- 客先常駐の初日ってどんな流れで進むんでしょうか?
- 初めての現場なので緊張します
- 初日で失敗しない立ち回り方を知りたいです
こんな疑問にお答えします。
初日にすべきことを事前に把握しておけば、現場から良い印象を持ってもらえます。

記事を書いている僕は、現役フリーランスエンジニアです。2022年3月に独立して客先常駐を始め、これまでに5つの現場を経験してきました。
この記事を読めば、初日の流れ・注意点・失敗しない立ち回り方が一通りわかります。
僕も初日は朝の電車で「緊張するわぁ、どんな現場なんやろう」と考えていました。
SESやフリーランスは契約なので、初日の第一印象が後々の継続に効いてきますよ。
SES・フリーランス初日の全体の流れ【客先常駐エンジニア向け】

客先常駐エンジニアの入場初日は、次の流れで進んでいくことが多いです。
- 出勤前の準備(服装・持ち物)
- 営業担当者と同行または1人で現場入り
- 参画先の担当者との初対面
- 現場に入ってチームメンバーに挨拶をする
- 施設案内をうける
- プロジェクトの概要説明を受ける
- セキュリティ研修を受ける
- 開発環境構築をする
順に見ていきましょう。
出勤前の準備(服装・持ち物)
まずは服装と持ち物を準備するところから始めます。
服装は事前確認がベスト
服装は営業担当者に「当日の服装」を事前に確認しておくのがベストです。
確認する時間がないなら、基本はスーツで行くのが無難です。
仮に現場が私服OKだったとしても、初日はスーツのほうが安全ですね。
持ち物リスト
- 筆記用具
- 印鑑
- メモ帳
- 名刺(あれば)
- パソコン(指示があれば)
客先常駐では印鑑を使う機会が割と多いので、カバンに常備しておくと安心です。
営業担当者と同行または1人で現場入り
初日は営業担当者と一緒に現場へ向かうか、自分1人で向かいます。
現地には15分前に到着しておくと、気持ち的にかなり余裕が持てますね。
僕の場合、初めての現場は1人で向かったのでちょっと心細かったですね。人によっては営業担当者がついてきてくれることもあります。
万が一遅刻する場合は、早めに担当者へ連絡しましょう。
参画先の担当者との初対面
現場に到着したら、参画先の担当者と対面します。
緊張するかもしれませんが、元気よく挨拶することがポイントです。
名刺交換がある場合
現場によっては名刺交換があるので、丁寧に渡せるようイメージしておきましょう。
名刺がない場合は「名刺を切らしている」と伝えれば問題ありません。
挨拶のテンプレート
- 「おはようございます。本日からお世話になります、〇〇と申します。よろしくお願いします」
- 「お世話になっております。本日から参画させていただきます、〇〇です。精一杯頑張りますので、よろしくお願いします」
良いことを言おうとし過ぎると逆に緊張します。普通でOKですよ。
現場に入ってチームメンバーに挨拶をする
現場に入ったら、基本はチームメンバーに挨拶をしに回ります。
挨拶回りは現場の担当者が一緒についてきてくれることが多いので、1人で回ることはあまりありません。
挨拶回りがない現場の場合
現場によっては挨拶回りをしないところもあります。
その場合は、席の隣の人とチームメンバーに軽く挨拶しておきましょう。
笑顔を意識する
笑顔で挨拶すれば「話しかけやすい人」と思ってもらいやすくなります。
普段あまり笑顔が得意でない方でも、初日だけは意識してみるのがおすすめです。
施設案内をうける
続いて、現場の施設案内を受けます。
トイレや自動販売機、入り口と出口の場所などを教えてくれます。
セキュリティドアの扱い方
大半の現場にはセキュリティ付きのドアがあり、解除方法も教えてもらえます。
施設によっては迷路のような構造のところもあるので、自分の席に戻る道順をメモしておくと安心です。
プロジェクトの概要説明を受ける
参画先のプロジェクトの概要説明を受けます。
説明はプロジェクトリーダーかサポート担当の方からあることが多いです。
概要説明で聞ける内容
- どんな案件なのか
- どのような開発をするのか
- 自分の担当箇所はどこか
- 開発環境や言語のバージョン
- 使用するツールは何か
- どのように進行するか
- タスク管理はどうするか
- コードレビューはどうするか
- わからない時は誰に質問すればいいか
説明されたことは、後で見返せるようノートにメモしておきましょう。
設計書の場所やファイルサーバーの接続先も、先に聞いておくとスムーズです。
セキュリティ研修を受ける
大半の現場では、セキュリティ研修を受けます。
研修時間は1時間から2時間ほどで終わることが多いです。
よくある研修内容
- 情報の取り扱い方法
- 貸与PCの管理方法
- ウイルスの脅威の把握と対策
- 在宅勤務時の注意点
- セキュリティカードキーの管理方法
研修の形式
形式は現場によって、ペーパーテストや資料のスライド形式などさまざまです。
eラーニングでPCから受講するケースもありますね。
開発環境構築をする
一通り案内を受けた後は、基本的に環境構築をします。
環境構築は早く済ませたほうがスタートダッシュを切れます。
環境構築でやることの例
- 各種ツールのアカウント作成
- Gitリポジトリのクローン
- ライブラリのセットアップ
- IDEやコードエディターのインストール
- DB接続
手順書は当てにならないことが多い
多くの現場には環境構築用の手順書がありますが、内容が適当なことはよくあります。
わからない箇所は1つずつ調べながら進めるのがポイントです。
それでも不明な点は、速やかに担当者へ質問するとスムーズに構築できます。
SES・フリーランス入場初日の注意点【客先常駐エンジニア向け】

