、古いシステムの保守だけを担当し続けていると、市場価値が相対的に落ちていく可能性があります。
一方で、どの職種であっても「スキルをアップデートしない」状態は危険です。技術は変化が速いので、継続的に学び続けることが一番の保険になります。
辞める・続ける・目指すの判断基準

ここまでの内容を踏まえて、最終的な判断軸を整理します。
辞めた方がいいケース
次のような状態なら、環境を変える判断を先延ばしにしないほうがいいです。
- 長時間労働が恒常化しており、繁忙期を過ぎても改善しない
- 職場全体がハラスメント体質・高圧的な文化になっている
- スキルが上がっても評価・給与に反映される仕組みがない
- 体調やメンタルにすでに影響が出ている
これらはいずれも構造的な問題で、個人の努力では変えにくい部類です。「もう少し頑張れば変わるかも」という気持ちはわかるんですが、消耗しながら働き続けても良い判断はできません。
環境の問題は、自分が変わっても解決しません。環境を変えることが最優先です。
続けた方がいいケース
逆に、次に当てはまるなら続ける価値は十分にあります。
- きつさの原因が「まだ慣れていない」ことにある
- 一時的な繁忙期であり、プロジェクト終了後は改善が見込める
- 技術を学ぶこと自体は苦ではない
- 不満の原因が「職種」ではなく「今の会社・現場」にある
特に4つ目が重要で、この場合は職種を変えるのではなく環境を変えるだけで解決します。
乗り越えた先には、収入と働き方の両面で大きなリターンがあります。
僕の場合、エンジニア1年目の会社員時代は年収約280万円・手取り17万円でした。そこからフリーランスに転身し、現在は月単価60万円前後・週1出社・フルリモート中心・月140〜150時間稼働・残業ほぼなしという働き方になっています。
大まかな年収推移は以下の通りです。
- エンジニア1年目(会社員):年収約280万円
- フリーランス1年目:年収約450万円(途中まで会社員)
- フリーランス2年目:年収約600万円
- フリーランス3〜4年目:年収約700万円
販売職時代に7年かけても超えられなかった年収の壁を、エンジニアになってから約2年で突破できたのは、今でも驚いています。

辞める前に試す3つの選択肢
「辞める」か「我慢して続ける」かの2択で悩んでいる人は多いですが、実は第3の選択肢があります。
- 社内で異動や案件変更を交渉してみる
- フリーランス転身で働き方と単価を変える
- メンタルが限界なら休職・受診も視野に入れる
①社内で異動や案件変更を交渉する
人間関係・業務内容・常駐先が原因の場合、「辞める」という大きな決断をしなくても解決できることがあります。
交渉の際のポイントは、感情ではなく事実・希望・理由を整理して伝えることです。
- 今の業務・環境で何が問題か(事実)
- どういう業務・環境に移りたいか(希望)
- なぜそれを希望するか(理由:スキルアップ・体調・モチベーション等)
もし交渉が通らないなら、転職・フリーランスという選択肢を本格的に検討する判断軸にもなります。
②フリーランス転身で働き方と単価を変える
残業・人間関係・低収入という複数の問題を一気に変えたい場合、フリーランス転身が有効な選択肢になります。
僕はまさにこれで状況を打開しました。会社員エンジニア時代は、残業の強制・上司からの圧力・リモートワークできない環境に消耗していましたが、フリーランスエージェント経由で案件を獲得して働き方を変えられました。
もちろん、フリーランスには収入の不安定リスクや社会保険・確定申告などの手間もあります。向き・不向きもあります。
僕の場合はフリーランスという選択肢が合っていましたが、これは僕に合ったルートであって全員に当てはまるわけではないです。自分の状況・スキル・リスク許容度で選択肢を考えることが大事ですよ。

