未経験でエンジニア転職を目指してるんだけど、求人を見るとSESばかりで…。SESしか選択肢がないのかな?実務経験がちゃんと積めるのかも不安なんだよね。
未経験だとSES求人が多いのは事実だね。でも、SESだとしても適切な起業を選べばエンジニアとしての市場価値は高められるし、SES以外の求人があるのも事実だよ。
今回は未経験エンジニア転職のSES事情と、実務経験を積んでステップアップする方法を解説します。

現役エンジニアのZettoです。未経験から転職した1社目は受託開発+SESを手がける中小IT企業で、SES現場での実務も経験しました。実務経験1年半でフリーランスへ転身し、現在はWeb開発案件に参画しています。
【保有資格】Oracle認定 Java Gold/SEO検定全級/WEBライティング実務士
未経験エンジニア向け求人の多くがSESというのは事実です。実務経験が積めないSES企業に入社してしまうと、エンジニアとしての市場価値を上げることは困難です。
この記事では、SES事情から優良企業の見極め方、ステップアップロードマップまで、実務経験をもとに解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
なぜ未経験エンジニアの求人はSESが多いのか

未経験でエンジニア転職を目指す人が感じる壁が、「求人のほとんどがSESばかり」という現実です。
IT業界の構造から理解しておくと、転職活動での判断がしやすくなります。
IT業界の多重下請け構造とSES企業が多い理由
IT業界には、元請け→1次請け→2次請け→SES、という多重下請け構造があります。
SES(システムエンジニアリングサービス)企業はエンジニアを「人材」として取引先に提供するビジネスモデルです。
SES企業が多い理由は以下の通りです。
- 初期投資が少なく起業しやすい(設備投資が不要)
- エンジニアの頭数さえ揃えれば収益が出る
- IT人材不足で需要が供給を大きく上回っている
僕が転職した1社目も受託開発とSESを両方やっていました。SES部門では、社員を客先に常駐させて案件をこなすスタイルでした。
自社開発・受託開発が未経験をすぐに採用しない理由
自社開発・受託開発の企業が未経験を採用しない理由は、コストとリスクです。
- 教育コストがかかる(現場の生産性が一時的に落ちる)
- 即戦力を求めるプロジェクト構造になっている
- 少人数精鋭チームが多く、採用ハードルが高い
未経験を育てるリソースが物理的に不足しているケースが多いんですよね。
SESだけじゃない|受託開発・自社開発も未経験から狙える

SES以外の選択肢がないと思っているなら、それは情報不足かもしれません。
それぞれの特徴を知ることで、自分に合った選択ができるようになります。
未経験でも受託開発・自社開発に入れるケースとは
以下の条件が重なると、受託・自社開発にも採用されやすくなります。
- ポートフォリオの完成度が高い(動くアプリを複数作っている)
- IT資格を保有している(Java Silver、基本情報など)
- 応募企業の事業ドメインに近い業務経験がある
- 20代前半でポテンシャル採用の対象になりやすい
「未経験だからSESしか無理」と決めつけず、積極的に応募してみることをおすすめします。
SES・受託開発・自社開発の違いを比較
| 項目 | SES | 受託開発 | 自社開発 |
|---|---|---|---|
| 働き場所 | 客先常駐(基本) | 自社オフィス(基本) | 自社オフィス・リモート |
| 案件の種類 | 客先が決める | 受注案件 | 自社サービス |
| 技術スタック | 客先依存 | 案件により様々 | 自社スタックに集中 |
| 未経験採用 | 多い | 中 | 少ない |
| 年収水準 | 低〜中 | 中 | 中〜高 |
どれが正解というわけではなく、キャリアの段階に応じて選ぶものだと思います。
以下記事では、未経験からエンジニアになるためのロードマップをご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

