未経験でエンジニア転職したいけど、求人が多すぎてどこに応募すればいいかわからない。「未経験OK」って書いてあるところ多いけど、どこも同じに見えてしまう。
会社選びは最初の1社目で、その後のキャリアが大きく変わるよ。今回は未経験エンジニアが会社選びで失敗しないための7つのポイントを解説するね!

執筆する僕は6年目の現役エンジニアです。未経験でITエンジニアに転職し、実務1年半でフリーランス独立しました。インフラ・医療・製造業など幅広い現場で開発案件を経験しています。
【保有資格】Oracle認定 Java Gold / SEO検定全級 / WEBライティング実務士
「未経験OK」の求人に飛びついた結果、スキルが身につかない環境に居続けてしまう。そんな失敗をした人たちを見てきました。会社選びを間違えると、転職後に「こんなはずじゃなかった」と後悔することになります。
この記事を読み終わる頃には、自分に合った企業を見極める基準が明確になり、入社後に後悔しない会社選びができるようになるはずです。
ぜひ参考にしてみてください!
未経験からエンジニアになれる会社の種類

前提として、未経験エンジニアを採用している会社には大きく3種類あります。
会社のタイプによって、入社後のキャリアやスキルの伸び方が大きく変わります。
会社選びの軸を決める前に、この違いをしっかり理解しておくことが重要です。
自社開発・受託開発・SESの違いとは
エンジニアの求人を見ていると、「自社開発」「受託開発」「SES」という言葉が頻繁に出てきます。それぞれの違いは以下のとおりです。
自社開発企業
自社サービスの開発・運用を行う企業です。メルカリやサイバーエージェントのような、自社プロダクトを持っている会社がこれにあたります。
- 自社サービスの成長に直結する開発を担当する
- ユーザーの反応を見ながら改善を繰り返せる
- 技術的な裁量が大きいことが多い
- 未経験採用のハードルは比較的高め
受託開発企業
クライアントから依頼されたシステムやアプリを開発する企業です。複数のクライアントを抱えていることが多く、さまざまな業界のシステム開発を経験できます。
- 複数のプロジェクトを経験できる
- 納期が厳しいケースがある
- 幅広い技術に触れられる
- 未経験採用している企業も比較的多い
SES(システムエンジニアリングサービス)企業
クライアント先に常駐してエンジニアとして働く形態です。自社ではなくクライアント先の現場で業務を行います。
- 配属先によってスキルの伸び方が大きく変わる
- 未経験でも採用してもらいやすい
- 現場が合わなくても自分では選びにくい
- 給与水準がやや低め傾向にある
まずはこの3種類の違いを理解しておくだけで、求人票の見方が変わります。
未経験が最初に入るべき会社タイプ
どの会社タイプが正解かより、入社後に実務経験を積める環境かどうかが最も重要です。
その前提を踏まえた上で、自分のスキルレベルや目指すキャリアによって、最初に選ぶべき会社タイプは変わります。
なりたいエンジニア像がまだぼんやりしている方は、まずは以下記事で全体像を整理しておくのが役立ちます。

自社開発企業が向いている人
- ポートフォリオが完成しており、技術力に自信がある
- 特定のプロダクトに深く関わりながら専門性を高めたい
- 倍率が高くても、時間をかけて挑戦できる状況にある
受託開発企業が向いている人
- ある程度学習は進んでいるが、ポートフォリオがまだ弱い
- 幅広い業界・技術に触れながらスキルを伸ばしたい
- チーム開発やクライアント対応も早めに経験しておきたい
SES企業が向いている人
- 学習に不安が残るので、研修制度が充実した環境を求めている
- まずは現場に入って実務経験を積むことを最優先にしたい
ただし、SESを選ぶ場合は配属先の環境に左右されやすい点を理解しておく必要があります。入社前に「どんな現場に入れるか」「配属先は選べるか」を必ず確認しておくことが重要です。
僕自身は受託開発とSESを兼ねる中小IT企業に転職しました。最初からレベルの高い環境ではなかったですが、実務経験を積めたことがその後のフリーランス転身につながりました。
自分のスキルレベルとなりたいエンジニア像を軸に、入社後に実務経験を積める環境かどうかで最初の1社を選びましょう。会社タイプの正解は人によって異なります。
未経験エンジニアが会社選びで失敗する3つのパターン