③メンタルが限界なら休職・受診も視野に入れる
もし「仕事のことを考えると体が動かない」「眠れない日が続いている」「気力が全くわかない」という状態なら、それはメンタルが限界を超えているサインです。
そういう状態で転職活動や今後の判断をしようとしても、冷静な決断はできません。まず体と心を回復させることが先です。
休職は「逃げ」ではありません。
会社員には休職制度がある場合が多く、傷病手当金(給与の概ね3分の2を受け取れる制度)を使いながら休養することができます。まずは会社の人事・産業医・主治医に相談してみてください。社内に相談できる人がいなければ、産業カウンセラーへの相談も選択肢に入れてみてください。
「辞める」という判断は、回復してから冷静に行うほうが後悔が少ないです。
未経験から目指してもいいのか
結論として、目指してもいいです。ただし準備とルート選びが重要です。
文系・数学が苦手な人:
日々の実務でゴリゴリ数学を使う場面はほぼありません。論理的に考える力の方が重要で、文系出身エンジニアは珍しくないですよ。
女性エンジニア:
近年は女性エンジニアの需要が高く、積極的に採用する企業も増えています。IT業界全体でダイバーシティ推進の動きが加速しており、女性エンジニアが活躍できる現場は確実に広がっています。
30代未経験:
20代に比べると難易度は上がりますが、不可能ではありません。30代の場合は「即戦力になれるスキルを証明すること」が重要です。
失敗しにくい転職ロードマップとしては、次の流れが現実的かなと。
- 学習開始:1言語の基礎を3〜6ヶ月で固める
- ポートフォリオ作成:実際に動くアプリを1本作る
- 応募前整備:職務経歴書を丁寧に書き直す
- エージェント登録:IT専門の転職エージェントを活用する
- 企業選び:SESなら1次請け中心・案件選択制の企業を優先
「文系だから」「30代だから」という理由でエンジニアを諦めている人と話すと、もったいないなと毎回感じます。僕も元々は通信機器の販売職で、数学が特別得意なわけでもなかったです。大事なのは属性ではなく「行動の量と質」だと感じています。

後悔しないための確認ポイント

やめとけと言われる現場には共通した特徴があります。逆に言えば、その特徴を事前に知っていれば回避できます。
ブラックなSES企業の見抜き方
ブラックなSES企業には、求人票や面接の段階で確認できるシグナルがあります。
- みなし残業が月40時間以上に設定されている
- 待機期間中の給与保証が明示されていない
- 案件の選択権がなく、営業主導で配属が決まる
- 求人票に具体的な技術スタック・案件内容が書かれていない
- 若手ばかりで30代以上のエンジニアが極端に少ない
面接では「エンド直・1次請けの案件比率は何割ですか?」「希望した案件に変更できますか?」と直接聞いてみるのが有効です。答えをはぐらかす企業は要注意かなと。
反対に、ホワイトなSES企業の特徴は次のとおりです。
- 還元率・評価制度を公開している
- 案件選択制を導入している
- 資格取得支援・学習補助が手厚い
- 有給取得率・平均残業時間を開示している
ブラック企業を引いてしまう原因の8割は「情報収集不足」だと感じています。入社前に調べれば防げることが多い。エージェントを使って内部情報を取りに行くのが、僕的には一番賢いやり方ですね。

AI時代の学習順序
AIを使いこなすにも、基礎がなければ使えません。だからこそ、学習順序を間違えないことが重要です。
- まず1つの言語の基礎を固める:構文・データ構造・基本アルゴリズム
- ポートフォリオを1本作り、設計から実装まで通しで経験する
- GitHubでバージョン管理を習慣化する
- AIツール(ChatGPT・GitHub Copilotなど)を補助ツールとして活用する
最初からAIにコードを丸投げして「動くものができた」という状態は、実はスキルが身についていないリスクがあります。エラーが出た時に読めない・改修できない・面接で説明できないという問題が起きやすいです。
「まず基礎、それからAI活用」が正しい順序ですね。
また、すでに実務についている方は、学習を加速させる具体的な行動も効果的です。
- 資格を取る:Java Silverなどの資格勉強が基礎の穴を埋めてくれた。試験という締め切りが学習を加速させる
- コーディング問題を解く:PaizaのコーディングでAランクを目指すことで、ロジック力が大きく向上した
- 現場外でアウトプットを続ける:通勤時間・帰宅後のわずかな時間を学習に充てる習慣が、停滞感を突破するきっかけになった
僕の現場は今、基本的にAIエージェントが使えない環境なんですよね。ちょっと時代に取り残されている感覚があって、プライベートでClaudeを使って感覚を保っている感じです。これからエンジニアになる方には、できればAIが使える現場を選んでほしいですね。
自分の市場価値を確認する
「やめとけかどうか」という話より大事なのは、「自分は今どこにいて、どこを目指すのか」を明確にすることです。
市場価値を確認する方法としてシンプルなのは、エージェントに一度相談してみることです。経歴を見て「今のスキルで月単価いくらが相場か」を教えてくれるので、現職の年収と比較するだけで目安がわかります。
また、転職を考えている場合は「今の環境の何が嫌だったか」を先に言語化することが大事です。嫌だった部分が曖昧なまま転職すると、似たような環境に転職してしまうことがあります。
- 残業時間・裁量労働・リモートワーク可否などの働き方
- 使える技術スタック・担当できる工程
- 評価制度・昇給の仕組み
- 社風・チームの雰囲気(口コミサイトや面接で確認)
エージェントへの相談は無料でできますし、転職するつもりがなくても「自分の今の価値」を知るために使うのは全然ありだと思います。僕も独立前にレバテックに相談して、市場価値を客観的に知ることができました。
ITエンジニアはやめとけに関するよくある質問