重要なのは「実務経験が積めるか」どうか

SNSやインターネットを見ると、「自社開発一択」「SESはやめとけ」といった意見が多い印象です。
SES・受託開発・自社開発のどれに入るにしても、最も大事なのは「実務経験が積めるかどうか」です。
実務が積めない環境に入ってしまうと、数年後のキャリアに直結します。
実務経験が積めるSESと積めないSESの違い
実務経験が積めるSESと積めないSESの違いをみていきましょう。
優良SESの特徴
- 最新の言語・フレームワークを扱っている
- 研修制度が充実している
- 常駐先で開発業務に関われる案件を紹介してくれる
- キャリアパスが明確で、社内のキャリアアップ事例がある
注意すべきSESの特徴
- 案件がテスト・運用監視・ヘルプデスクばかり
- 技術スタックが古い(COBOLやVB6など)
- 面接でキャリアプランへの言及がほとんどない
しっかり経験が積める環境であれば、SESでも十分に成長できますよ。
優良SES企業を見極める6つのチェックポイント
- 技術スタック:JavaやTypeScriptなど、市場価値の高い技術を扱っているか
- 研修制度:入社後の研修内容と期間を具体的に確認する
- 常駐先の業務内容:開発に関われるのか、テスト・運用監視がメインなのか
- キャリアパス事例:入社後にスキルアップした社員の具体例があるか
- 平均年齢と離職率:若い組織ほど刺激が多い。離職率が高すぎる企業は要注意
- 資格取得支援:合格祝い金や受験費用の補助があるか
面接でそのまま使えるSES企業を見抜く質問リスト
面接では積極的に逆質問しましょう。以下をそのまま使ってOKです。
- 「入社後、最初の1年間でどのような案件に入ることが多いですか?」
- 「開発案件とテスト・運用監視の案件の割合を教えてください」
- 「未経験入社の方が、どのようなキャリアを歩んでいるか事例を教えてください」
- 「常駐先での役割はどのようなものが多いですか?」
- 「資格取得支援制度はありますか?」
これらに具体的に答えられない場合は注意サインです。
以下記事では、未経験からエンジニアになるための面接対策をまとめているので、あわせてチェックしてみてください。

SESからでもステップアップはできる【1〜3年のロードマップ】

SESに入ることが決まっても、そこからどう動くかで3年後のキャリアは大きく変わります。
実際に僕はSES・受託開発を経験した後、実務1年半でフリーランスへ転身しました。未経験からのSESはあくまでスタート地点です。
SES入社後1年間でやるべき具体的なアクション
SESに入社した後の具体的なアクションを、6年目の現役エンジニア目線でまとめました。
1〜3ヶ月目:現場に慣れる
- 開発フロー・チームの文化を把握する
- わからないことは自分で調べる習慣をつける
- 報告・連絡・相談を徹底する
4〜6ヶ月目:技術力を上げる
- 現場の技術スタックをUdemyや公式ドキュメントで深掘りする
- GitHubに個人コードをpushして記録を残す
- 資格取得の勉強を始める(Java Silverなど)
7〜12ヶ月目:実績を積む
- 任されたタスクを単体でこなせるレベルを目指す
- 資格取得を完了させる
- ポートフォリオサイトを制作する
- ポートフォリオサイトに成果物を追加していく
僕がもし今未経験からSES企業に入社したとしたら、上記の流れで計画を進めていきますね。
受託・自社開発への転職に必要なスキルとポートフォリオ
SESで経験を積んだ後に、受託開発企業や自社開発企業に転職する場合の計画です。
以下は必要なスキルと、ポートフォリオについてです。
- 実務経験1年以上:最低ラインとして考えてください
- GitHubのコミット履歴:継続して技術に取り組んでいる証拠
- ポートフォリオ:CRUD機能が実装されたWebアプリ1〜2本
- 技術系資格:Java Silver / AWS資格など
ポートフォリオはコード品質・設計の意図・READMEの丁寧さまで見られます。「なぜこの設計にしたか」「工夫した点はどこか」をREADMEに書いておくと印象が変わりますね。
年齢別(20代・30代)で変わる転職戦略
転職活動は年齢によって戦略が変わってきます。
20代前半〜半ば
ポテンシャル重視で採用されやすい年齢です。技術力よりも「やる気・成長意欲」を見せることが重要です。
20代後半〜30代前半
スキルで勝負する必要があります。ポートフォリオと資格で技術力を証明し、即戦力感を出しましょう。僕も20代後半での転職でしたが、スクールでRubyをしっかり学んでいたことが選考突破につながりました。
30代以降
前職の業界・業務知識が武器になります。経験とエンジニアスキルを組み合わせたアピールが有効です。
未経験から受託開発・自社開発に入るための方法

