ITエンジニアってオワコンって聞いたんですが、本当ですか?
「どんなエンジニアでも安泰」という時代ではなくなってきているのは事実ですね。
この記事では、「ITエンジニア オワコン」と言われる理由と、それでも将来性がある根拠を解説します。

本記事の専門性
現役エンジニアのZettoです。2022年に独立して4年目。Java・TypeScript(Vue.js)を軸に複数の案件を経験してきました。
この記事を読めば、ITエンジニアがオワコンではない理由と、これから価値を高めるために今すぐ動くべき戦略がわかります。
ぜひ参考にしてみてください。
ITエンジニアがオワコンと言われる5つの理由

「ITエンジニア オワコン」という声が出てくる背景には、それなりの根拠があります。
- AIにエンジニアの仕事が奪われるという不安
- エンジニアが増えすぎて飽和しているという噂
- 激務・低単価のブラックなイメージが残っている
- 未経験からの転職ハードルが上がっている
- 海外エンジニアとのグローバル競争が激化している
それぞれ解説します。
AIにエンジニアの仕事が奪われるという不安
ChatGPTやGitHub Copilot、Claude Codeなど、AIがコードを書いてくれる時代になってきました。
「エンジニアがやっていた仕事をAIが全部やるんじゃないか?」という不安は、自然な感覚だと思います。
実際、簡単なコードを自動生成することはAIにとって難しくなくなっています。定型的な実装や繰り返しの多い処理は、AIが助けてくれるようになっています。
ただ、「AIがコードを書く」ことと「エンジニアが不要になる」は別の話だと思っています。
この点については次のセクションで詳しく説明します。
エンジニアが増えすぎて飽和しているという噂
「プログラミングスクールが乱立して、エンジニアが増えすぎた」という話も耳にしますよね。
たしかに未経験からエンジニアを目指す人は増えました。プログラミングスクールの数も、ここ数年で増えています。
ただ、これは「ジュニアレベル(初級者)の競争が激しくなった」という話であって、中級以上のエンジニアが余っているわけではないのが印象です。
「エンジニアが余っている」という感覚は、未経験・初級者の就職競争が激化しているのを見て生まれた誤解かなと。スキルがあるエンジニアへの需要はまだまだ衰えていないですよ。
激務・低単価のブラックなイメージが残っている
「エンジニアは激務で薄給」というイメージを持っている方も多いと思います。
これは昔のSI(システムインテグレーター)業界のイメージが強く残っているんですよね。昔は深夜残業・徹夜当たり前・それでも年収300〜400万円という現場も多くありました。
ただ、近年はかなり変わってきています。フルリモート・フレックス勤務・高単価案件が増えており、環境の良い現場も多くなっています。
僕自身、今は週1出社・フルリモート中心・月140〜150時間稼働で残業はほぼゼロです。「激務」というイメージとはだいぶ違いますよね。
未経験からの転職ハードルが上がっている
これは正直な話で、未経験エンジニアの転職は数年前より確実に難しくなっています。
企業側の目が厳しくなっており、ポートフォリオの質や実力を以前より細かく見るようになっています。「プログラミングスクールを卒業した」だけでは評価されにくい時代です。
ただ、これはある意味では健全な変化だとも言えます。「ちゃんとした実力があるエンジニアへの需要は高い」という構造は変わっていないからです。
未経験からエンジニア転職を目指す方向けに、転職ロードマップを以下の記事でまとめています。あわせて参考にしてみてください。

海外エンジニアとのグローバル競争が激化している
「東南アジアのエンジニアに仕事が取られる」という話も出てきます。
特にフリーランスや副業の領域では、海外エンジニアとの競争が生まれているのは事実です。
ただ、日本の企業システム開発においては、日本語でのコミュニケーション・日本のビジネス文化の理解・現場での即応力が重視されます。単純にコストだけで比較される仕事ばかりではなく、日本市場では国内エンジニアの強みが発揮しやすい環境があります。
「オワコン説」を全部読んでみると、根拠がある話とない話が混在していますよね。事実として「キツくなっている部分」はあるんですが、それはエンジニア全体がオワコンではなく、「実力なしでは戦えない時代になった」ということかなと。
結論:ITエンジニアはオワコンではない3つの根拠