初めての現場で注意すべきことを6つまとめました。
- ひとまずリラックスする
- 挨拶は元気良く
- チームメンバーの情報を把握する
- タスクの期限確認と見積もりをする
- 退勤時間を確認する
- 勤怠提出方法を確認する
押さえておけば、初日で失敗するリスクを減らせます。
ひとまずリラックスする
初日はソワソワしがちですが、なるべくリラックスすることを心がけましょう。
緊張していると、相手にも伝わりやすいからです。
気持ちを安定させる方法
- 挨拶のイメージトレーニングをしておく
- 参画先の仕事の流れをイメージしておく
- 肩の力を抜いて深呼吸する
前日でも当日の朝の電車の中でも構いません。
人は予測ができないから緊張します。
イメージしておけば大体の予想がつくので、落ち着きやすくなります。
挨拶は元気良く
挨拶は元気良くするのがポイントです。
客先常駐だと、最初は参画先の方との信頼関係がまだないからです。
元気よく挨拶しておくと、後々お互いコミュニケーションが取りやすくなります。
挨拶だけで差別化できる
IT業界あるあるですが、挨拶できない人は意外といるんですよね。
だからちゃんと挨拶できるだけでも、わりと差別化できます。
チームメンバーの情報を把握する
チームメンバーの情報は初日に把握しておきましょう。
これからコミュニケーションを取る機会が多いからです。
押さえておきたい情報
- 顔
- 名前
- どこの席か
- 連絡先(会社メールなど)
- 役割(PL・メンター・QA担当など)
名前を忘れてしまったら
メンバーの名前は挨拶回りの時に聞くので、その場でメモしておきましょう。
どうしても思い出せない場合は、素直にもう一度聞くのが一番です。
現場によってはメンバーの席と名前をエクセルで管理しているので、あれば確認しましょう。
不明点を誰に聞けばいいかも、初日に確認しておくと後が楽ですよ。
タスクの期限確認と見積もりをする
タスクの期限確認と見積もりは、初日のうちにやっておきましょう。
やっておかないと、納期に間に合わなくなる可能性があるからです。
確認すべき2点
- これから自分がやる仕事の期限はいつまでなのか
- 自分はその作業をどのくらいで終えられそうなのか
タスク管理の例
- 期限は2週間
- 登録機能の実装は3日くらい
- 削除と変更機能の実装は2日くらい
- 検索機能は1日くらい
担当する作業を細分化し、どのタスクがどのくらいで終わりそうか見積もっておきます。
そのうえで「現実的に期日内に終えられそうか」もあわせて確認しましょう。
見積もりが難しい場合
業界の経験が浅いと、どのくらいで終わるのかイメージしづらいかなと。
ただ、これは慣れの問題なんですよね。最初は大体でいいので、見積もる練習をしておきましょう。
一番評価が下がりやすいのは、期限が遅れた上に報告も遅れることです。
どうしても間に合わなそうなら、早めに上長へ報告する意識を持っておきましょう。
スキル不足で納期に追われた僕の実体験と解消法は、以下の記事でまとめています。

退勤時間を確認する
退勤時間を知らされていない場合は、現場担当者に確認しましょう。
現場によって退勤時間が異なるからです。
初日から残業するケースはほとんどないので、特に何もなければ定時に退社してもいいかなと。
勤怠提出方法を確認する
勤怠の提出方法も初日に確認しておきたいポイントです。
現場によって提出方法がまったく変わるからです。
- エクセルにまとめて月末にメール送付
- スプレッドシートで毎日入力
- 専用の勤怠管理システムに入力
毎日日報をメールで送らないといけない現場もあるので、あわせて確認しておきましょう。
客先常駐エンジニアが初日で成功するための立ち回り方

