この記事では、フリーランスエンジニアになりたい人が独立するまでの5つのステップを、実体験をもとに解説します。

本記事の専門性
現役フリーランスエンジニアのZettoです。販売職から未経験でエンジニアに転身し、実務1年半でフリーランスとして独立しました。フリーランス4年目の現在は、Java・Vue.js/TypeScriptの案件で月単価60万円前後で稼働しています。
この記事を読めば、フリーランスエンジニアになるための具体的な手順・年収の目安・独立前に知っておくべきリアルが一通りわかります。
ぜひ参考にしてみてください。
フリーランスエンジニアになりたいと思ったあの日から現在まで

まずは、販売員として働いていた僕がフリーランスエンジニアになるまでの道のりをお話しします。
- 上がらない給料に絶望していた販売員時代
- 2年でフリーランスになれば月収50万円という情報を知る
- 実務経験を積み上げて念願のフリーランスに独立
それぞれの話を順番にしていきます。
上がらない給料に絶望していた販売員時代
僕はもともと、通信機器の販売職を7年間やっていました。

役職者にまで昇進しましたが、手取りは23万円。先輩を見渡しても、10年後の自分の姿が見えてしまって、正直うんざりしていました。
「このまま働き続けても何も変わらない。」そう確信したのが、転職を決意したきっかけです。
最初はProgateでHTMLを触ってみたんですが、プログラミング言語の章に入った瞬間に意味不明になって挫折しました。
経験2年でフリーランスになれば月収50万円稼げる情報を知る
挫折しながらも調べ続けているうちに、「エンジニアになって2年の経験を積めばフリーランスに転身で月収50万稼げる」という情報を目にしました。
当時の僕には、月収50万円という数字がとにかく眩しく見えたんですよね。僕は昔貧乏な家庭で育ったので、お金へのコンプレックスがあったからです。

「需要のある専門スキルも身につくし、経済力も身につくなら目指す価値あるな」そう思いました。
未経験でIT企業にいきなり応募するものの
未経験でIT企業に応募したこともありましたが、書類は通っても面接で落ちました。あとから考えると、先方は業務システム開発の会社なのに、僕はWebサイト制作の話しかしていなかったというズレが原因でした。
この経験から、ただ応募するだけでなく「相手が何を求めているか」を理解して動くことの大切さを学びました。
その後、TECH CAMPの大阪なんば校に入学。受講料は約70万円で、24回の分割払いで工面しました。当時のお金はほぼゼロだったので、かなり思い切った判断でした。
プログラミングスクールを選んだ経緯や費用については、以下の記事でも詳しく話しています。独立を目指す上での選び方の参考にしてみてください。

実務経験を積み上げ念願のフリーランスに独立
スクール卒業後、中小のIT企業(社員約30名)に転職しました。1年目の年収は約280万円、手取りは約17万円。
スクール前よりも年収が下がりましたが、エンジニアとしてのキャリアをスタートできたことの方が大きかったです。
実務ではJavaを中心に学びました。丁寧に教えてくれたメンターのおかげでスキルが着実についていきました。
一方で「そんなこともわからないのか」とプレッシャーをかけてくる上司もいて、精神的にきつい時期もありました。
そんな環境のなかで、フリーランスへの気持ちが強くなっていきました。やりたい案件ができない・残業を強制される・リモートで働けないという3つが重なって、「もう会社員は限界だ」と感じ始めたんですよね。
実務1年半のタイミングでレバテックフリーランスに登録し、案件を紹介してもらって独立。
初月の入金明細を見たとき、「本当にフリーランスってこんなに稼げるんだ」と驚いた記憶は今でも鮮明に残っています。
販売職から数えれば、独立まで約2年かかりました。決して最短ルートではないですが、スクール→就職→実務積み上げという流れは今でも正しかったと感じています。今からフリーランスを目指す人も、この順番で動けば確実に近づけます。
フリーランスエンジニアになるための5つのステップ