結論から言うと、ITエンジニアはオワコンではないです。
- AI時代こそ「設計・判断できるエンジニア」の価値が上がる
- むしろITエンジニアになれば選択肢が広がる
- フリーランスエンジニアの単価相場は高水準を維持
それぞれ具体的に見ていきましょう。
AI時代こそ「設計・判断できるエンジニア」の価値が上がる
「AIがコードを書けるなら、エンジニアは不要」という論理はちょっと飛びすぎかなと。
AIはコードを生成できますが、「何を作るか」「どう設計するか」「AIの出力が正しいかどうか判断する」という部分は、エンジニアが担当することになります。
たとえば、ChatGPTにコードを書かせたとして、そのコードが本当に正しいかどうかはエンジニアが確認する必要があります。基礎知識がないとそもそも確認できないですよね。
AIを使いこなすにも「プログラミングの基礎」が土台として必要なんですよね。
実際、生成AIを活用しているエンジニアの平均月単価は、そうでないエンジニアより約10万円高いというデータもあります。
AIは「エンジニアを不要にするもの」ではなく、「使いこなせるエンジニアの価値を上げるもの」として機能しています。
AI時代でもエンジニアが必要とされる理由をまとめると、次の通りです。
- AIの出力が正しいか判断できるのはエンジニアだけ
- 仕様をAIに正確に指示するには、設計力・言語化力が必要
- コードレビュー・エラー対応・改修はエンジニアの仕事として残り続ける
- AIが普及するほど「AIを使いこなせるエンジニア」は希少になる
「AIがエンジニアを脅かす」ではなく、「AIをツールとして活用できるエンジニアの需要が増している」という捉え方が、現場の実態に近いです。
むしろITエンジニアになれば選択肢が広がる
エンジニアになると、選択肢が大きく広がります。
会社員エンジニアとして安定した収入を得ながらスキルを磨くこともできるし、フリーランスとして高単価案件を取ることもできます。
さらに、AIをフル活用して個人でWebサービスを作ったり、副業で技術系コンテンツを発信したりすることも現実的です。
僕自身、フリーランスエンジニアとして案件収入を得ながら、このブログを副業として動かしています。エンジニアのスキルがあることで、サイトの技術的な部分も自分で対応できるし、AI(Claude)を使ってツールを自作することもできています。
非エンジニアの職種と比べると、「スキルがあれば稼げる手段が多い」という点で、エンジニアはかなり恵まれた立場だと感じています。
フリーランスエンジニアの単価相場は高水準を維持
「エンジニアは稼げない時代になった」というイメージを持っている方もいるかもしれませんが、フリーランスエンジニアの単価は依然として高水準です。
現役フリーランス4年目のリアルな単価事情
参考までに、僕のリアルな数字をお伝えします。
フリーランス1年目の初案件は月単価50万円からスタートしました。スキルアップ重視で一時的に単価を落とした時期もありましたが、その後は順調に回復・上昇しています。
現在は税込60万円前後で安定稼働しています。
会社員エンジニア時代の年収が約280万円(手取り約17万円)だったことを考えると、フリーランス転身後の収入の変化は相当大きかったです。
フリーランスエンジニアの収入について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

エージェント経由で単価が1万円アップした実例
参考までに、僕自身フリーランス4年目のタイミングで、エージェントが企業に単価交渉してくれて月1万円ほどアップしました。2026年のAIブームの最中です。
エージェントを使っていると、こういった自然な形でのサポートもあります。
単価アップの具体的な方法については、以下の記事でまとめています。

オワコン化しないために今すぐやるべき戦略

「エンジニア全体がオワコン」ではないとしても、「何もしなくていい」わけではないです。
- AIツールを使いこなせるようになる
- 需要が伸びる技術領域を選ぶ(Web・クラウド・AI関連)
- 自分の市場価値と目標との差分を確認する
ひとつずつ見ていきましょう。
AIツールを使いこなせるようになる
先ほどお伝えした通り、AIを使えるエンジニアと使えないエンジニアの差は広がっています。
まず試してほしいのは、GitHub CopilotやChatGPTを日々のコーディングに取り入れることです。コード補完・デバッグ・ドキュメント作成など、使える場面はたくさんあります。
ただ、初学者の方には注意点があります。
最初からAIにコードを丸投げして「動くものができた」という状態は、実はスキルが身についていないリスクがあります。
エラーが出た時に読めない・改修できない・面接で説明できないという問題が起きやすいです。
基礎をある程度身につけてから、AIを「加速ツール」として使う順番が正解だと思っています。
僕の現場は今、基本的にAIエージェントが使えない環境なんですよね。ちょっと時代に取り残されている感覚があって、プライベートでClaudeを使って感覚を保っている感じです。これからエンジニアになる方には、できればAIが使える現場を選んでほしいですね。
AIとプログラミング学習の関係については、以下の記事でも詳しく解説しています。

