- フリーランスエンジニアって実際きついんでしょうか?
- リモートで高収入というイメージは本当ですか?
- きつい現場に当たったらどう対処すればいいですか
こんな疑問にお答えします。
フリーランスエンジニアには、確かにきついところがあります。
ただ、そのほとんどは事前に知っておけば回避できるものです。

記事を書いている僕は、現役フリーランスエンジニアです。2022年3月に独立して現在5年目。これまでに5つの現場を経験し、どこがきついのかを実体験で把握しています。
この記事を読めば、きついところ10選とその回避策・独立するメリット・向き不向きが一通りわかります。
イメージ通りの自由な働き方ができるのか、実際のところをお伝えしますね。
フリーランスエンジニアのきついところ10選

僕が実際に「ここがきつい」と思ったところを10個あげていきます。
- 納期が厳しい現場に入った時
- 残業が増えた時
- 現場が変わるたびに行う環境構築
- 新しいシステムの仕様把握
- スキルチェンジの難易度が高い
- 質問しにくい現場に当たった時
- プレッシャーがある
- 漠然とした不安がある
- 参入障壁が高い
- 競争の激化に伴う案件獲得難易度の向上
順に解説します。
納期が厳しい現場に入った時
納期が厳しい現場にあたると、かなり疲弊します。
IT業界はもともと納期が厳しい傾向にあるからです。
実際にどのくらい厳しかったか
フリーランス初期の頃、エンジニア歴3年ほどの人でも2週間はかかる開発を、4日でやらないといけない現場に入りました。当時の僕はエンジニア歴1年6ヶ月で、一人称で開発できるレベルではありません。結局この案件は1ヶ月かかりました。
毎週のミーティングで「いつ終わるの?」「なんでそんなに遅いの?」と詰められ、精神的にきつかったです。ただ僕のスキル不足が原因でもあるので、人のせいにするつもりはありません。
遅れを取り戻すためにやったこと
朝の通勤電車でプログラミングを学習し、8時半に出社。昼休みは15分で済ませて仕事に戻り、20時に退社。帰りの電車でも学習する生活を1ヶ月半続けました。
この生活を1ヶ月半続けて、ようやく遅れを取り戻せました。
その現場は遅くまで残業ができなかったので、残業でリカバリーする選択肢がないのも逆にきつかったですね。
一番きつかったのは質問できない環境
開発メンバーが僕以外ほぼリモートで、画面共有できるツールもありませんでした。
質問しにくいため、作業が進められない状況が多かったです。
納期が厳しいうえに質問もできないと、手が止まった時間がそのまま遅れになってしまいます。
とはいえこの案件で技術力が鍛えられ、次の現場ではスムーズに動けるようになったので結果オーライでした。
スキル不足が原因で苦しんだ経験と解消法は、以下の記事でまとめています。