「SESを経由せず、最初から受託・自社開発に入りたい」という方向けの方法を解説します。
実際、僕は未経験から受託開発企業に転職した経験があるため、実体験をもとにお伝えしますね。
ポートフォリオ・資格で未経験でも選考を突破する方法
最初から受託・自社開発を狙うには、「即戦力に近い存在」または「早期に戦力になる」と思ってもらえる準備が必要です。
- ポートフォリオ2本以上:ログイン機能・DB設計・API連携・AI活用を含むアプリ
- GitHubに週3回以上コミット:継続して学習している証拠
- 資格1〜2つ:Java Silverや基本情報技術者など
- 技術ブログ:学習内容のアウトプットで技術への姿勢を見せる
プログラミングの学習からポートフォリオの制作まで効率よく実践するなら、ポートフォリオ制作支援を実施しているプログラミングスクールを活用するのも手段の一つです。以下記事を参考にしてみてください。

SES求人が排除されている転職サービスの活用法
転職サービスの選び方で、見える求人が大きく変わります。
- Findy:GitHubと連動したスキル可視化。自社開発・スタートアップ系が多い
- Wantedly:スタートアップ・自社サービス系企業の採用が中心
- Green:IT特化の転職サイト。自社開発・受託系も多い
- 転職ドラフト:企業からの指名制でSES企業は少ない
転職エージェントにSESを勧められたときの対処法
転職エージェントがSESを勧めてくる理由は、SES企業との取引が多く紹介しやすいからです。
- 「自社開発・受託開発のみ紹介してほしい」と最初に明言する
- 複数のエージェントを並行利用して1社に依存しない
- 求人を見せてもらう段階で「SESですか?」と確認する
自分のキャリアプランをはっきり持っていないと流されやすいので、軸を決めておくことが大事ですね。
よくある質問【FAQ】

よくある質問をまとめました。
Q1. SESから自社開発へは何年で転職できますか?
A. 実務経験1〜2年が現実的な目安です。
「実務経験の期間」より「何を経験して何を作れるか」の方が重要です。SES期間中に積極的に開発業務に関わり、ポートフォリオと資格を揃えておくことが最短ルートです。
Q2. 受託開発と自社開発はどちらがおすすめですか?
A. キャリアのゴールによって異なります。
技術の幅を広げたいなら受託開発、一つのサービスを深く開発したいなら自社開発が向いています。フリーランスを目指すなら、複数スタックを経験できる受託・SES経験も無駄にはなりません。
僕自身は受託開発からフリーランスエンジニアに転身しました。
Q3. 転職エージェントがSESばかり紹介してくるのはなぜですか?
A. SES企業との取引量が多いからです。
解決策は「自社開発・受託開発のみ紹介してほしい」と明示すること、複数エージェントを並行利用すること、そしてFindy・Wantedly・転職ドラフトの活用です。
さいごに:SESはエンジニアキャリアのスタート地点

未経験エンジニアのSES事情とステップアップ方法を解説しました。要点をまとめます。
- SES求人が多い背景には、IT業界の多重下請け構造とエンジニア不足がある
- ポートフォリオ・資格次第で受託・自社開発も最初から狙える
- 最重要は「実務経験が積めるか」。技術スタック・研修・業務内容で企業を見極める
- SES入社後1年間で技術を固め、ポートフォリオ・資格を揃えてステップアップを狙う
- 転職サービスはFindy・Wantedly・転職ドラフトを活用する
- 転職エージェントには「自社開発・受託開発のみ」と最初に明言する
僕自身、何度も挫折しましたが、今ではフリーランスエンジニアとして在宅で働きながら生活しています。SESはゴールではなく、人生の分岐点です。環境の選び方とその後の動き方次第で、キャリアは確実に変えられますよ。
SESに入っても、動き方次第でちゃんとステップアップできるんだね!
なんか希望が見えてきた。
大事なのは、どこに入るかよりも入った後に何をするかだよ。
転職活動で悩んだときは、またこの記事を参考にしてみてね!