需要が伸びる技術領域を選ぶ(Web・クラウド・AI関連)
技術の選択は、市場価値に直結します。
近年、特に需要が伸びている技術領域は次の通りです。
- Webフロントエンド(React・Vue.js・TypeScript):リモート案件が多く、フリーランスにも相性が良い
- クラウド(AWS・GCP・Azure):DX推進で企業需要が急増中
- AI・機械学習エンジニア:生成AI関連求人はここ数年で急増している
- セキュリティ:企業のリスク意識が高まり、専門家需要が増加
逆に、古いシステムの保守だけを担当し続けていると、市場価値が相対的に落ちていく可能性があります。
自分の今のスキルが市場でどう評価されるかを定期的に確認する習慣がおすすめです。
自分の市場価値と目標との差分を確認する
「オワコンかどうか」という話より大事なのは、「自分は今どこにいて、どこを目指すのか」を明確にすることです。
市場価値を確認する方法としてシンプルなのは、フリーランスエージェントに一度相談してみることです。
経歴を見て「今のスキルで月単価いくらが相場か」を教えてくれます。現職の年収と比較するだけで、自分の市場価値の目安がわかります。
自分の市場価値を確認した上で、スキルアップのロードマップを立てると動きやすくなりますよ。
フリーランスエージェントへの相談は無料でできますし、転職するつもりがなくても「自分の今の価値」を知るために使うのは全然ありだと思います。僕も独立前にレバテックに相談して、市場価値を客観的に知ることができました。
ITエンジニアのオワコン論についてよくある質問

よくある質問と回答をまとめました。
- 30代未経験からITエンジニアを目指しても遅くないですか
- AIがコードを書く時代にエンジニアは本当に必要ですか
- オワコン化しにくい職種はどれですか
それぞれのポイントを解説します。
30代未経験からITエンジニアを目指しても遅くないですか
遅くはないですが、20代と比べると就職難易度は高まります。
ただ、「無理」ではないです。実際に僕が転職したのは30代前半で、7年間の販売職から未経験でエンジニアになりました。
大事なのは、スキルの証明ができるかどうかです。ポートフォリオの質・実技試験への対応力・学習の継続が問われます。
30代の転職で有利なのは、社会人としてのコミュニケーション能力や業務経験があること。エンジニアスキルと掛け合わせることで、他の候補者との差別化ができます。
未経験からの転職に向けた準備については、以下の記事を参考にしてみてください。

AIがコードを書く時代にエンジニアは本当に必要ですか
必要です。理由はシンプルで、AIは「何を作るか」を決められないからです。
エンジニアの仕事は「コードを書く」だけではなく、「要件を整理する・設計する・テストする・改修する・チームで協力する」という幅広い活動で成り立っています。
AIがコード生成を担当してくれることで、エンジニアはより上位の仕事(設計・判断・レビュー)に集中できる時代になってきています。
「AIに仕事を奪われる」ではなく、「AIと協力して価値を出す」という姿勢が大切だと感じています。
オワコン化しにくい職種はどれですか
次の3つは、特に将来性があると言われています。
- AIエンジニア・MLエンジニア:生成AI関連の求人が急増中で単価も高い
- クラウドエンジニア(AWSなど):企業のクラウド移行需要が続いている
- セキュリティエンジニア:サイバー攻撃の増加で重要性が高まり続けている
一方で、どの職種であっても「スキルをアップデートしない」状態は危険です。技術は変化が速いので、継続的に学び続けることが一番の保険になります。
ITエンジニアはオワコンではない|今動くことが未来を変える

この記事では、「ITエンジニア オワコン」と言われる理由と、それでもオワコンではない根拠を解説しました。
重要なポイントを振り返ります。
- オワコンと言われる理由は主にAI不安・人材飽和・ブラックイメージの3つ
- AIは「エンジニアを不要にする」のではなく「使いこなすエンジニアの価値を上げる」
- フリーランスエンジニアの単価は高水準を維持している
- 今後の戦略はAI活用・需要のある技術選択・自分の市場価値の把握
エンジニアとして生き残るために難しい条件があるわけではないです。AIをツールとして使いながら、スキルを継続的に磨いていけば、選択肢は広がる一方です。
エンジニアを目指す方や、スクール選びを検討している方はこちらの記事も参考にしてみてください。各スクールの特徴と選び方を比較しています。

また、フリーランス転身を視野に入れている方には、以下の記事もあわせて読んでみてください。