未経験からフリーランスエンジニアを目指す流れは、大きく5つのステップに分かれます。
- STEP1 言語とスキルを選んで学習する
- STEP2 エンジニアとして就職する
- STEP3 実務経験1〜2年を積む
- STEP4 スキルシートを整える
- STEP5 フリーランスエージェントで案件を探す
それぞれ解説します。
STEP1 言語とスキルを選んで学習する
まず最初にやることは、学ぶ言語を1つに絞ることです。
あれこれ手を出してしまうと、どの言語も中途半端になってしまいます。1言語を深く学ぶことで、プログラミングの基礎的な考え方が身につき、そのあとの習得スピードも上がります。
フリーランスを目指すなら、案件数と単価の両方が揃っている言語を選ぶのが現実的です。現在の案件市場を見ると、次の3つが選びやすい言語としておすすめですね。
- Java:業務システム系の案件が豊富。単価も安定していて初期の案件獲得がしやすい
- TypeScript(React・Vue.js):Webフロントエンドで需要が高く、リモート案件も多い
- Python:AI・機械学習系の案件に強い。近年需要が急拡大している
学習方法としては、プログラミングスクールか独学の2択になりますが、完全に独学で進めると詰まったときに相談できる人がいないのが最大の壁になります。
僕自身、Progateで独学を試みて挫折した経験があります。スクールに入ってからは、チームメンバーや講師に質問できる環境があったおかげでモチベーションを保てました。一人だったら確実に挫折していたと思います。
言語選びは「何を作りたいか」よりも「どんな働き方をしたいか」から逆算するのがおすすめですよ。リモート中心で働きたいなら、Web系フロントエンド(TypeScript・React・Vue.js)の需要が高いです。
学習環境の選び方については、以下の記事でまとめています。スクールか独学かで迷っている方は参考にしてみてください。

STEP2 エンジニアとして就職する
スキルが身についたら、まずは会社員エンジニアとして就職します。
「フリーランスになりたいのになぜ就職するの?」と思うかもしれませんが、これが最も重要なステップです。
フリーランス案件のほとんどは「即戦力」を求めており、実務経験がない状態では案件を取れないからです。
就職先を選ぶ際のポイントは以下の通りです。
- 案件での技術スタック(言語・フレームワーク)が学びたい言語と一致しているか
- 教育体制が整っているか(メンターや技術研修の有無)
- 実際に手を動かして開発できる環境か(監視業務だけになっていないか)
SES(システムエンジニアリングサービス)企業に就職した場合、現場によっては「ずっとサーバー監視だけ」という状況になることもあります。僕の友人のK君がまさにそのケースで、2年間開発スキルを積めなかった経験があります。就職前に、その企業がどんな現場に配属するかを確認しておくことが大切です。
未経験からエンジニアへの転職については、以下の記事で詳しく解説しています。

STEP3 実務経験1〜2年を積む
就職してからは、ひたすら実務経験を積む時期です。
フリーランスエージェントに登録するタイミングの目安は、実務経験が1〜2年になってからです。それ未満だと、紹介してもらえる案件の幅がかなり狭くなります。
実務でやっておきたいことを整理すると、次の3つが重要です。
- 担当した機能・役割・使用技術を記録しておく(のちのスキルシートの素材になる)
- 開発全体の流れを把握する(設計・実装・テスト・リリースの各工程)
- チームでの協働に慣れる(コードレビューの受け方・タスク管理など)
ここで焦って独立するのは得策ではないですね。1〜2年かけてスキルと経験を積み上げてから動く方が、案件の選択肢も単価も大きく変わります。
STEP4 スキルシートを整える
フリーランス案件の獲得において、スキルシート(経歴書)は営業ツールそのものです。
スキルシートに書く主な内容は以下の通りです。
- 担当したプロジェクトの概要・規模・役割
- 使用した言語・フレームワーク・データベース・インフラ
- 具体的な業務内容(設計・実装・テストなど)
- 保有資格(Java SilverやAWS資格などがあると強い)
「実務経験1年あるのに案件が取れない」という状況の多くは、スキルシートの書き方が原因の可能性があります。
実際、僕も最初にレバテックフリーランスに相談したのは実務9ヶ月のときでした。そのときの返答は「紹介できる案件はありません」。実務経験が足りないとの判断でした。
その後、実務1年のタイミングでスキルシートを一から書き直して再アプローチしたところ、面談に進めて独立できました。経験の数字だけでなく「何をどう経験したか」を具体的に伝えることが大切です。
スキルシートで悩んでいる方は、レバテックフリーランスへの相談体験について書いた記事も参考にしてみてください。