会社タイプの理解ができたところで、次は失敗パターンを把握しておきましょう。
未経験エンジニアの会社選びには、よくある失敗パターンが3つあります。これを知っておくだけで、入社後の「こんなはずじゃなかった」を大きく減らせます。
「未経験OK」の文字だけで応募してしまう
未経験エンジニアが最初にやりがちな失敗が、「未経験OK」という言葉だけを見て応募してしまうことです。
求人票に「未経験OK」と書かれていても、その中身は企業によって全然違います。丁寧な研修体制を用意している企業もあれば、「とりあえず現場に入れてしまう」という企業も正直あります。
チェックすべきポイントは以下のとおりです。
- 研修期間はどのくらいか(目安:2~3ヶ月以上)
- 研修内容は具体的に明示されているか
- OJT(実務を通じた教育)の体制があるか
- メンターや教育担当者がつくか
「未経験OK」は入口に過ぎません。入社後に何を学べるかを確認するのが、会社選びの本質です。
スキルアップできない環境に3年居続けてしまう
「せっかく入社したから」という気持ちで、スキルが伸びない環境に居続けてしまうパターンです。これが一番もったいないと思っています。
エンジニアの市場価値は、実務経験の質と量で決まります。入社して1〜2年経っても同じ作業の繰り返しで、新しい技術を覚える機会がない環境は要注意です。
スキルアップできない環境のサインは以下のとおりです。
- 入社して1年以上、同じ作業しかやっていない
- 新しい技術や開発手法を学ぶ機会がない
- 先輩エンジニアがあまり成長していない
- 「とりあえずこなせばいい」という空気がある
僕が転職した1社目は、最初のメンターがわからないことを聞くとすぐ怒るタイプの人でした。正直、しんどかったですね。ただ、その環境で自分で調べて解決する力が身についたので、結果的にはプラスになりました。
とはいえ、環境選びは慎重にするべきだと思っています。
自分がなりたいエンジニア像を決めずに就職する
「とにかくエンジニアになりたい」という気持ちだけで会社を選んでしまうと、入社後に方向性を見失いやすくなります。
エンジニアといっても、フロントエンド・バックエンド・インフラ・データエンジニアなど職種は様々です。なりたいエンジニア像によって、選ぶべき会社や習得すべき技術も変わります。
まず以下を自分に問いかけてみてください。
- 将来的にフリーランスを目指すのか、会社員を続けるのか
- 特定の業界や分野に特化したいのか、幅広く経験したいのか
- 年収を最大化したいのか、働き方の自由を優先したいのか
なりたい姿が明確になれば、会社選びの基準も自然と定まります。「就職することがゴール」ではなく、「就職はキャリアのスタート地点」という意識を持つことが大切です。
【この章のまとめ】未経験エンジニアの会社選びでよくある失敗は、「未経験OK」の言葉だけで選ぶこと、スキルアップできない環境に居続けること、なりたいエンジニア像を決めないまま就職することの3つです。この3つを避けるだけで、入社後の後悔を大幅に減らせます。
未経験エンジニアが良い会社を見分ける7つのポイント