よくある質問と回答をまとめました。
Q1. 未経験30代からITエンジニアになれますか?
なれます。実際に僕が転職したのは30代前半で、7年間の販売職から未経験でエンジニアになりました。
ただし、30代未経験の場合は「ポテンシャル採用」より「即戦力性の証明」が求められます。具体的には次の点を意識してみてください。
- ポートフォリオで実装力を証明する
- 前職のスキル(営業・管理・接客など)をITと掛け合わせてアピールする
- IT専門の転職エージェントを活用し、30代未経験OKの企業に絞る

Q2. 文系・数学が苦手でも通用しますか?
十分務まります。僕は数学が得意ではありませんでしたが、実務で数学が必要になる場面はほぼありませんでした。
必要なのは「ロジカルに考える力」と「エラーを根気よく調べる力」です。どちらも学習と実践の積み重ねで後天的に身につきます。
AIやデータサイエンス分野に進む場合は統計や数学の知識も関係してきますが、まずは一般的なWebエンジニアを目指すなら数学の苦手意識は大きな障害にはならないです。
Q3. 辞めたいと感じるのは甘えですか?
甘えではないです。
「辞めたい」という感情は、何か改善が必要なことが起きているサインです。感情そのものを否定する必要はありません。
ただ、感情のままに即決するのではなく、「何が原因か」「どうすれば改善できるか」を冷静に考えることが大事です。
「辞めたい」という気持ちを持つこと自体は甘えではなく、その後に「原因を見極めて行動する」ことが重要です。
Q4. オワコン化しにくい職種はどれですか?
次の3つは、特に将来性があると言われています。
- AIエンジニア・MLエンジニア:生成AI関連の求人が急増中で単価も高い
- クラウドエンジニア(AWSなど):企業のクラウド移行需要が続いている
- セキュリティエンジニア:サイバー攻撃の増加で重要性が高まり続けている
やめとけに惑わされず、自分の判断軸で決めよう

「ITエンジニアはやめとけ」と言われる理由は確かに存在します。でもそのほとんどは、正しい情報と準備で回避できるものです。
この記事でお伝えしたポイントをまとめます。
- やめとけの原因は案件ガチャ・残業・学習負担・噂の4つが大半
- きつさはフェーズごとに種類が変わる。今どこにいるかを把握することが大事
- 「向いていない」と感じる時期は、成長途中のサインである場合が多い
- 35歳定年説・AI代替・オワコン説は実態と乖離している部分も多い
- 「辞める/続ける」の2択だけでなく、異動交渉・フリーランス転身・休職という第3の選択肢がある
- ブラック企業は事前のチェックポイントで回避できる
「やめとけ」という声に引っ張られて、行動を止めてしまうのが一番もったいない選択です。
まず学習を始めてみる、まずエージェントに相談してみる。その一歩が、半年後・1年後の選択肢を大きく広げてくれますよ。
やめとけって言葉に怖じ気づいていましたが、ちゃんと準備すれば道はありそうですね。
やめとけと言う人の多くは、準備不足のまま飛び込んで失敗した経験談をもとに話しています。正しく動けばちゃんと結果はついてきますよ。
エンジニアを目指す方や、スクール選びを検討している方はこちらの記事も参考にしてみてください。各スクールの特徴と選び方を比較しています。

フリーランス転身に興味がある方は、メリット・デメリットを以下の記事でまとめています。会社を辞める前に一度読んでみてください。