STEP5 フリーランスエージェントで案件を探す
スキルシートが整ったら、いよいよフリーランスエージェントに登録します。
フリーランスエージェントとは、エンジニアとクライアント企業の仲介をしてくれるサービスです。
エンジニアは無料で利用でき、案件が決まった際にエージェント側がクライアントから手数料を受け取る仕組みです。
主要なエージェントには次のようなものがあります。
- レバテックフリーランス:案件数が業界最大級。直請け案件が多く単価が高い傾向がある
- ミッドワークス:福利厚生が充実。収入の安定を重視する人向け
エージェントは1社だけでなく、2〜3社に並行登録するのがおすすめです。案件のバリエーションが広がり、条件を比較できます。
エージェントに登録すると、担当者がスキルシートの改善案を提案してくれることもあります。独立前に一度面談だけ受けてみると、自分の市場価値が客観的にわかりますよ。
フリーランスエージェントの選び方については、以下の記事で詳しく比較しています。登録前にチェックしてみてください。

フリーランスエンジニアの年収・単価相場

フリーランスエンジニアを目指すなら、収入のリアルは早めに把握しておきましょう。
- 経験年数別の月単価と年収の目安
- 月単価はどこまで上がるのか
- フリーランスエージェントの仕組みと選び方
具体的に解説します。
経験年数別の月単価と年収の目安
フリーランスエンジニアの月単価・年収は、経験年数とスキルによって大きく変わります。
目安は以下の通りです(※実績データの傾向値)。
- 実務経験1〜2年:月単価40〜60万円 / 年収480〜720万円
- 実務経験3〜5年:月単価60〜80万円 / 年収720〜960万円
- 実務経験5〜10年:月単価80〜100万円 / 年収960〜1,200万円
- 実務経験10年以上:月単価100万円超 / 年収1,200万円〜
正社員エンジニアの平均年収が450〜500万円程度と言われているので、フリーランスに転身することで年収が1.2〜1.5倍に上がるケースが多いです。
ただし、フリーランスは健康保険や厚生年金を自分で支払う必要があります。手取りだけで単純比較するのではなく、社会保険料の差額も意識しておくと良いですね。
僕の場合、会社員最終年度は年収約280万円でした。フリーランス転身後の2年目は年収600万円を超えましたので、約2倍以上の変化がありました。
月単価はどこまで上がるのか
単価の上限は、スキルと案件の掛け算で決まります。
近年の市場データを見ると、AI・クラウド・セキュリティ領域のスキルを持つエンジニアの単価が特に高くなっています。一般的なWeb系のエンジニアでも、高い専門性があれば月単価100万円超を狙える水準になってきています。
単価を上げる手段はいくつかあります。
- スキルの専門性を深める(特定言語・フレームワークのエキスパートになる)
- 上流工程(要件定義・設計)の経験を積む
- 資格を取得する(AWS・Java Goldなどは評価されやすい)
- エージェントを通じて単価交渉してもらう
僕の場合、4年目に担当エージェントが自動的に単価交渉をしてくれて1万円アップしました。自分では一切交渉していません。エージェントにまめに現状を伝えておくと、向こうから動いてくれることもあります。
単価アップを焦る必要はないと感じています。まずは「安定して案件を取れる状態」を作ることの方が先です。案件が途切れなくなってから、スキルアップと単価交渉を意識するという順番の方が、精神的にも楽ですよ。
フリーランスエンジニアの単価アップについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

フリーランスエージェントの仕組みと選び方
フリーランスエージェントは「無料で使えるのになぜ?」と思う方もいると思います。
仕組みとしては、エンジニアが案件を受注した際に、クライアント企業からエージェントに手数料(マージン)が支払われます。エンジニア側の費用負担はゼロです。
マージン率については非公開の会社が多いですが、業界の相場として10〜20%程度と言われています。たとえばクライアントが月70万円を提示しているとすれば、エージェントが7〜14万円を受け取り、エンジニアには56〜63万円が支払われるイメージです。
エージェント選びで見るべきポイントは以下の通りです。
- 案件数が多く、自分のスキルに合う案件が豊富か
- サポート担当者の対応スピードや質はどうか
- 福利厚生(健康保険組合への加入など)があるか
- 常駐・リモートの案件比率はどうか
1社だけに絞らず、最低2社に登録して比較するのがおすすめです。
よくある質問