初めての現場で成功するためのコツを5つ紹介します。
- パスワード関連はメモしておく
- よく使うサイトはお気に入り登録する
- マウスやキーボードの入力速度を最速にする
- 現場で使う技術は早めに習得する
- 質問できる人を見つけて関係を築く
どれもすぐ実践できるものです。
パスワード関連はメモしておく
パスワード関連は、メモ帳やテキストエディター、エクセルなどに記録しておきましょう。
メモしておかないと結構忘れがちで、忘れるともう一度聞く手間が発生するからです。
特に忘れやすいもの
- PCのWindowsログインパスワード
- 勤怠システムのログインパスワード
自分のノートでもいいので、すぐ参照できる場所に管理しておきましょう。
よく使うサイトはお気に入り登録する
頻繁に使うサイトは、お気に入り登録しておきましょう。
毎回検索する手間がなくなり、時間効率が良くなるからです。
現場のブラウザはGoogle Chrome・Safari・Microsoft Edgeのいずれかが多いですね。
Chromeなら、登録したいサイトで右上の星マークをクリックするだけです。
マウスやキーボードの入力速度を最速にする
マウスとキーボードの入力速度は最速にしておくと時短できます。
エンジニアはいかに効率よく作業できるかがポイントなので、細かい設定にもこだわる価値があります。
慣れるまでは速く感じる
最速にすると、最初は速すぎてやりにくいかもしれません。
ただ次第に慣れるので心配いりません。
WindowsでもMacでも最速の設定はできるので、初日に済ませておきましょう。
現場で使う技術は早めに習得する
現場で使う新しい技術は、なるべく早めに習得しておきましょう。
初の現場で成功するには、いかに早く仕事についていけるようになるかが鍵だからです。
僕がSpringを習得した実例
僕がフリーランスとして参画した案件では、Javaのフレームワーク Springを初めて扱うことになりました。経験がなかったので、プライベート時間に学習して習得を試みました。
おかげで開発速度が上がり、現場からも「いつも助かっています」と評価いただけることが増えていきました。
新しく扱う技術は自習しつつ、早めに習得しておくのがおすすめです。
効率よくスキルアップする方法は、以下の記事でまとめています。

質問できる人を見つけて関係を築く
初日のうちに、質問できる人を見つけておいたほうが良いです。
初の現場なら、当然わからないことが出てくるからです。
教えてもらえない現場の場合
大半の現場は、参画先の担当者が質問先を教えてくれます。
なかには教えてくれないところもあるので、その場合は同じチームで質問しやすそうな人を見つけておきましょう。
初日に「この人に聞けばいい」がわかっているだけで、翌日からの動きがまったく変わりますよ。
SES・フリーランス初日によくある質問

よくある質問と回答をまとめました。
- 初日の服装はどうすればいい?
- 初日の挨拶メールは送った方がいい?
- 初日から残業した方がいい?
- 現場で仕事を教えてくれない時はどうする?
- ランチはどうすればいい?
- 面談で聞いていた仕事内容と違う場合は?
初日の服装はどうすればいい?
特に指示がない場合は、スーツでOKです。
現場によって私服かスーツか分かれますけど、スーツにしておけば失敗はないかなと。
ベストなのは事前に営業担当者や現場に確認を取ることですね。
初日の挨拶メールは送った方がいい?
必須ではありませんが、送ったほうが印象は良くなります。
件名:本日より参画いたしました〇〇です
本日より〇〇プロジェクトに参画いたしました、〇〇会社の〇〇と申します。不慣れな点も多いかと存じますが、早くお力になれるよう努めてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
リモート案件や参画メンバーが多い現場では、メールかSlackで送っておくと挨拶漏れを防げます。
初日から残業した方がいい?
大半の現場では、初日は定時で上がれます。
例外は、翌日からリモートワークになるため初日中に環境構築を終わらせないといけない場合などです。
そうした事情がなければ、定時で上がって問題ありません。
現場で仕事を教えてくれない時はどうする?
タイミングを見て、チームリーダーやメンバーに質問しに行くのが無難です。
客先常駐ではメンバーが忙しく、新規参入者が放置されることもあります。
相手が忙しそうでも気を使いすぎず、要点をまとめて質問しましょう。
ランチはどうすればいい?
初日は様子を見つつ、誘いがあれば一緒に行くのがおすすめです。
一人で行く・誘いに乗る・同日参画者を自分から誘う、のいずれかになることが多いですね。
一人のほうがリラックスできるなら、無理に合わせなくてOKです。
面談で聞いていた仕事内容と違う場合は?
明らかに相違がある場合は、早めに営業担当へ確認を取りましょう。
開発と聞いていたのに、電話対応やテスターをしばらく任されるようなケースです。
放置すると契約期間を無駄にするので、早めの相談が得策です。
現場の条件はエージェント経由で事前に確認できます。各社の比較は以下の記事でまとめています。

SES・フリーランス初日は準備と立ち回り方で決まる

SES・フリーランスの初日の流れと立ち回り方を解説してきました。
重要なポイントをまとめます。
- 初日は「準備 → 現場入り → 挨拶 → 施設案内 → 概要説明 → セキュリティ研修 → 環境構築」の流れで進む
- 服装は指示がなければスーツ、印鑑は忘れずに持っていく
- 挨拶を元気よくするだけで印象に差がつく
- タスクの期限と見積もりを初日に確認し、遅れそうなら早めに報告する
- 質問できる人を初日に見つけておくと、翌日からの動きが変わる
初日は慣れない場面が多く大変かなと。
流れを事前に把握しておくだけで、緊張はかなり和らぎます。
無理しない程度にやってみてください。第一印象を良くできれば、その後がずっと楽になりますよ。
客先常駐での働き方をあらためて整理したい方は、以下の記事でメリット・デメリットを解説しています。