失敗パターンがわかったところで、いよいよ本題です。
未経験エンジニアが会社選びで押さえるべき7つのポイントを解説します。これをチェックリストとして使えば、求人票と面接だけで「良い会社かどうか」をかなり正確に見極められます。
① 研修期間と内容が具体的に明示されているか
最初に確認すべきは、研修体制です。
良い会社は研修内容を具体的に説明できます。「丁寧に教えます」「未経験でも安心」という抽象的な言葉しかない会社は要注意です。
確認すべき項目は以下のとおりです。
- 研修期間(2~3ヶ月以上が目安)
- 研修で使う言語・教材の内訳
- 講師やメンターが社内にいるか
- 研修後のOJT体制の有無
面接時に「研修の具体的なカリキュラムを教えてもらえますか?」と質問してみるのもいいでしょう。ただし、研修がなくても入社早々に上司と一緒に現場に入って実務を学ぶという形もあるので、研修制度は必須ではありません。
② 3年後のキャリアパスが描けるか
未経験で入社した後、どんなキャリアを歩めるかを確認することは非常に重要です。
理由はシンプルで、1社目の3年間でどのくらいスキルが伸びるかが、その後の年収や転職先の選択肢に直結するからです。
確認すべきポイントは次のとおりです。
- 未経験入社の先輩がどんなキャリアを歩んでいるか
- 昇格・昇給の基準が明確かどうか
- 技術職としてのキャリアと管理職のキャリアを選べるか
- 資格取得支援や勉強会制度があるか
「3年後、自分はどんな仕事をしているのか」を面接でイメージできない会社には注意が必要です。
③ 平均在籍年数を調べたか
求人票には良いことしか書かれません。客観的な指標として、平均在籍年数は調べるようにしてください。
調べる方法は以下のとおりです。
- OpenWork(旧・Vorkers)やGlass Doorなどの口コミサイトを確認する
- 厚生労働省の「若年者雇用情報」でハローワーク掲載求人の離職率を調べる
- 面接で「平均在籍年数はどのくらいですか?」と直接聞く
離職率が高い会社には、それなりの理由があります。特に「設立から数年なので離職率は低い」という回答には注意が必要です。在籍年数が短いだけで、実態を隠している可能性があります。
④ 配属先がエンジニア業務か確認しているか
「エンジニア採用」として入社したのに、実際はテスターや事務作業ばかりだったというケースがあります。特にSES企業では、配属先によってはほぼコードを書かない現場もあります。
入社前に確認すべきことは以下のとおりです。
- 実際にコードを書く業務があるか
- 配属先を自分で選べるか、または希望が通るか
- 最初の配属先の業務内容を具体的に教えてもらえるか
実際に僕の友人は、SES企業に入って開発業務ができると思いきや、2年間サーバーの監視業務をさせられていたようです。こういったケースもあるので要注意です。
「エンジニアとして成長できる環境か」という観点で、配属先の業務内容を必ず確認してください。
⑤ 技術スタックが市場価値を高めるものか
入社後にどんな技術を使うかは、将来の市場価値に直結します。
古いシステムの保守がメインでレガシーな技術しか使わない現場と、モダンな技術スタックで新規開発に携われる現場では、3年後の市場価値が大きく変わります。
市場価値の高い技術スタックの目安は以下のとおりです。
- フロントエンド:TypeScript、React、Vue.js
- バックエンド:Java(Spring Boot)、Python、Node.js
- インフラ:AWS、Docker、Kubernetes
- その他:Git、CI/CDなどのモダンな開発手法
僕自身、1社目でJavaを経験したことがフリーランス転身の土台になりました。Javaは企業系システムで需要が高く、案件数も安定しています。最初から市場価値を意識した技術を選ぶと、キャリアの選択肢が広がりますよ。
現場で通用する技術的な考え方については、こちらの記事でまとめているので参考にしてみてください。

⑥ 面接で逆質問に真摯に答えてくれるか
面接は企業が応募者を評価する場であると同時に、応募者が企業を評価する場でもあります。
特に重要なのが、逆質問への回答姿勢です。
「現場のリアルな話」や「ネガティブな質問」に対して、誠実に答えてくれるかどうかで会社の誠実さが見えてきます。
良い会社の面接官の特徴は以下のとおりです。
- 具体的な数字やエピソードを交えて答えてくれる
- 「うちにもこういう課題がある」と正直に話してくれる
- 曖昧な質問にも誠実に向き合ってくれる
逆に、曖昧な回答ばかりだったり、ネガティブな質問を嫌がるような面接官がいる会社は、入社後も情報が開示されない可能性が高いです。
⑦ 口コミサイトの評価と求人票の内容が一致しているか
最後のポイントは、求人票の内容と口コミサイトの評価を照らし合わせることです。
求人票に「風通しが良い」「成長できる環境」と書かれていても、口コミサイトに「上下関係が厳しい」「勉強する時間が全くない」と書かれていたら、実態は後者に近い可能性が高いです。
チェックすべき口コミサイトは次のとおりです。
- OpenWork(旧・Vorkers)
- 転職会議
- みん就
口コミはすべてを鵜呑みにする必要はありませんが、複数のサイトで同じような内容が書かれている場合は、信憑性が高いと判断して良いです。
【この章のまとめ】良い会社を見分ける7つのポイントは、研修内容の具体性・キャリアパスの明確さ・離職率・配属先の業務内容・技術スタック・面接の誠実さ・口コミとの整合性です。これをチェックリストとして使えば、会社選びの精度が大きく上がります。
面接で使える逆質問リスト【見極めに効く6選】

7つのポイントを踏まえた上で、面接の逆質問に何を聞けばいいかを解説します。
逆質問は「熱意をアピールする場」だと思われがちですが、実は「会社の実態を見極める最大のチャンス」です。聞くべきことを事前に準備しておきましょう。
面接での対策についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考になるかと思います。