残業が増えた時
フリーランスといっても、残業が多い案件はあります。
参画当初は少なくても、仕様変更や繁忙期で後から増えることがあるからです。
残業は短期間なら問題ありませんが、1〜2ヶ月続くとメンタルにきますね。
フリーランスだからこそきつい理由
フリーランスになる人の多くは、働き方の自由度を求めているはずです。
自由を求めて独立したのに残業が多いと、本末転倒になってしまいます。
案件を選ぶ段階で、残業の状況を確認しておくのが得策です。
現場が変わるたびに行う環境構築
現場が変わるたびに環境構築をしないといけないのも、地味にきついところです。
フリーランスは1〜2年単位で現場を変えるケースが多いからです。
やっかいなのが、現場ごとに開発システムが違うため、構築のやり方も毎回変わることですね。
現場ごとに手順がまったく違う
開発しているシステムが違えば、必要なミドルウェアもバージョンも変わります。
そのシステムに合った構築を、現場に入るたびに一からやり直すことになります。
手順書があっても当てにならない
僕がこれまでに参画した現場はすべて環境構築の手順書がありましたが、情報が古くて参考程度にしかなりませんでした。
手順書がない現場や、更新されていなくて使い物にならない現場はよくあります。
結果として、手順書を見ながらエラーを1つずつ潰していく作業になりがちです。
参画初日から数日はこの作業に取られるので、稼働の立ち上がりが遅れます。
新しいシステムの仕様把握
現場を変えると、新しいシステムの仕様を把握しないといけません。
環境構築と同じく、1〜2年単位で現場を変えるフリーランス特有の負担です。
大規模システムほど時間がかかる
規模が大きいシステムほどソースコードが膨大で、仕様の把握に数ヶ月かかるケースもあります。
設計書が整っていない現場だと、コードを読んで仕様を推測するところから始めることになります。
経験を積んでいれば大きな問題にはならない
僕の経験上、実務経験を2〜3年以上しっかり積んでいればスムーズに理解できることが多いです。
システムの構成には共通のパターンがあるので、経験本数が増えると当たりをつけられるようになります。
経験のある方にとっては、そこまで大きな問題ではないかなと。
スキルチェンジの難易度が高い
スキルチェンジの難易度が高いのも、きついところです。
フリーランスは即戦力が求められるため、身につけたスキルに合った現場に入ることが多いからです。
企業側は採用に失敗したくないので、実務経験がある人を選ぶ傾向があります。
具体的にどう難しいのか
たとえばJavaの実務経験が3年、Reactの経験がないエンジニアがいるとします。
Javaの現場には入りやすいですが、Reactの現場に入る難易度はかなり高いです。
エージェントを使っても、実務経験のない案件はなかなか紹介してもらえません。
スキルを変えたいのに、実務経験がないと入れないという循環になってしまうんですよね。
それでもスキルチェンジする方法はある
- 独学してポートフォリオを作る
- メインスキル+スキルチェンジしたいスキルが経験できる案件に入る
僕自身、この方法でJava(Spring Boot)からTypeScript(Vue.js)にスキルチェンジできました。フロントエンドを独学してJavaScriptでポートフォリオを作ったことが、評価につながったと考えています。
世の中にはスキルチェンジに成功しているフリーランスエンジニアが実際にいます。
難易度は高いですが、実際にスキルチェンジできているので不可能ではありません。
質問しにくい現場に当たった時
質問しにくい現場に当たった時はきついです。
質問できないと、すべて自己解決しないといけないからです。
実務経験があるフリーランスでも、参画当初はわからないことが山ほどあります。
参画当初に確認したいこと
- 新しいシステムの構成
- 設計書の格納先
- 実装方針や技術的な質問
実際に質問しづらかった現場
これまで5つの現場を経験しましたが、そのうち1つは質問しづらい状況でした。チームメンバーはほぼリモートで、僕だけ出社(持ち出せるPCが足りないため)という状態です。
- チャットツールで質問はできたが、画面共有ができず文字のみのやり取り
- 質問しても「他の画面をみてください」で終わるなど、欲しい回答が得られない
面談のときに質問できる体制かを確認しておくと、この当たりを引きにくくなりますよ。
プレッシャーがある
フリーランスには、成果を出さなければならないプレッシャーがあります.
雇用ではなく契約なので、企業は期待して単価を支払ってくれているからです。
期待値に見合う成果、できれば期待値以上の成果を出さないと申し訳ない気持ちになるんですよね。
良いプレッシャーにもなる
僕の場合、これが逆に良いプレッシャーになっています。
成果を出さないといけないという意識が、スキルアップし続ける原動力になっているからです。
たしかにプレッシャーがないほうが気持ちは楽です。
ですが自己成長につながるプレッシャーなら、あったほうが良い場合もあります。
漠然とした不安がある
漠然とした不安と常に隣り合わせなのも、きついところです。
多くのフリーランスエンジニアが経験しているのではないでしょうか。
不安の正体
- 会社員よりも収入が不安定
- 不景気になって契約切りにあう可能性がある
- 成果が出せなければ存在価値を見出せない
- 何歳までフリーランスを続けられるかわからない
安心できる面もある
とはいえフリーランスは在宅ワークがしやすく、収入も高い傾向にあります。
収入が高いぶん、若いうちに他の事業や自己投資へ回して資産を積み上げられます。
不安はゼロにならないので、稼げるうちに備えを作っておくほうが現実的かなと。
参入障壁が高い
フリーランスエンジニアは、他の職業に比べて参入障壁が高いです。
プログラミングスキルやITの知識など、難易度の高いスキルが求められるからです。
年数より経験の質が見られる
実務経験10年あっても、なかなか案件が決まらないエンジニアはいます。
これは経験年数よりも、経験の質が重視されているからです。
簡単な改修案件ばかりの人と、新規開発や大規模な機能追加を経験した人では、後者のほうが技術力が高いと判断されます。
年数が足りないと質があっても厳しい
もちろん実務経験の年数も重要です。
実務1年では、経験の質があっても案件を見つけにくいのが現実なんですよね。
フリーランス市場は伸び続けているので、ベテランエンジニアに案件を取られてしまいやすいからです。
参入障壁の高さはメリットでもある
こうした背景から、フリーランスエンジニアには向き不向きがあります。
ただ逆に参入障壁が低いと、新規参入者が増えてライバルが激増します。
そうなるとフリーランスエンジニア1人あたりの需要は下がってしまうんですよね。
参入障壁が高いほうが、ライバルが増えにくいという意味ではむしろメリットです。
競争の激化に伴う案件獲得難易度の向上
会社員からフリーランスになる人が増え、案件の競争が激化してきている印象です。
僕はこれまでに15社ほど面談をしてきましたが、だいたいどの面談も複数人の応募者と同時でした。多いと5〜6人と同時面談なので、「この中から選ばれるのかな」と不安になることもあります。
対策すれば通過率は上げられる
とはいえフリーランスの面談は、きちんと対策すればそこまで難易度は高くありません.
スキルシートを具体的に書いて、結論から話すことを意識するだけでも印象が変わります。
フリーランスエンジニアが自分に合うかを判断する材料