よくある質問と回答をまとめました。
- 未経験でもフリーランスエンジニアになれますか?
- フリーランスになるまでの期間はどのくらいですか?
- フリーランスは副業から始めた方がいいですか?
未経験でもフリーランスエンジニアになれますか?
未経験から直接フリーランスになるのは、かなりハードルが高いです。
フリーランス案件のほとんどは「即戦力」を前提としているため、実務経験がない状態では案件を紹介してもらえないことがほとんどです。
ただし、未経験からでもルートは正しくあります。
- まずプログラミングを学んでスキルを身につける
- エンジニアとして就職して実務経験を積む
- 実務1〜2年後にフリーランスエージェント経由で独立
この順番で動けば、未経験スタートでもフリーランスエンジニアになれます。実際、僕も販売職からの完全未経験スタートでした。
未経験からフリーランスを目指す場合の具体的なロードマップは、以下の記事でまとめています。

フリーランスになるまでの期間はどのくらいですか?
一般的には、学習開始から独立まで2〜3年が目安です。
内訳はおおよそ以下の通りです。
- プログラミング学習(独学またはスクール):3〜6ヶ月
- エンジニアとして就職・実務経験を積む:1〜2年
- フリーランスエージェント登録〜案件獲得:1〜2ヶ月
僕の場合は、スクール卒業から独立まで約2年でした。焦らず実務を積んだことで、独立後に案件が途切れたことは一度もありません。
最短で独立したいという気持ちはわかりますが、実務経験が浅いまま独立するとスキル不足で現場についていけなくなるリスクがあります。「しっかり土台を作ってから独立する」方が長期的には安定します。
フリーランスは副業から始めた方がいいですか?
副業からのスモールスタートは、リスクを抑えたい方には有効な選択肢です。
週2〜3日で稼働できる案件を副業として請けながら、収入と実績を積んでいく方法です。特に「いきなりフリーランス一本にするのが怖い」という方には、安心感があります。
ただし、会社員の場合は就業規則で副業が禁止されているケースもあります。事前に確認してから動くことが大切です。
フリーランス副業案件が豊富なエージェント(Modisなど)もあるので、副業スタートを考えているなら複数のエージェントに相談してみると良いですね。
副業から始めるか、いきなり独立するかは性格やリスク許容度によって変わります。僕はいきなり独立しましたが、貯金は100万円未満でした。当時は「なんとかなる」という感覚でしたが、今振り返ると副業で収入の見通しを立ててから独立する方が精神的には楽だったかなとも感じています。
フリーランスエンジニアになりたい人が今すぐやること

フリーランスエンジニアになるための道筋を、5つのステップで解説しました。
重要なポイントをまとめると、以下の3つです。
- 学習段階:1言語に絞ってスキルを磨き、エンジニアとして就職する
- 実務段階:1〜2年の経験を積みながら、担当内容を記録してスキルシートを整える
- 独立段階:フリーランスエージェントに登録し、案件を獲得して独立する
今すぐできることは、この3つです。
- 学習中の方:学ぶ言語を1つに絞って、毎日30分でもコードを書く習慣をつける
- 就職活動中の方:スキルシートに担当プロジェクトの具体的な内容を書き込んでいく
- 実務経験がある方:まずレバテックフリーランスなどのエージェントに相談してみる
フリーランスエンジニアは、行動した人にしかなれません。「なりたい」という気持ちがあるなら、今日から1つ動いてみることが大切です。
僕も最初は「本当に自分にできるのか」という不安がありました。でも、1つ1つのステップを踏んでいった結果、気づいたらフリーランスになっていました。
大事なのは「全部わかってから動く」ではなく「動きながら覚えていく」姿勢だと感じています。
フリーランスエンジニアとして稼ぐための考え方について、さらに深掘りした記事を以下に用意しています。あわせて読んでみてください。