現場のエンジニアに直接聞くべきこと
可能であれば、人事ではなく現場のエンジニアと話せる機会を作ってもらうのがベストです。現場の生の声は、求人票や人事の説明よりも圧倒的にリアルです。
現場エンジニアへの逆質問例は以下のとおりです。
- 「未経験で入社した方は、だいたい何ヶ月で実務に入れるようになりますか?」
→ 研修の実態と成長スピードの目安がわかります。 - 「直近で一番難しかった技術的な課題は何でしたか?どう解決しましたか?」
→ 現場の技術レベルと問題解決文化がわかります。 - 「入社してから一番成長を感じた瞬間はいつですか?」
→ 成長できる環境かどうかがわかります。 - 「今の使用技術に不満を感じることはありますか?」
→ 技術的な環境の本音が出やすい質問です。
人事には聞きにくい「実態確認」の聞き方
人事担当者にも、遠回しに実態を確認できる質問があります。直接的すぎない聞き方で、会社の本音を引き出しましょう。
人事への逆質問例は以下のとおりです。
- 「未経験入社で3年以上在籍しているエンジニアの方は、どのくらいの割合いますか?」
→ 定着率と成長環境の実態がわかります。 - 「入社後のキャリアパスとして、どんな方向性の方が多いですか?」
→ 会社がエンジニアのキャリアをどう考えているかがわかります。
これらの質問に対して、具体的な数字やエピソードを交えて答えられない会社は要注意です。逆に、「実はこういう課題もあって…」と正直に話してくれる会社は、信頼できる可能性が高いですね。
【この章のまとめ】逆質問は会社の実態を見極める最大のチャンスです。特に現場のエンジニアから直接話を聞けるよう依頼するのが効果的で、具体的な回答が返ってくるかどうかで会社の誠実さが見えてきます。
よくある質問【FAQ】

さいごによくある質問をまとめました。
Q. 未経験でも自社開発企業に入れますか?
入れます。ただし、求められるハードルは受託開発やSESと比べて高めです。
自社開発企業の未経験採用では、以下が求められることが多いです。
- 完成度の高いポートフォリオ(オリジナルアプリ)
- GitHubで開発の過程が見えること
- 技術選定の理由を言語化できること
「未経験だから自社開発は無理」ということはありません。今すぐ転職したい人よりも、3〜6ヶ月かけてスキルを磨いてから挑戦する人の方が、採用される確率は高いです。
Q. SES企業はやめておくべきですか?
一概にやめておくべきとは言えません。SESにもメリットがあります。
SESのメリットは以下のとおりです。
- 未経験でも採用されやすい
- 複数の現場を経験できる
- 研修体制が整っている会社も多い
一方で、デメリットもあります。
- 配属先を自分で選べない場合がある
- 現場によってスキルの伸び方に大きな差がある
- 給与水準がやや低め
SESを選ぶなら、「配属先を選べるか」「どんな現場に入れるか」を入社前に必ず確認することが重要です。この確認ができる会社であれば、SESでも十分キャリアを築けます。
Q. 転職エージェントは使った方がいいですか?
使った方がいいです。特に未経験の場合は、エージェントのサポートが転職活動の効率を大きく上げます。
転職エージェントを使うメリットは以下のとおりです。
- 非公開求人にアクセスできる
- 書類・面接対策をサポートしてもらえる
- 給与交渉を代わりにやってもらえる
- 自分に合った求人を絞り込んでもらえる
ただし、エージェントにすべてを任せるのはNGです。最終的な判断は自分でする、という意識を持って活用するのが重要です。複数のエージェントを同時に使って、比較しながら進めるのがおすすめです。
スクールを通じて転職支援まで一括でサポートを受けたい方は、こちらの記事でスクール選びの基準を比較しているので、参考にしてみてください。

まとめ:未経験エンジニアの会社選びで最も重要なこと
未経験エンジニアの会社選びで押さえるべきポイントをまとめました。
この記事で解説した7つのポイントは以下のとおりです。
- 研修期間と内容が具体的に明示されているか
- 3年後のキャリアパスが描けるか
- 離職率・平均在籍年数を調べたか
- 配属先がエンジニア業務か確認しているか
- 技術スタックが市場価値を高めるものか
- 面接で逆質問に真摯に答えてくれるか
- 口コミサイトの評価と求人票の内容が一致しているか
会社選びに正解はありませんが、最も重要なことはシンプルです。
「入社後に実務経験を積める環境かどうか」という軸さえブレなければ、大きな失敗は避けられます。
僕自身も未経験から転職して、決して恵まれた環境ではないところからスタートしました。それでも実務経験を積み続けた結果、実務1年半でフリーランス転身を実現しています。
最初の1社目は通過点です。大事なのは、その環境でどれだけ成長できるかです。この記事を参考に、自分に合った会社を見つけてみてください。
会社の選び方、具体的にわかった気がする!逆質問のリストも参考にして、次の面接から実践してみます!
ぜひやってみて!転職活動で悩んだときは、またいつでもこの記事に戻ってきてね。