きついところを踏まえたうえで、自分に合うかどうかを判断する材料を整理します。
- フリーランスエンジニアになるメリット
- フリーランスエンジニアに向いている人の特徴
順に見ていきましょう。
フリーランスエンジニアになるメリット
フリーランスエンジニアになるメリットは10個あります。
- 高収入を実現しやすい
- 労働時間を減らしやすい
- 自分で案件をある程度自由に選べる
- 人間関係のストレスを軽減しやすい
- リモートワークを実現しやすい
- 雑務が少ない
- 会社の縛りから解放される
- 自分の力で生きていける自信がつく
- 案件の掛け持ちができる
- スキルを伸ばしやすい
特に大きいのは高収入とストレスの少なさ
会社員エンジニアと比べると、フリーランスは収入が高い傾向にあります。
案件をある程度選べるので、残業が少ない案件やリモート案件でストレスも減らせます。
人間関係も現場ごとに切り替わるため、固定化して行き詰まることが少ないですね。
メリットとデメリットを両面から比較した内容は、以下の記事でまとめています。

フリーランスエンジニアに向いている人の特徴
向いているのは、働き方とスキルの主導権を自分で持ちたい人です。
- 収入を伸ばしたい
- 開発に専念したい
- 会社に縛られたくない
- リモートワークしたい
- 希望のスキルを伸ばしたい
- 人間関係を固定化したくない
ひとつでも強く当てはまるなら、フリーランスを選択肢に入れる価値はあります。
逆に安定した毎月の給与が精神的な支えになるタイプなら、会社員のほうが合っていますよ。
フリーランスエンジニアがきつい現場にあたった時の対処法

きつい現場に当たった時の対処法は4つあります。
- 担当者に相談する
- スキルアップを継続する
- 現場を変える
- 会社員に復帰する
ひとつずつ見ていきましょう。
担当者に相談する
仕事がきつい時は、現場の責任者かエージェントに相談するのが一番早いです。
一人で抱え込んでも状況は変わらないからです。
すぐ相談していいケース
- 残業が多くて身体的にしんどい → 残業を減らしてもらえないか
- スキル不足で明らかに納期に間に合わない → 納期の調整ができないか
僕自身、独立した頃は実務経験1年だったのでスキル不足でした。納期に間に合わないこともあり、現場の担当者やエージェントに相談して納期を調整してもらった経験があります。
現場によっては調整できない場合もありますが、体を壊してしまっては本末転倒なんですよね。
スキルアップを継続する
エンジニアは技術力があれば、たいていの問題を解決できます。
技術があることで得られるメリットは以下の通りです。
- 周りから頼られる存在になりやすい
- バグが少ないシステムを作れる
- 仕事のスピードが速く残業を減らしやすい
- 単価を上げやすい
継続的にスキルアップすれば、一般的に「きつい」と言われる現場でもストレスは少なく働けます。
効率よくスキルアップする方法は、以下の記事で解説しています。

現場を変える
現場の環境や人間関係が合わないなら、別の案件にシフトするのもありです。
エージェント経由なら、相談すれば別案件を紹介してくれます。
意外と変えられる
僕の知り合いは、入った現場の環境が合わず1ヶ月で別の案件に切り替えていました。
「そんな簡単に現場なんて変えられるの?」と思うかもしれませんが、意外と変えられます。
ただし相談の順番を守る
一人で決めてしまうのではなく、まず現場の担当者かエージェントに相談しましょう。
エージェントに相談すれば、現場側にかけあってくれます。
「いつでも現場を変えられる」という点では、正社員より気が楽な面もありますね。
会社員に復帰する
フリーランスの働き方が合わないと感じたら、会社員に戻る選択肢もあります。
フリーランスから会社員に戻る方は一定数いるからです。
僕のエージェントの担当者も、フリーランスから会社員に戻る人は時々いると言っていました。
戻ることは失敗ではない
フリーランスになってみて「思っていたのと違う」とわかることもあります。
実際に働いてみないとわからないことは多いので、これは珍しい話ではありません。
会社員のほうがメリットが大きいと感じるなら、また戻るのもありですね。
フリーランスエンジニアはきついところを知ってから独立しよう

フリーランスエンジニアのきついところと回避策を解説してきました。
重要なポイントをまとめます。
- きついのは納期・残業・環境構築・仕様把握・スキルチェンジ・質問しにくさ・プレッシャー・漠然とした不安・参入障壁・競争激化の10点
- 多くは案件選びと事前の確認で回避できる
- きつい現場に当たったら、担当者への相談・スキルアップ・現場変更・会社員復帰の4つの手がある
- 参入障壁の高さは、ライバルが増えにくいというメリットでもある
きついところはありますが、僕はそれ以上にメリットがあると考えています。
会社員エンジニア時代は毎日出社でしたが、今は念願のリモートワークが実現できました。働き方の自由度が高まり、年収は倍以上に増えています。
良い点と悪い点を両方比較したうえで、独立を判断するのが一番後悔が少ない進め方です。
いま現場がきついなら、この記事の対処法から一つ試してみてください。独立前の方は、まず案件の実際の条件を見てみるところからですね。
自分に合う案件があるか相談したい方は、以下の記事でおすすめのエージェントを厳選してまとめています。

